遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

水引の花

2018-09-01 15:01:21 | 日記
平成30年9月1日(土)

水引の花 : 金線草


山野に自生するタデ科の多年草。  8月頃に
先の尖った楕円形の葉の間から長い鞭の様な花
軸を伸ばし、小さな赤い花を点々とつける。

花の姿が祝い事に用いる水引に似ている事から
名づけられた。

湿った木陰を好んで咲く様子は秋の風情に満ち、
慎ましく地味ではあるが、凛とした印象がある。
白い花を「銀水引」、紅白混じりのものを「御所
水引」という。



観賞用として庭に植えられている。
      (井上泰明、新日本大歳時記より)

名古屋大須観音の少し北側の通りに「紙張地蔵
尊」が在る。

正式には「秋葉三尺坊、隣松山陽秀院」という
小さな寺で、その細長い境内に「紙張地蔵尊」
が祀られてをり、、、自身の身体の具合が悪い
所をお地蔵様に見立て、紙を張り水を掛けると
病が治るという信迎が江戸時代から伝わる。
老若男女(老女が多い)が訪れお参りする。


地蔵の傍らに水引の花が咲いていた。
丁度其処は水を掛けられ、湿って居り、水引
にとり格好の場所、、、、。
願掛けを済ませ、、、花を見過ごして通り
過ぎ行く媼等の姿が、、、、、、


今日の1句

地蔵尊水引の花咲くところ     ヤギ爺

願掛けのばば水引を見過ごせり   ヤギ爺