平成30年9月21日(金)
ファド 暗いはしけ
今朝5時、雨は止んでをり、何とか午前中は
持ってくれるかと期待するも6時過ぎには
降り出し、雨脚は益々ひどくなり予定の草取り
は来週に延期、、。

雨の中、名古屋港へ行って見る。
どんよりと暗い空から降り続く雨に、人影は
無く、時おり艀が海上を行ききする、
霧がかかった様な波間に揺られ見え隠れ、、
じっとしていると肌寒く、、急ぎ帰る事に。
家に居ると、何だかじっとりと黴が生える様な
気分、、、、
こんな日は映画でもと、BRDのリストを眺め
「過去を持つ愛情」に目が留まる、、、、
何で、、、この映画その物より劇中で歌われる
ファドの名曲「暗いはしけ」を思い出す。
ファドはポルトガルの伝統音楽(民謡のよう)
でファドは運命、宿命の意味があり、人生の
哀しみ、恋の傷み、故郷への思いの淋しさを
唄う。
このファドの「暗いはしけ」の詩は、詩人の
ダヴィー・モーラン・フェレイラが、この
映画のために書き降ろしたもので、ポルトガルの
ファドではなく、原曲はブラジルの歌「黒い母」
という曲との事。
この映画の中で、ポルトガルを代表する歌姫、
アマリア・ロドリゲスが劇中でも歌手として
ファド・レストランで「暗いはしけ」を切々と
唄っている、、、、。
この映画は高校映研部の頃、訳も判らず闇雲
に見た映画の一つで、、、唯、このファドの
曲は、その後に何度もテレビやラジオから流れ
意味も分からずも切々と心に響くメロデイは
今だに私の心を打つ名曲の一つ、、、。
(封切りから7年位後、場末の2本立上映館で)
原曲の「BARCO・NEGRO」は黒い小舟
であり、評論家諸氏の「暗いはしけ」は意味が
違うとの見解もある。
艀(はしけ)は沖合に停泊中の本船へ、客や
荷物を運ぶ小舟。
暗いはしけ(原題BARCO・NEGRO)

アマリア・ロドリゲス
朝、私は浜辺に倒れていた
目が覚めた
あなたにみにくい顔と
思われるのがこわかった
あなたは優しく私を見つめていた
それで私の心にも陽光がさしていた。
それから私の見たものは
とある岩の上の十字架
あなたの黒い舟は波間の
光の中で踊っていた、、
浜の老婆たちはあなたが
もう帰って来ないという
ーーーーーーーーーーーー
過去を持つ愛情 仏映画(1954年)
監督 : アンリ・ベルヌイユ
原作 : ジョセフ・ケッセル
脚本 : マルセル・ベリ
キャスト
カスリーン : フランソワーズ・アルヌール
ピエール : ダニエル・ジュラン
ルイス刑事 : トレバー・ハワード
歌手 : アマリア・ロドリゲス
妻の不義理を見つけ発砲し、、無罪となるが、
パリからリスボンへ流れ、タクシー運転手に、
或る日客としてカスリーンを乗せ出会う、、、
カスリーンは夫を自動車事故で亡くし、保険金
を手にロンドンからリスボンへ、、、
これに疑いを持つロンドン警視庁のルイスが
後を追いリスボンへ、、、、

カスリーンとピエール、後方の中央の女性がアマリア
・ロドリゲス
お互いに過去を持つ二人が出会い、逢瀬を重ね
ファド・レストランでアマリア・ロドリゲスの
「暗いはしけ」を聴き、、、、、、

切々と悲しいメロデイが流れる、この映画、
ストーリーは判らなくとも、

ファド・レストラン

今の「秋黴入」秋の長雨の日々に夕べに独り
聴き、、酔いしれて見てはどうですか、、、。

今日の1句
秋黴入波間に艀見え隠れ ヤギ爺
ファド 暗いはしけ
今朝5時、雨は止んでをり、何とか午前中は
持ってくれるかと期待するも6時過ぎには
降り出し、雨脚は益々ひどくなり予定の草取り
は来週に延期、、。

雨の中、名古屋港へ行って見る。
どんよりと暗い空から降り続く雨に、人影は
無く、時おり艀が海上を行ききする、
霧がかかった様な波間に揺られ見え隠れ、、
じっとしていると肌寒く、、急ぎ帰る事に。
家に居ると、何だかじっとりと黴が生える様な
気分、、、、
こんな日は映画でもと、BRDのリストを眺め
「過去を持つ愛情」に目が留まる、、、、
何で、、、この映画その物より劇中で歌われる
ファドの名曲「暗いはしけ」を思い出す。
ファドはポルトガルの伝統音楽(民謡のよう)
でファドは運命、宿命の意味があり、人生の
哀しみ、恋の傷み、故郷への思いの淋しさを
唄う。
このファドの「暗いはしけ」の詩は、詩人の
ダヴィー・モーラン・フェレイラが、この
映画のために書き降ろしたもので、ポルトガルの
ファドではなく、原曲はブラジルの歌「黒い母」
という曲との事。
この映画の中で、ポルトガルを代表する歌姫、
アマリア・ロドリゲスが劇中でも歌手として
ファド・レストランで「暗いはしけ」を切々と
唄っている、、、、。
この映画は高校映研部の頃、訳も判らず闇雲
に見た映画の一つで、、、唯、このファドの
曲は、その後に何度もテレビやラジオから流れ
意味も分からずも切々と心に響くメロデイは
今だに私の心を打つ名曲の一つ、、、。
(封切りから7年位後、場末の2本立上映館で)
原曲の「BARCO・NEGRO」は黒い小舟
であり、評論家諸氏の「暗いはしけ」は意味が
違うとの見解もある。
艀(はしけ)は沖合に停泊中の本船へ、客や
荷物を運ぶ小舟。
暗いはしけ(原題BARCO・NEGRO)

アマリア・ロドリゲス
朝、私は浜辺に倒れていた
目が覚めた
あなたにみにくい顔と
思われるのがこわかった
あなたは優しく私を見つめていた
それで私の心にも陽光がさしていた。
それから私の見たものは
とある岩の上の十字架
あなたの黒い舟は波間の
光の中で踊っていた、、
浜の老婆たちはあなたが
もう帰って来ないという
ーーーーーーーーーーーー
過去を持つ愛情 仏映画(1954年)
監督 : アンリ・ベルヌイユ
原作 : ジョセフ・ケッセル
脚本 : マルセル・ベリ
キャスト
カスリーン : フランソワーズ・アルヌール
ピエール : ダニエル・ジュラン
ルイス刑事 : トレバー・ハワード
歌手 : アマリア・ロドリゲス
妻の不義理を見つけ発砲し、、無罪となるが、
パリからリスボンへ流れ、タクシー運転手に、
或る日客としてカスリーンを乗せ出会う、、、
カスリーンは夫を自動車事故で亡くし、保険金
を手にロンドンからリスボンへ、、、
これに疑いを持つロンドン警視庁のルイスが
後を追いリスボンへ、、、、

カスリーンとピエール、後方の中央の女性がアマリア
・ロドリゲス
お互いに過去を持つ二人が出会い、逢瀬を重ね
ファド・レストランでアマリア・ロドリゲスの
「暗いはしけ」を聴き、、、、、、

切々と悲しいメロデイが流れる、この映画、
ストーリーは判らなくとも、

ファド・レストラン

今の「秋黴入」秋の長雨の日々に夕べに独り
聴き、、酔いしれて見てはどうですか、、、。

今日の1句
秋黴入波間に艀見え隠れ ヤギ爺