遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

秋の雨

2018-09-15 15:46:48 | 日記
平成30年9月15日(土)

秋の雨 : 秋黴入(あきついり)秋霖



秋といえば素晴らしい快晴を思い浮かべるが、
秋は全線が活発になり、悪天候が続く様で
在る。
毎年9月中旬から10月半ば頃迄は、秋の長雨
と言われ、「蕭条と秋に降る冷たい雨」をさす
のが本意である。 細かく、時には梅雨の様に
降る雨。秋霖、秋黴入等とも表現される。




今年は特に天候不順が続き、、、、
先週末(9月8日、土)頃から今週末にかけ
雨天が続く。

一日中雨が降り続くのではなく、降ったり
止んだり、どんよりとして、何だか気持ち迄
滅入ってしまう日々、、、、。
梅雨の頃の様に鬱陶しい日々が続き、、、、
外出するには必ず傘が必要で、つい出不精と
なる。



今日の1句(俳人の名句)

秋雨や夕餉の箸の手くらがり   永井荷風


独り暮しの夕餉の箸を取ろうとして取りかねる。
手くらがりは同時に秋雨の日の心の手くらがり
だろう。朝から細かい雨が音もなく降り続ける、
秋の何するでもなく過ごした一日が暮れようと
して、所在なく夕餉の箸を取る。
夕餉の後にも所在なく秋雨が降り続く。
  (俳人、高橋睦郎さんの句評より)