遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

舞 茸

2018-09-02 16:10:04 | 日記
平成30年9月2日(日)

舞 茸 : まいたけ


担子菌類のトンビマイタケ科のきのこ
日本列島では秋(9、10月頃)になると
ナラ、カシ、ブナ等の大木の根元や朽木等に
生える。


分岐した多数の扁平な菌体が重なり合って、
大きな塊状となり、全体の重さは数キログラム
に達する。
名前の由来は全体の姿が舞っている様に見える
から、或いはこれを見つけると思わず舞う程
珍重されるからと言われる。表面は灰白色、
淡褐色をしている。

作家、俳人の川崎展宏氏の著書「四季の詞」に
在る、舞茸に関する素敵な随想を紹介します。

舞 茸

マイタケは、九月の終わり頃、山のミズナラや
栗の大木の根元に出来る茸です。
サルノコシカケ科の茸で、灰色かかった褐色の
傘を複雑に幾重にも重ねています。
入り組んだ茎の部分は、割ると白く全体では
高さも幅も2、30Cmはあり、さくさくと
大変おいしいので、これを見つけた人は、手の
舞い、足の踏むところを知らず喜ぶのでマイタ
ケと言うといいます。

料理は、炊込みご飯、吸い物、天婦羅、鍋物等
幽かにキノコの匂いは在りますが、マイタケは
何といっても歯ざわりと味を楽しむものでしょ
う。

炊込みご飯

炒め物

天婦羅

干し舞茸も貴重で、軽くもどして、マッシュル
ームの代わりにスパゲッティに使ってみました
大成功でした。

俳人の名句

舞茸をひつぱり出せば籠は空    中田みづほ


おそらく、何処からかマイタケが届いたのでしょう。
檜の葉等を敷いた籠に特別大きいのが一つぱかっと
入っていたのです。それを引っ張り出すと、籠には
もう何も無いのでした。

 (川崎展宏 著 四季の詞 より)