遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

秋刀魚乱高下

2018-09-19 14:59:23 | 日記
平成30年9月19日(水

秋刀魚 : さんま、さいら


北太平洋と日本海が主な分布域、
大群をなし回遊する。鉛青色の細長い魚体で、
背鰭、腹鰭共に尾鰭の近くに位置している。
サンマ科の魚類で体調は30~40cm。
産卵と捕食のため、8月頃に北海道近海、
9月頃金華山沖、10月頃関東沖へ回遊する。

江戸時代には、さんまは魚の中で下品とされ、
俳句の季題には、あまり上がらなかった。
塩焼きのさんまを酢橘と大根おろしで食べる
から美味いのに、蒸して脂を落とした秋刀魚
は、江戸の殿様でもさすがに拙かった様で、
落語の落ちにも在る「秋刀魚は目黒に限る」
とおっしゃった。

七輪で焼くと、その煙がもうもうと立ち上がり
路地に溢れ、秋刀魚のシーズン到来を告げる。

各家庭では脂の乗った秋刀魚を買い求め、辺り
一面に煙りを上げ、秋刀魚が焦げる匂い、、、
日がまさに沈まんとする夕暮れのこの光景は
美しく、食欲をそそる。


近頃では煙を出せば「御上」が黙っていず、、
主婦たちも、生臭さと煙りが嫌で、スーパーで
焼いた秋刀魚を買って来る、、、、
何とも味気ない世の中である。




今年のサンマの値段は乱高下が激しい様で、
出回った8月頃は豊漁が続き、、




一時、サンマが獲れ過ぎ、驚いた事にタダで
店頭に並べた店も在った様で、、、、


然しながら漁獲は安定せず、北海道地震の後
全く獲れない日が続き、価格が暴騰して、

一匹398円の高値も、、、
その後上げ下げを繰返し、昨年比50円程の
高値を推移中とか、(CBCニュースより)

「さんま、さんま、さんま苦いか塩っぱいか
、、、」(佐藤春夫 さんまの唄より)

「今晩、何が食べたい、、、」
早速、さんまの塩焼きを所望する。

塩焼き、


みぞれ煮


今日の1句

七輪もなく焼き秋刀魚買ふてをり   ヤギ爺