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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

薄紅葉

2022-10-15 15:53:56 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年10月15日(土)

薄紅葉

紅葉してまだ薄い色のことをいう。
庭前・また遠近の山を歩き、紅葉した真紅の木々のみでは
でなく、うっすらと色づき始めた木々の美しさを賞でるの
も日本の伝統的な美意識なのだろう。
全体が紅葉しきらない状態は、まだらに色づき始めた頃が
趣が在って佳いともいわれる。
ご近所にも木々の間から,薄っすらと色づき始めた紅葉を
垣間見る季節になった。

名古屋の東山植物園へは四季折々で吟行に訪れている。

此処には7000株の植物が在る。うちイロハモミジや
楓類等の紅葉する樹木は500本以上在るといわれる。
久しぶりに圓を散策する。

名古屋地下鉄東山線の「星丘駅」より徒歩10分程、、
だらだら続く坂道を行くと東山植物園星丘門に到着。

入園すると直ぐにトンネル、、、抜けると直ぐに大きな
イロハモミジが出迎えた。


その先に古い炭焼き小屋の跡が残る。この辺り万葉の道
と名付けられ、、行き交う人は居ない。暫く進むと左手
に四阿(あずまや、四方に軒をあしらう茅葺き屋根)を
見つけ、チョッと一息。

木々の間から薄日を受けて輝く薄紅葉が美しく映えていた。
少し進むと、合掌造りの家が現れた。
1956年(昭和31年)、岐阜県白川村の奥地にダム
建設工事のため取り壊しとなって居た合掌家を、名古屋
の植物園に移築する事となり存続、現在に至っている。
戸が開け放たれ、内部が自由に見学できる。

軒端に柿や栗が笊に置かれ、長閑な原風景が、、、、
合掌家の前に大きな池(奥池)が見え、水車小屋が。


その奥、池の畔に「也有園」という庭園が広がる。
宗節庵、

江戸時代の武士で俳人の横井也有翁を讃え、偲び庭園と
茶室をこの地(名古屋)の茶人が設けたと云われる。
数年前、此処の茶室「宗節庵」で句会を行った事がある。
(此処は有料で、事前予約が必要です。)

庭内には、也有の「辞世の句」他に、20数点の句碑
が配備されている。
也有、辞世の句
短夜や我にはながきゆめ覚めぬ

也有圓の外れに瓦葺きの立派な武家門があり、石段には
そろそろ落ち葉が零れて、、、、、、。



今日の1句

陽の光透かして揺るる薄紅葉   ヤギ爺