令和4年10月30日(日)
錦 木 : 錦木紅葉
ニシキギ科の落葉低木、小真弓(コマユミ)変種とされる。
枝にコルク質の翼がある点が母種と異なる。
初夏(5~6月頃)に黄緑色を帯びた、余り目立たない
四弁の小花が多数開く。
果実は蒴果で晩秋に熟し、裂けて橙黄色の種子が現れる。
この頃の紅葉が美しく観賞用とし、庭木として広く植え
られる。
鈴蘭木、ニッサボク(ヌマミズキ科の落葉樹)と並び、
鈴蘭木
ニッサボク(ヌマミズキ科の落葉樹)
世界三大広葉樹の一つと云われ、日本庭園の名脇役とし
て、「錦の織物」に喩えられた。
和名の「錦木」は、紅葉の美しさから名付けられた。
方言で、全国各地にその呼び名は様々ある、、、
カミスリギ : 栃木県、岐阜県、
カミソリギ : 山梨県、静岡県、和歌山県など、
カミソリノキ : 茨木県、
カミソリマユミ : 山梨県、などがある。
錦木の種子には、トリグリセロールという有毒成分が
含まれて居り、人が食べると下痢・嘔吐・腹痛の症状
を起こすが、コゲラなどの鳥が食べ、その糞を撒き、
種の保存に役立てている。
錦木の材木は、細工物、版木に使用される。
徳川園の錦木が圓内の散策路で色づき始めた。
知らない花、樹木が多いが句仲間に教えられてている。
今日の1句
日照雨来て錦木の紅鮮らけし ヤギ爺
※ 日照雨 : そばえ、通り雨、