令和4年10月27日(木)
徳川園の紅葉

紅葉 : もみいづる
晩秋、落葉樹は葉が赤や黄色に変化する。
楓が最も一般的であるが、漆(うるし)、櫨(はぜ)、蔦(つ
た)銀杏、柿、桜、欅(けやき)などがそれぞれ美しく彩られ
る。 紅葉、黄葉のともに「もみじ」という。
「もみ」とは、もんで染め出す紅の色のことで、紅葉すること
を「もみいづる」という。
紅葉は個々の木よりも、錦のように染め上げられた山々の見事
さを称えることが多く、春の「桜刈り」の様に秋には「紅葉刈
り」に人々は出かける。

紅葉の美しさは、やがて散って行くという滅びを前提にしている。
それは秋という季節の、華やかさの裏にある侘しさそのもの。
桜同様、身近に在るだけに発想が型にはまり易く中々難しい季語。
総じて、新緑が綺麗な土地の紅葉は素晴らしいと言われる。
霧が降りると紅葉は一段と鮮やかさを増すとも伝え聞く、、、。

名古屋に在る、庭園(徳川園、白鳥庭園、植物園等)の紅葉が
色づき、見頃を迎えた。

徳川園にある樹木も一斉に色を染めている。

黒門(南門)に立つと、土塀の上から銀杏の木が鮮やかな黄色
の葉を天に広げ、出迎えてくれた。

門に入り右手に進み「虎の尾」に向かう「虎仙橋」には、両側
から紅葉のトンネルを作っている。

更に進んで大曾根の滝へと向かう。いろはモミジ(葉が5~7
枚に裂けたもの)が色づき始めている。

滝の所為か、日陰でヒンヤリして肌寒く感じられる場所。


左手に折れ、緩やかな山道をゆっくり登って行くと、小高い所
に「四睡庵」(霧妻造りの小さな休憩所)が在り、前に水琴窟
が設けられており、竹筒に耳をあて幽かに聞こえる水音を、、
この場所にもモミジが在り、正面には「龍仙湖」(人造湖)が
見渡せる、見晴らしの良い休憩所。

この場を出て、少し下ると「龍仙湖」に出る。

湖の周囲には、彼方此方に彩々の紅葉があり、松の緑、湖面の
青と紅葉が映えて、徳川園随一の景観が見られる、、、、。

(休日の日和には、園内の結婚式場から新郎新婦が記念写真を撮
りに来る絶景ポイントでもある)
龍仙湖の対岸に「観仙楼」というガーデンレストランが在る。

(随時、会食などが出来る、平日は休館が多い)
紅葉期間(春も)夜間照明があり、一段と鮮やかさを増す。
今日の1句
雨上がるいろは紅葉の虎仙橋 ヤギ爺