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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

火鉢欲し

2022-10-26 16:17:17 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年10月26日(水)

火鉢欲し : 火恋し

火鉢は灰を入れて炭を熾(おこ)したり、煮炊き等に使う器具。
木製、金属製、陶磁器製などがある。
木製、角火鉢

陶製、丸火鉢

昔はもっぱら火桶(丸型の桐の木等をくり抜いて作る火鉢)を
用いたが、後世では木材で方形に作ったものを箱火鉢、角火鉢、
長火鉢といって使用していた。

ストーブ、

暖炉、

電熱、ガス、石油などを利用した暖房器具が一般化された現在
では、陶器の丸火鉢さえもあまり見かけなくなった。
火鉢は冬の季語であるが、「火鉢欲し」は晩秋の季語である。

俳人の夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」に、「火鉢
欲し」の記述が在ったので紹介したい。
【火鉢欲し : 火恋しの副題。
勝手に買えばア~と言いたくなるような季語であるが、これは
「火鉢」を買ってくれと言っているのではなく、「火鉢」の中
の「火恋し」という意味であるからして、誤解してはいけない。

それにしても、これも単純な季語のように見えて中々お金の掛
かる季語である。先ずは骨董品屋に行って手頃な大きさの火鉢
を買い、次にアウトドアグッズの店に行って炭を買い、、、、
はて? 火鉢の中の灰は何処で買うのじゃ?、仏壇店か?それ
とも自分で何か燃やして作らねばならぬのか。近所の寺に行っ
たら分けてくれたりしないのか?
こんなこと考えてたら、何処かの国の童話みたいに、マッチを
一本一本擦りながら,その火を恋しがってみる方がよっぽど現
実的に見えてくる。】
(俳人夏井いつき著:絶滅寸前季語辞典より、引用しました。)

ロシアのウクライナ侵攻から8カ月、、、、

このところ、ロシア軍の戦況が不利と見るや、、、、ロシア軍は
ウクライナの全土・各地に、それも発電所などの重要なインフラ
設備にミサイル攻撃を繰返し、更には一般市民の住居、公共施設
等への無差別攻撃が続く、、、、、
街の破壊、老若男女問わず無差別に殺戮をし続けている、、、。
ウクライナでは早くも冬の厳しい季節を迎え、電気が通わずに、
停電の真っ暗な中で暖房も使えずに寒さに打ち震える市民の姿
が写し出される、、、。

今、暖房を使えず、市民は薪を作り、寒さを凌いでいる姿が。

日本に出来る支援はないのか、、、?軍事支援ばかりではなく
布団や毛布などの寝具もダブついているように聞くが、、、
衣類や、暖房用品(木炭、湯たんぽ、貼る使い捨て懐炉など)
日本特有の文化は、彼の地でも役立ちそうだが、、、、

湯たんぽ、

使い捨ての貼るカイロ、
これはとても便利で直ぐ役立ちそうだが、、、
皆さん、どんどん送りましょうヨ、、、、、


今日の1句(俳人の名句)

火鉢欲しければ男もちよと恋し  夏井いつき

石蕗の花

2022-10-25 16:53:11 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年10月25日(火)

石蕗の花 : ツワの花

キク科の常緑多年草、葉は賢円形で表面は深緑色で光沢がある。
蕗の葉に似て居る事4から、「ツヤブキ」が転訛したという。


10月頃に花茎をし30~70cmほど伸ばし、菊に似た頭状
花を散房状に開花させる。
海岸や海辺の山地に自生する。

花や葉が美しいのでよく庭などに植えられる。
葉柄は食用になる。薬用にもなり、腫れ物、湿疹等効能がある。


名古屋市東区に在る、「徳川園」(美術館、結婚式場を有する)
では、石蕗の花が見頃を迎えた。
徳川園の黒門(南門)を入り右手に方向、「虎の尾」「大曾根
の滝」へ、森の小径を進むと、、、、小暗がりの中に菊に似た
ツワの花が咲いていた。

 
まるで辺りを照らす様に、鮮やかな黄色の花が彼方此方に、、
突当りを左手に折れさらに進んで行くと、樹木が切れ広い空間
の向こうに大きな湖(人口の龍仙湖)が見えて来た。


湖の畔にも、点々とツワの花が群れていた、、、、。
これから花が少なくなり、、、、緑の中には南天の実の赤と、
色鮮やかなツワの花がとても目立って、、、、

白鳥庭園にも彼方此方にツワの花が見られます。



今日の1句

石蕗咲けりいよよ磴賑々し  ヤギ爺

※ 磴:いしざか、石段のある坂道。


 

2022-10-24 15:59:16 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年10月24日(月)

柿 : 甘柿、渋柿、吊し柿

柿は日本に約900種類の品種が在り、「KAKI」として
外国に通用する日本の代表的な果物。
特大の筆柿、

栽培の歴史は古く、全国各地に特有の種類も多い。

柿は、カキノキ科の落葉低木で高さ10m以上にもなる。
東アジア温帯固有の果樹で、中国長江流域に野生。
日本へは奈良時代に渡来し、古くから栽培されていた。


東谷山フルーツパーク、


妻籠の宿、

合掌家、

郡上の渋柿、

柿すだれ、

雌雄同株で果実は黄赤色の大型の液果で甘柿と渋柿が在る。
柿は本来は渋く、渋の成分のタンニンが凝固して黒ゴマと
なる。
水に溶けなくなる程甘くなり、凝固しない儘だと渋い。
また、柿渋は採取した樹液から木や紙等に塗り、防水・防
腐材となる。(今ではあまり使わないが番傘等に使用)
柿は生食・乾柿として食される。材は建築・家具材となる。


柿には、御所、富有、次郎、禅寺丸等の甘柿と、会津身不
知、平核無、蜂屋、西条等の渋柿がある。
渋柿は、焼酎などで渋を抜いたり、干し柿に加工したりし
て食される。
柿は昔、女性の象徴として嫁ぐにあたり、実家から柿の枝
を持参して接ぎ先の庭に接ぎ木する風習が在った。
やがてその嫁が生涯を終える時に、大きくなった柿木の枝
を、火葬の薪やお骨を拾う箸にされたという云われがある。

以前はご近所の庭の至る所に柿の木が在った。
干し柿が軒派に吊るされたり、余った柿をお裾分けで頂い
たりしたものである。

今でも時折、ご近所から頂くことは在るが、頻繁ではない。
散歩の途中、柿の木の在るお庭を見かけることがあるが、
その多くは渋柿のようで、そのまま道に堕ちている。

鳥なども見向きもせず、柿の木に留まることはない。

毎年この時期になると、岐阜県産の「天下富舞」という
品種の柿の競り市が行われ、昨年は2個で92万円の高
値が付いた。(食うや喰わずの貧困の方がいる中の競り)
今年は世界中で物価が高騰する折り、果たしてどんな値
が付けられるのだろうか、、?それとも中止、、?

昨年、2個92万円で落札、


今日の1句

無住寺の庭荒れてなほ柿赤し   ヤギ爺

霜 降

2022-10-23 15:51:13 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年10月23日(日)

霜 降 : そうこう

二十四節気の一つで、太陽の黄経が210度に達した時。
寒露の後15日、陽暦の10月23日頃。 次は立冬。
(霜降りステーキじゃないヨ!)

露が結んで霜となる頃で、寒さが増し冬近しと感じる頃。


この頃日本では未だ寒さの実感は薄く、気候のズレを感
じるが、二十四節気が作られたのは紀元前の中国黄河流
域と云われる。現在の日本(東京)との気候のズレは止
むを得ないことである。
中国では落葉が積もり、、

中国の地では紅葉から落葉が進み、霜も降りるが、日本
では紅葉狩りもこれから、近くの公園どもやっと色付き
始め、ぼちぼち落葉が気になる季節です。
公園の木々、



今朝の北海道や東北では冷たい雨が降り続いた様だが、
列島の殆どは陽気に恵まれた。


隣町の小学校では運動会が行われた。(規模を縮小し
午前中だけの開催とか、部外者は入場禁止である。)
道行く人の中にはTシャツ1枚ですれ違う人、反対に
ブルゾンを羽織る人、、様々である。

霜降の頃は食べ物の美味しい季節、「食欲の秋」



旬を迎える栗、柿、林檎などは店頭に出回り、、、
それぞれに我家でも口にしているが、「さんま」は
高値のため一度だけ食卓に並んだ。

松茸のニュースがぼちぼち出始め、何せベラボウな
値段、我々庶民には正に「高嶺の花」である。

いつ頃口にしたろうか、?  昨年の七回忌の膳に
ほんの少し、(土瓶蒸し、松茸めし、、が)
そうそう数年前、カミさんと「格安バスツアー松茸
食べ放題」というのに参加、松茸つくしという食事
(本物かどうか疑わしい、、中国産、?)

霜降の夜の夢
一度、正真正銘の松茸つくしをたらふく、(夢の夢)



今日の1句

霜降の朝Tシャツの奔りゆく  ヤギ爺

郡上八幡サンプル工房

2022-10-22 16:03:44 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年10月22日(土)

郡上八幡サンプル工房

数年前、家族旅行で郡上八幡を訪れた。
中学生の孫(男児)は部活(サッカーの試合)で参加出来ず、
息子家族4人、娘家族3人に私達(ヤギ爺夫婦)の9名が、
車2台で飛騨路へ向かう。
今回の旅の目的は、サンプル工房(郡上八幡)での作品作り。
昼前に郡上に到着し、川魚料理やで昼食を取る。


食後、郡上の街並みを散策しながら「サンプル工房」へ、、、
先ずは工房の見学、
店内には、至る所に「食品サンプル」やキーホルダーなどの
サンプルが所せましと並んでいる。

中庭の奥に工房があり、ガラス張りの中のサンプル作りを見
する。若いスタッフが肉類(ステーキ、ハム、ソーセージ)
や寿司ネタのサンプルを作っていた。

いよいよサンプル作りの体験が始まる。
「スイーツ作り」「アイスクリーム作り」「天婦羅作り」の
3コースの中から選ぶ。

娘家族はアイスクリーム作りに、私と息子の孫(女児)は
スイーツ作りに挑戦、息子の嫁さんと長男が天婦羅作りに。

スイーツ作り、

スイーツ作りは、先ずタルト(下の生地)を丸形とハート形
私は丸形を選び、それに生クリームを搾り上にイチゴ、蜜柑
等のフルーツを飾りつける。全て蝋(樹脂)で出来たもの。
3種類の中で一番簡単なものの様だ。

娘家族ははアイスクリーム作りに挑戦した。

カップにアイスクリーム(蝋を混ぜ合わせ溶かして作る)を
入れて、それをテーブルの上にわざと少し零す。
その後、団扇で扇ぎ、、、、、ゆっくりと乾かしていく。
何と、零れたアイスクリームがくっ付かずサッと取れた。

息子の嫁さんとその長男(男児)が挑戦した天婦羅作り、

天婦羅の具材(海老やカボチャ等)は出来て居り、それを
油(見たてた湯)の中に天婦羅の衣(見立てた蝋)を上から
ゆっくり垂らし、その半渇き状態の上に具材(海老等)を乗
せ、衣を掬(すく)いゆっくりと固める。 こうして次々に
具材を天婦羅にしていく。レタスは薄緑色の蝋をゆっくり湯
に潜らせると、レタス独特の形状となる。
天婦羅は一番手間がかかるが、見ていてもこごれが一番楽し
そうであった。 その後それぞれの作品を土産とした。
工房で子供達にクイズが出され、答え合わせは別会場で行う
との事。工房を出て吉田川を挟んだ隣町に「北街館」という
カフェがあり、其処で答え合わせし全問正解だと200円の
商品券(何の事はない、この店はサンプルの土産物店)を
ゲット、、。早速子供達にサンプルの土産を買う。(不足分
は親が、、多額、止むを得まい)

この体験は子供達と伴に私(ヤギ爺)にも楽しい思い出で
あった。
明くる朝、散歩に出かけて朝市を冷やかす、、、、。
何とそこに、郡上の野菜の中に渋柿が並んでいた。


サンプル工房は、

郡上生まれの岩崎瀧三氏が1932年(昭和7年)、大阪で
食品サンプルの事業化に成功し、その後地元(郡上八幡)へ
戻り、地元産業の活性化のために食品サンプル作りを広めた。
今では全国シェアの半数以上を郡上八幡で作っている。
(郡上八幡、博覧館の掲示による。)

今日の1句

ほっこりと渋柿を売る朝の市   ヤギ爺