曇り空から雨になった桜の花も散り
ミズキやシャガの花が咲き出した
茶畑の萌黄色も輝きだした
川沿いに 広がる茶畑
写真は家から15キロ下流
このあたりでは
そろそろお茶刈りが始まる
家の周辺はまだこれほど芽は出ていないが
日照時間の短い山間地 川沿いの茶畑に降りる朝霧
静岡でも上位にランクされるお茶の産地だ
斜面での作業は苦労を要するがこの水はけの良い斜面が お茶の栽培に最適な土地となる
行楽に出かけるゴールデンウイークの頃 茶農家は一年で一番忙しい時期となる
家には茶畑がないので この頃フラフラしている私は肩身が狭い
昨年1本だけ植えたタラノ木 が今年も芽を出していた
芽と言うより すでに葉になっていたが 採ってきた
タラノ木が1本だけでは 芽より葉のほうが量があってよい
それを天ぷらにしてもらった やわらかだった
塩で食べた しょう油も試した 季節を喰った
Yモトさんにもらった純米原酒こしいぶき吉乃川が
天ぷらを引き立てた 至福の時だ
クマなど野生の動物は
凶暴で山で出会えば
命が奪われると思っていた・・が
クマは見かけと正反対で本来臆病
99%ベジタリアンで肉食は1%
昆虫や沢がにを食べるだけで
人を襲う習性などまったくないという
日本熊森協会がある
そこの講演を聴いたI堀さんから
←この冊子をもらった それには
野生動物を保護することは自然を守ること
自然が子供たちの未来を守る
と 言うようなことが書いてある
日本は杉やヒノキを植え過ぎたために野生動物が住む場所がなくなった
開発や人工林で落葉広葉樹がなくなり実の成る木がない
そのために野生動物が 里にまで出てきて農作物を喰い荒らしている
日本熊森協会は山を買い落広葉樹を植え野生動物の住む場所を作っているのだ
野生動物は植物のおかげで生きられれる 植物は動物のおかげで育つ
クマの通る大きなけもの道は森に風を引き込む
高い木の枝を折りながら木の実を食べるので 森に光を入れる
獣は土を耕し樹木の根っこの成長を助け フンをまんべんなくばらまいて肥料にしていく
鳥は実をついばんでは あっちこっちに種を落として 次の世代の芽生えを作る
虫は花粉を運んで受粉するなど 植物と動物は密接な共生関係になっている
クマが怖がられていたのは 熊の胆が高く売れるので
捕獲する人間が一方的にクマを狂暴な加害者に仕立て上げただけのことだった
日本が豊かになったのは私たちの祖先が最近まで広葉樹の自然の森を残してくれていたから
広葉樹の大量の落ち葉をくぐって 森の中にしみこんだ雨水は
何十年後かに滋養たっぷりな水となり 農作物を育て おいしい飲み水となった
海に流れて藻を作り漁場を作り 魚介類を増やしていった (以上冊子より抜粋)
そういえば焼津の漁師たちは大井川の奥地に毎年木を植えている
という話を聞いたことがある
今から100年以上前に金原明善は荒れた山に杉やヒノキを植え
天竜川の氾濫を防いだ そのために郷土の偉人として今も感謝されている
災害を防いだ金原明善は立派な人だが
本来 杉やヒノキは2から3割程度が良いらしい
戦後の拡大造林という国策で杉とヒノキの人工林を増やした
増やしすぎて手入れができない 大きくなった杉やヒノキの葉が茂り
森の地面に日はささない 草が生えない 山は崩れる
そんな中近隣で 最近明るい話題がある 前町議 H与作さんは
杉の木が大きくなり集落に日があたらない理由で杉の木を切りそこに広葉樹を植える
また お寺の方丈も寺山の杉やヒノキを切り広葉樹に植え替えるという
将来こうした人たちが郷土の偉人となってもらいたい
でもやっぱり山でクマにあったら怖い私
日本熊森協会 http://homepage2.nifty.com/kumamori/
暗いニュースが多い中で
ほぼのとした記事もある
1週間前の静岡新聞夕刊に載っていた
巣から落ちたひなを
2時間おきに魚粉を与え育てた
1ヵ月後に野性に帰したが
その鳥セキレイが1年半経って
さえづりながら歩きよってきた
以来 昼時になると毎日のように
餌を食べに来るという
ねだるように人の周りを跳ね回り
手のひらに乗せたえさをついばむ
愛らしい姿は近所の評判だそうだ
セキレイは警戒心が強く なつくのは珍しいという
こういう記事を見つけた記者さんにも感謝
凍った滝を見たくて出かけた日
葉を落とした 枯れたような木立
冬の雑木林はセピア色
その中にナナカマドだろうか
真っ赤な実をつけていた
鮮やかな彩りが楽しめた
カモシカにも遭遇した
こちらを向いている
目が合った カメラを向けた
おとなしく写真に納まった
もう少し写真を撮りたかったが
私の要望は聞いてもらえず
なにが忙しいのか早々に山に帰っていった