上を向いて桜ばかり見ていたが 下にはこの時期カタクリの花も咲いている
花狩人としては見逃せない 特に下向きに咲く花に愛着を感じる
カタクリの群生する牧之原公園で花の会が配布していた資料によれば
ユリ科の多年草でカタコユリの略だと書いてあった
カタクリは6から7年経ち成熟して花をつける
大井川流域での自生は少なくほとんどが牧之原大地周辺
中学校理科部の生徒が 移植せずに肥料を施し保護してきた
獣よけと人間よけの金網の中で斜面いっぱいに咲き誇っている
「もののふの 八十をめとらが 汲み乱ふ 寺井の上の 堅香子の花」大伴家持
この堅香子(カタカゴ)がカタクリ この花が水を汲む少女たちに見えたらしい
何かに見えたから歌に詠む 何かに見えるから写真を撮る
通ずるところがあるかもしれない