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見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

茶草場農法学習会

2019-01-27 00:37:51 | フォト日記


国内で11か所認定されている世界農業遺産地域そのうちの2か所が静岡県内にある
わさび栽培と茶草場農法 その茶草葉農法の学習会へ参加した

午前中は県経済産業部お茶振興課専門監の講義を聴講し
午後は茶草場農法を実践しているつちや農園の視察だった

世界農業遺産は国連食糧農業機関が途上国向けの支援策として
農業景観を有する地域を認定したもの

認定されると保全のための行動計画を定め伝統的な農業・農法や
生物の多様性などを次世代に継承していく義務が生ずる

茶草場農法は茶園の畝間にススキなどの刈草を敷く伝統的な方法
これにより高品質なお茶の生産と生物の多様性の保全の二つを両立させている

敷き草により茶園の保湿 雑草の制御 微生物の繁殖による肥沃(ひよく)な土
肥料効果持続 土壌の流出防止などの利点がある などが午前の講義内容だった

午後のつちや農園では刈草を敷いた茶園を見学 山の中腹の傾斜地の茶園
自走茶刈機の入るような場所ではないので手作業だ そのために

車輪に巻きつく心配がない刈草は裁断しないで敷いてあった
昔は近場の草を使用していたが 今では道路もできて草刈り場が遠くても運ぶことができる

茶園には風除けネットや野獣除けの電柵も張ってある
敷き草により良質な土にはミミズなども多く生育する

そのためにそれを餌とするイノシシなどが入りやすい
今まではなかったが最近は鹿が茶葉を食べるようにもなったそのための対策

茶園見学の後は家に上がらせてもらい品評会で上位入賞の高級茶を頂いた
ダシの入いったようなうまみのあるお茶には皆が感動した

その後は種類の違うお茶の銘柄を当てる茶歌舞伎で楽しませてもらった
4種類の銘柄と ペットボトルのお茶で競ったが1回目は14人とも1点か2点だった

それでも2回目に満点が二人でた 私は1回目はペットボトルのお茶しかわからなかったが
2回目は3点だった 茶歌舞伎は一回ごと投票し同じものは投票できない 

そのために1つ間違えるとどうしても2つ間違えることになり4点は存在しない
さらに楽しみはあった 先ほど淹れた最高級茶の茶葉

それを 茶の実オイルと塩で頂いたこれはお酒のあてになりそうだ 
さらにおばあさんが作ってくれた米麹の甘酒 なにもかもが本物だった

さらに今日の天気はめまぐるしく変わって風花が舞い家の外は真っ白なったり
日が射し家の中が温室のように暖かくなったり気象の変化も楽しんだ