二宮金次郎

小中学校の跡地は保育園になり　それもいつしかなくなり　介護施設になり
最近は開業医も引っ越してきた　その片隅の空き地に二宮金次郎は建っている

草木が茂り片手は落ちてしまい可哀そうだというので見てきた
横の樹木が大きくなって根を張ってきたのだろうか少し傾いていた

確かに　本を持つ手は紛失してしまったが　
凛々しい顔立ちは残り置き去りにするのはもったいない

教えてくれた人は　役所に現状を報告した
が　それは博物館の仕事だと電話番号を教えただけだった　と嘆いていた