なんとも見えにくい写真展だ いやこれは写真展ではない
ここにこれがある事が作者の表現なのだ
近くを生活の拠点にしている人々が作り出した山里の暮らしや風景を撮った写真
それを山の上の薬師堂境内に掘られた穴の中に水を溜め沈めてある
水面には明るい空や周りの木立 覗き込む人の姿も映り込み
周りの風景と同化して全く見えなくなることもある
記憶が消されたりおぼろに浮かんだり あれはいったい何だったのだろう
制作者のクロダユキさんが 雨の日の様子をスマホで見せてくれた雨粒が水面を踊っていた
帰りがけに振り向くと水面が輝いていた
あれは水中の被写体が放つ気配の光だったのだ
大井川沿線で開始しているアート展 クロダユキさんの作品
芸術なんでしょうが、こういったものには(絵画含めて)どう評価していいのか分かりません。
先日、5才の孫ちゃんが、理解しがたい動物の絵を描いていましたが凡人のジジは「分からない」のに「凄い!」と言っちゃいましたが、この作品も、現地で作者がおられたら「凄い!」というかもしれませんが。
ピカソの絵で100人の芸術家の中にいたらわからないと言えません
ただ山の上に溜めた水の中にある写真を見たことのある人は少数だと思います それは貴重なことです それでいいのです