朝霧が降りた日だった いつもの温泉駅往復ウオーキングの途中で気が変わった
やめて引き返すのではなく もう少し遠くまで歩きたくなった
なにも予定がない日だし 山も色づき始めたことだろう紅葉見物だ
一つ向こうの駅を通れば橋がある そこを通って対岸を下り一周しよう
そう思って温泉駅を通り越した ここからは民家は無くなるが往還はひっきりなしに車が通る
ダムへの旧道に入る 写真撮ったりしてのんびり歩く 山に霧がかかってきた
天気予報は雨予想だったことを忘れていた
それでも午前中くらいは持つだろうと言い聞かせて 先に進んだ
温泉駅の一つ向こうの駅までで1万歩 いつもの歩数は達成した
これから対岸を帰ると いつもの2倍強歩けばつくだろう
駅のある集落を過ぎ対岸の集落で聞くと次の集落まで歩いて30分
雨が降るよと言った まだ大丈夫だろうと思ったがすぐにポツリ地面を濡らす
ちょうど中間地点ぐらい どちらに帰っても同じくらいかかる距離だ
雨具は持っていないが このぐらいならまだ大丈夫だ 先に進む
車道は濡れているが 路傍の杉の木の下はまだ濡れていない
顔見知りの郵便局員が別の仕事ですれ違う 大丈夫だからと伝えた
こちら側の道は車が少ない ここを過ぎればまた集落
弁当配達のサヨさんとすれ違う 手を振って大丈夫だと意思表示して見送る
濡れるのはかまわないが 雨でも歩いているのを見られるのが嫌だ
幸いまだ霧雨だ 集落を過ぎた辺りで配達帰りのサヨさんの車が止まった
まだ大丈夫と伝えた その直後に雨粒が多くなった 乗せてもらえばよかった
ここを抜けるとまた集落だ 濡れながら歩きたくはない など考えながら歩いていると
後ろから来た車が止まった ひぐらしでなじみの女性が引き返してきたという
家まで送ってくれた ここまでの歩数2万歩 後で調べると13キロ歩いた
傘やカッパなどリュックに入れて歩きたいが近辺だと大げさで外聞が悪い
ウオーキング 雨への対策が課題だ・・ そろそろ見栄を捨てるか