日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

加速度を増す企業減少

2008-03-22 | 危機管理
この十年間で純粋に約100万の事業所が減少したことは過去にお知らせしました。
昨今、私の周りでも廃業、事業譲渡、合併、倒産
色々な形で企業が減少して行っています。

過日、某大手企業担当者から聞いた話です。
「弊社は業務拡大のために資本提携をしたんですよ。A社とB社です。
筆頭株主になったら社長と役員数名を弊社から出すんですよ。
これからはこんな形でお互いの不得意分野を補わなければ生き残れないですからね。」

確かに某企業の得意分野をA社とB社が利用し
A社、B社の得意分野を某企業が利用する。
しかも3社とも上場企業です。
上場企業同士が互いの得意を伸ばし
不得意は補い合うという形をとると
追随を許さない企業になりそうです。
また、このやり方で行けばこれから先相当期間仕事の困ることじゃなさそうです。

中小企業は事業譲受、合併などは不得意です。
しかし、不得意だからといって動かずにいると
いつの間にか時代から淘汰されてしまいます。

これからも企業の生き残りを掛けた競争は続きます。
続く中においても中小企業が存続し発展する隙間を見つけて行きたいものです。
そうしないと、地方に企業など無くなってしまう恐れがありますからね。
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たまには許してくださいね

2008-03-22 | つれづれ
この数日、私にとっていろいろなことがありました。
ある意味今日がピークだったのかもしれません。

数日前から企業支援に入っている企業様に不測の事態が起こり
出張中にも拘らず東京から金沢へ戻り打ち合わせ
事の次第を確かめて翌朝一番に東京へ
そしてその日一日の用事を済ませて最終便で金沢へ
その後会社へ戻り机の上の書類整理を終えたらもう今日になっていました。

さすがの私も
お客様のパニック状態の対応やら
支援金融機関との交渉
毎日東京への日帰り状態
そして時間の無い中での金融支援の書類作りと
身動きできないどころか呼吸もできない位の状態でした。

一歩対応を間違えるとお客様の倒産が現実味を帯びます。
そんな中での書類作りは
私の手を滑らかなものにする要素は欠片ほどもありませんでした。
時間は午前二時を過ぎていました。

まったく進まない文章に半分諦め掛け
朝4時に目覚ましを合わせました。

時間は瞬く間に過ぎ午前4時
目が覚め、パソコンの電源に手を伸ばすも
文章は一行たりとも進みません。
「このままでは間に合わない。頭の整理のためにもう一度寝よう!」
意を決して眠った私が再度目覚めたのは午前6時過ぎでした。

会社への身支度をする一時間ほどの間で数行の文章を書くことが出来ました。
しかし、まだ足りない!
この難局を乗り切る為の文章にしてはあまりにも迫力が足りません。
そのまま会社へ・・・

午前中は社内の月例会議
その時間を書類作成に費やし(もっとも45分しか時間は取れませんでしたが)
漸くA4用紙二枚ほどの文章を作成しお客様の会社へ伺いました。

久しぶりに専務様にお会いしました。
開口一番
「おい!今回の一億円どうするつもりだ!」
責任追及の声です。
今般の話の詳細を知らない専務様は
私が会社様に損をさせているかのような発言をされました。

事の次第を説明している内に某金融機関の部長がやってきました。
今回の資金逼迫の切欠となった方です。予断は許しません。
挨拶の後、今回の経緯を説明し何とかご納得を得ました。

しかし、本店の意向を聞かないと
自分ではどうしようもない旨を伝えられ
帰って行かれました。
感触は悪くありませんでした。
しかし、来週もう一度金融機関の本店での説明を要請されました。

午後からが正念場の交渉です。
他の支援金融機関との交渉です。

そんな中、弊社スタッフから電話がありました。
ある病気が原因で入院しないといけないとの内容でした。
しかも来週一週間との事です。
気づいた時には
私は頭を抱えてしまいました。

午後二時私と社長、経理部長は某金融機関の本店にいました。
これから支援についての文章の確認です。
息もできないほど思い空気が会議室の中を
ゆっくり
ゆっくり過ぎていきました。

30分後
社長と経理部長は安堵の顔をして私にお礼を言っておられました。
何とか支援継続の話がまとまりました。

またその数十分後
私はある金融機関の支店長室にいました。
その中で衝撃の言葉が・・・・
さすがにこの内容はお知らせできませんが
「そんな卑怯な大人にはなりたくない!」という中身の事が
お客様の身に起ころうとしていました。
久しぶりに身体中の力が怒りで爆発しそうになっていました。

そして夕方
ここのところ社内で不安に思っていたことが現出されてしまいました。
それもここでは内容はお知らせしませんが
同じ意識の中で同じ方向性を持ち続けることの難しさを知りました。

経営者はタフでなければいけません。
しかし、たまには弱音を吐きたくなるものです。
今日がそのような日だったのかもしれません。

あるスタッフが私を見て言ったことが頭の片隅に残っています。
「所長(私のことです)は、本当に(お客様が)生きるか死ぬかの
最前線の仕事をされているんですね。
何も出来ないですが、身体だけは壊さないで下さいね。」
何故かそんな一言に自分らしさを保ち続ける糧を見出したりします。

自分で選んだ道です。
喜んでこの苦境を打開して行きたいと思います。


長文をお詫びいたします。
コメント (4)
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