「納品できなくなりました」の勇気

私の心の弱い部分をズバリ突かれた思いをしました。

某ガス会社の部長さんとのお話です。
その某ガス販売会社さんにとって大口の取引先との取引を
苦汁の決断の中、昨年中止をさせて貰ったというのです。
理由は「法改正に伴う法への準拠が出来なくなったから」だったそうです。

氏の会社の申し出に対し、他の業者を探すこととなった大口の取引先企業へは
他の企業が直ぐに名乗り出たそうです。
「自社は対応できます！」と・・・。

件の部長さんは、以下のように話されました。
「弊社が対応できないことを対応できる企業はすばらしいと思います。
それが本当に法に準拠できているのかどうかは別として・・・。
ただはっきりしているのは、自分が出来もしないことを出来るといって取引を続け
結果として法令違反だったことがわかった瞬間
それまでの信用はすべて崩れてしまいます。
新規の取引先を探さないといけない大変さは有るものの
納品できなくなりましたと言って頭を下げ、お詫びしながらも納品しなくなった今
ある意味、自分自身の責任が果たせたようにも感じています。」

自分の身に置き換えてみると
・脱税を発見したのに修正申告書を出させることが出来ない
・粉飾決算を発見したのに修正させることが出来ない
・毎月早期訪問をさせてもらえない
・経営的に向上心が一向に見られない
そんな場合には、「残念ながら御社とのお取引は出来なくなりました。」といわなければなりません。

実は過去に何社もの顧問先と上記理由で顧問契約解消をさせていただいています。
しかし、昨夜の某部長様との話を通して
敢えて勇気を振り起こす必要性を感じさせられた次第です。
顧問先を無くさないようにしっかりした指導をしていきたいものです。

善因善果・悪因悪果・自因自果

仏教の世界の話です。
しかし、自身の生活や仕事上で心得ておきたい言葉の一つです。
因果ともいうべきでしょうか。

隊と角言葉に対して、少し思い違いをしていたようです。
善因善果・・・良い行いをしていれば良い結果が得られる
悪因悪果・・・悪い行いをしていれば悪い結果が出てしまう
自因自果・・・何事も自分の行いが自分に返ってくる
そんな風に思っていたのですが
どうやら心の中のことを言っているようです。

善因善果・・・善い思いが幸せを生み出すと言う事
悪因悪果・・・悪い思いが不幸を生み出すと言う事
自因自果・・・自分の受けとっている幸福、不幸とは、
　　　　　　　　自分の思いが具現化しているものに他ならないという事

何事も分かったような気持ちになっていますが
ちゃんと調べてみると自分の思い違いがはっきりしてくるものです。

考え方をしっかり持ちたいものです。