何か2週間ぶりの休みである、最近徐々にレパトリーも増え、ポピュラーすぎるリヒャルト・ワーグナーの世界に陥っています(笑)
決してワグネリアンではありませんが・・・・・・・!
少し前は人気の演目で良く演奏されていたようですが、筆者も久々に聴くワグナーです。
ドイツの伝説の主人公。「白鳥の騎士」とも呼ばれる。原型はおとぎ話の『7羽の白鳥』に由来すると考えられる。最初期のものは 12世紀のフランス語で書かれたもので,ドイツではウォルフラム・フォン・エシェンバハ作の抒情詩『パルツィファル』 (1200~10) の終りに現れる。CD盤ではルドルフ・ケンペ(指揮)のライブ盤が良い、
1275~90年頃,ハインリヒ1世 (在位 919~936) の時代を背景にした作者未詳の『ローエングリン』が現れ,またドイツの詩人コンラート・フォン・ウュルツブルクも『白鳥の騎士』Schwanritterを書いた。ワーグナー作の3幕の楽劇は,この叙事詩を素材に実在のハインリヒ王などを加えたもので,1850年にリストによってワイマールで初演された。
『ローエングリン』は、ワーグナーのオペラの中でも人気が高く、一時期はもっとも演奏機会の多い作品となっていた。1861年にミュンヘンで上演された『ローエングリン』を観て魅了されたのが、当時バイエルン王国の王太子だった15歳のルートヴィヒ2世である。
ルートヴィヒ2世は1864年に王位に就くとワーグナーを招聘し、ワーグナーの負債の全てを肩代わりするとともに、高額の援助金を支給した。ルートヴィヒ2世は、リンダーホーフ城内に『タンホイザー』ゆかりの「ヴェーヌスの洞窟」を作らせ、そこで楽士にオペラのさわりを演奏させ、自身はローエングリンの扮装をして船遊びを楽しんだ。また、多額の国費を投じて建設したノイシュヴァンシュタイン城の名は、日本語に訳せば「新白鳥石城」である。
アドルフ・ヒトラーもまた『ローエングリン』の熱狂的な愛好者だった。ヒトラー率いるナチス・ドイツは、ワーグナーの音楽を最大限に利用したが、とくに『ローエングリン』の第3幕でハインリヒ王による「ドイツの国土のためにドイツの剣をとれ!」の演説が、ドイツとゲルマン人の国威発揚のためにあらゆる機会に利用された。このことがあってか、チャップリンによる映画作品、『独裁者』において主人公が地球儀をもて遊ぶ場面とラストシーンで第1幕への前奏曲が使われている。
【時と場所】 10世紀前半、ベルギーのアントウェルペン
【登場人物】
ローエングリン(T):
聖杯守護の騎士/エルザ(S):
ブラバント公の娘 テルラムント(Br):
ブラバントの伯爵/オルトルート(Ms):
テルラムントの妻ハインリヒ1世(Bs):
ドイツ国王ほかワーグナー 《ローエングリン》
第3幕(全曲) ルドルフ・ケンペ指揮
ワーグナーはこのオペラを「3幕からなるロマン的オペラ」と呼んでいました。やがてオペラではなく「楽劇」という理念を打ち立てるワーグナーの第一歩として、各場面は同じ曲調で一貫性を保ち、アリアやレチタティーヴォといった明確な分類もありません。
また、序曲ではなく「前奏曲」を採用しています。つまり序曲としてオペラの本筋から分離させるのではなく、もっと簡略で内容的にもオペラの本筋にそった音楽を、各幕の冒頭に提示したのです。こうしてこの作品は、その後のワーグナーの芸術の萌芽を予感させながらも、調性は明確でわかりやすく、愛好家に親しまれています。ワーグナーはこの『ローエングリン』を完成させた頃、政治活動を活発化させていたことから、スイスへの亡命を余儀なくされていました。そこで『ローエングリン』の初演に際しては、このとき親交を深めていたフランツ・リスト(超絶技巧のピアノ曲で有名なあのリストです。)が一肌脱ぎました。
政治犯となっていたワーグナーの作品を上演するのは難しいことでしたが、リストは自分が宮廷楽長を務めているヴァイマール宮廷歌劇場で、1850年8月28日、ゲーテ生誕101年で多くの人がヴァイマールに集まっていた日に初演することができました。
ワーグナー本人は、その後ウィーンでこのオペラを観て、「涙が出るほど感激した」と言っています。
人気の秘密は、なんといっても白鳥の騎士ローエングリンの存在感にあります。それまでのワーグナーのオペラの「オランダ人」や「タンホイザー」に比べても、他の作曲家の全オペラを見渡しても、ここまで格好いい役はなかなかありません。第1幕で白鳥に導かれて登場するシーンは感動的ですし、第3幕でエルザと結婚した後、二人きりで交わす対話も、最終的には悲劇となるものの、十分聴かせてくれます。
ちなみにこの結婚式のときに「婚礼の合唱」として歌われるのが、ワーグナーの「結婚行進曲」として私たちがよく耳にするものです。
やはりこのような曲はドイツ製SIEMENS、ECC82で聴くのがベストマッチのようです。
ECC82系は以下のような番号もあるので注意、E82CC、5814、6189、CV40036DJ8系: 6DJ8、ECC88、E88CC、E188CC、CCa、6922、7308芯がしっかりした音で特にドイツ音楽を聴く場合SIEMENSのプリ管に交換する場合が多いSIEMENSのプリ管の良さはしっかりした芯があり、当にドイツ音楽を堪能できる。
ショルティのワーグナーも良いがやはり個人的には今回はルドルフ・ケンペ、指揮者で聴く。
1910年ドレスデン近郊のニーダーボイリッツ生まれ。76年没。ドレスデン国立管弦楽学校でオーボエを学び、ドルトムント歌劇場、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席オーボエ奏者を務め、42年ケムニッツ歌劇場の指揮者となる。
ワイマール国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場の音楽監督を経て、52年からミュンヘン国立歌劇場の音楽監督に就任。国際的な活動を始める。その後ミュンヘン・フィルの音楽監督、75年BBC響首席指揮者となる。
勿論、ワーグナー:楽劇《ニーベルングの指環》全曲も良いが今回は1967年バイロイト祝祭音楽祭ライヴの『ワーグナー(1813-1883):歌劇《ローエングリン》』に感激した。
全曲聴くと3時間30分ほどかかるが、週末の午後のひと時に聴くにはつい全曲聴いた。TANNOY(ⅢLZ)AXIOM80のエンクロジャーで堪能する、この様は曲は以前のTANNOY ⅢLZ in cabinet(chevening)で聴くとこのような感じでは到底聴けないダイナミックは音に満足している。
まさにワーグナーはこのオペラを聴くにはうってつけのシステムのような気がする。
このアンプはTANNOYスピーカーを品位の高い音で再生する」というテーマの下、TEACとTANNOYが共同開発したArmoniaシリーズのパワーアンプなのですが、可也の癖があり、以前ⅢLZで聴いた頃とTANNOY(ⅢLZ)AXIOM80ずいぶん表情が違って聴こえ成熟した大人の感じの音になりオペラ、オケも粗満足する鳴りかたになった、もちろん火屋のアンプは魅力的だが経済的事情もありMA-7で聞き満足している。特徴はダブルモノラル構成で分離もしっかりしている。
多分AXIOM80の箱が頑丈に出来ているのか、少々のボリュームを上げても、全くビビらず快適に音を再現して慣らし運転も終わり音楽全般が楽しめるようになった。細かなところを上げれば切はないが益々オペラ音楽の鑑賞が楽しみになる。確かにTANNOY専用アンプの感は否めない。しかも大型エンクロージャーとの相性は優れている。筆者は他にもパワーアンプを所有しているが、ヴィンテージTANNOYにはモノーラル構成のアンプ使用をオススメします。
しかしじっくり聴くとやはりトランジスターのパワーアンプでの演奏だと不満箇所がでる、声の出し方オケの金管楽器の音など火屋のアンプならもっと自然に鳴るかも知れない?今後程よい火屋のパワーアンプを探さねけれワグナーを聴けないであろう。
【曲目】
[CD1]1.第1幕への前奏曲2-12.第1幕
[CD2]1-14.第2幕
[CD3]1.第2幕(続き)2.第3幕への前奏曲3-13.第3幕
【演奏】
ローエングリン…ジェームズ・キング(テノール)
エルザ・フォン・ブラバント…ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
フリードリヒ・フォン・テルラムント伯爵…ドナルド・マッキンタイア(バリトン)
オルトルート…グレース・ホフマン(メゾ・ソプラノ)
ハインリヒ王…カール・リッダーブッシュ(バス)
ハインリヒ王の伝令…トーマス・ティプトン(バス)
ブラバントの貴族…ホルスト・ホフマン(テノール)/ヘルミン・エッサー(テノール)
ディーター・シュレムベック(バリトン)/ハインツ・フェルドホフ(バス)
ルドルフ・ケンペ(指揮)バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
【録音】1967年7月30日
ローエングリン第1幕の「幻霧的」なイントロは本曲全体を規定する魅力の源泉である。しかもこの曲はその後のワーグナーの楽劇の祖型となる多くの要素を内在している。英雄伝説、騎士的精神、指輪(二―ベルルンゲン)や聖杯(パルジファル)といった道具立ての準備など、後年のワーグナーの大作を予感させるフラグメントがこの曲にはある。しかも通俗的な面白さにも事欠かない。
ケンペは本曲の魅力を余すところなく引き出している(1967年7月30日、バイロイト音楽祭にて)。得意の演目であり彼自身、ウィーン国立歌劇場などとの別トラックもあるが、バイロイトの矜持とある種の解放感のなかで稀にみる名演を生んだ。ジェイムズ・キングの威容はもとよりだが、次世代を築くマッキンタイアやリッダーブッシュの奮闘もあって、男声の素晴らしさを堪能できる貴重なライヴ音源である。
聴けば誰もが知っている曲も歌劇全曲を聴くとまた違った印象づける事になるようです、又ドルフ・ケンペ(指揮)のベートーヴェン交響曲もよいが、別の機会に紹介します。ブラボー!
我が家の海水用の水槽に新しい魚を入れ、やはりサンゴも入れたくなり、マメスナギンチャクの購入する、飼いやすいものが多いだけでなく、色鮮やかで、メタリックカラーのマメスナギンチャクに青いLEDを当てて光らせたり、さまざまな色彩のマメスナギンチャクを集めたり、さらに給餌をして増やすなど、さまざまな楽しみ方があります。写真はスマホのカメラで撮影。癒やされます・・・・・