今回は先ず聴いて見てください。
ビージー・アデール「いい日旅立ち」
突然ですが、1937年ケンタッキー出身のビージー・アデール(Beegie Adair)さんという
女性JAZZピアニストをご存知でしょうか。
『マイ・ピアノ・ロマンス』というアルバムを4月にリリースしたばかりのベテラン・ピアニストです。
5歳からピアノはじめる。ウェスターン・ケンタッキー大学にてピアノを勉強するとともに
音楽教育を専攻し卒業。ジャズ・バンドに所属し、子供たちに音楽を教える。
その後ナッシュビルに移住し、セッション・ミュージシャンとして活動。
WSM-TV(米NBC系列)とラジオ、またABCにてザ・ジョニー・キャッシュ・ショウ(1969-71)に出演。
ジョン・スチュアート、J.J.ケイル、ドリー・パートンほか数々の人気ミュージシャンと共演。
ビージー・アデールとしてのアルバム・デビューは1991年「エスケープ・トゥ・ニューヨーク」。
ソロはもちろんだが自身が結成したトリオでも活躍し、
ビートルズ、エルビス・プレスリー、フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、
他、オールタイム・ベストの名曲をしなやかなピアノで魅了。
今まで参加したアルバム作品は40作ほどにのぼる。
ビージー・アデール またまた、素敵なピアニスト発見! と言っても、若い人ではありません。
こういう言い方をするとちょっと誤解を受けますが、イージーリスニングジャズとでもいいたくなる様な耳に心地よいピアノを弾く人です。でも聴いてみますとしっかりJAZZなんです、凄く乗りも良くゴキゲンになれますヨ。
ビージー・アデール - 卒業写真&アルバム紹介映像
何か凄くアドリブが素敵なんですよ。しかもJAZZなんです。しかもおしゃれ!
この素敵なピアノを弾く女性・・・・そう、勿論女性ですが、ただいま72歳のとてもチャーミングなおばあちゃんです。
彼女の音楽歴は5歳からピアノを弾き始めてキャリアはすごく長いんですが、注目され始めたのは60代半ば頃とのこと。
すごいですね、完璧に基本を学ばれご自分の声をピアノにし歌ってるようです。
彼女曰く、曲の持つ本来の良さを壊すような編曲やアドリブは意識的にしたくないと、おっしゃっています。
曲本来の良さを引き出した、その歌心あふれるピアノは、バリバリのジャズリスナーは、こんなのジャズじゃないなんていうかもしれませんが、そういう狭量な人たちは無視して、
Fly Me To The Moon -- Beegie Adair Trio
レコード会社の担当者さん曰くビージーが好きにならずにいられないを演奏したときに後ろから見ていたら、お客さんが聴き入る姿勢に入っているのが分かって嬉しかったです~!」とのこと。
ジャズというジャンルの周りに張り巡らされた壁をさらりと取り払ってくれるビージーさん。
リスナーのジャズ経験度によって聞き方は異なってくると思いますが、“何か”を与えてくれるピアニストであることは間違いありません。
私の場合は、“ジャズの原点”のようなものを教えてもらった気がしました!
かなり日本の曲も洗練したアレンジして スッと聴けちゃうんですよね!
ビージー・アデール「スウィート・メモリーズ」
最近特に筆者も歳になり、益々、スタンダードの中のスタンダードが好きになっていくような気がします。
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