伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

意外と身近な処にジャズであった、ポール・ホワイトマン(Paul Whiteman)とジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)奇妙な関係を紐解く

2024年03月09日 | JAZZ・ボサノヴァ


最近の天候は三寒四温が続き春は未だ先の様ですが、庭には可愛らしい春の花、江戸の古典園芸を代表する花が開花した。「福寿草(フクジュソウ)」が咲き始めています二つの開花をみつけたり、別名元日草(ガンジツソウ)という別名もあり、鉢植えにしてお正月の飾り花に使われる。昭和初期ごろまでは併用して旧暦が使われていた名残でもあろう。現在の暦は先の大戦(大東亜戦争)以降である。

さて本日は今から紹介する音楽を聴いてジャズ派かクラシック派か何方であろうか考えてみませんか?



今は知らない方も多いと思うが、米国ポール・ホワイトマン(1890~1967)Paul Whitemanと言うポピュラー指揮者であり元・ABC放送音楽監督、名曲が誕生する背景はさまざまだが、有名な曲におよそガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」ほど、奇妙な話もないだろう。

調べると1924年頃の1月3日深夜、ガーシュウィンはビリヤードに興じていた。いっしょにいた兄アイラ・ガーシュインがたまたま新聞を見たところ、ポール・ホワイトマンがエオリアン・ホールで「現代音楽の実験」と題するコンサートを開くことが予告されていた。コンサートの曲目にはアーヴィング・バーリンやヴィクター・ハーバートらの作品に交じって、「現在作曲中のジョージ・ガーシュウィンのジャズ・コンチェルト」が含まれていると書かれていた。

全く寝耳に水のガーシュウィンは、翌日あわててホワイトマンに電話をかけた。ホワイトマンは本気だった。公演日は2月12日。時間がない。ガーシュウィンは急遽、新作に取り組まなければならなくなった。作曲者本人の手紙によれば、「ラプソディ・イン・ブルー」の曲想が生まれたのはボストン行きの汽車の中。リズミカルな機械音に刺激されて、突如として曲の構想が最初から最後まで思い浮かび、楽譜としてすら見えたという。つまり、この曲は隠れた鉄道名曲でもあるわけだ。
また途中に膨大な長いピアノソロも話題となった曲でもあり、ピアノソロはまるでジャズピアニストのアレンジによる即興だとも言われるが定かでは無い様である、当社初めてレコードを吹き込み時には当時EPレコードの為ピアノソロが相当カットされたと解説書には記してあるが真相は不明である。
此の様に歴史を見ると米国は白人社会に生成され250年程しか歴史は無い若い国である事がわかる、この辺りは日本とも事情が違う歴史背景が感じられる。



当初、曲は「アメリカン・ラプソディ」と題されていたが、アイラの発案で「ラプソディ・イン・ブルー」と改められることになった。これもクラリネットのグリッサンドに負けないくらい、曲の人気に貢献したはずだ。「アメリカン・ラプソディ」ではいかにも散文的で味気ない。「ラプソディ・イン・ブルー」のほうがずっと気が利いている。

アフリカから来た黒人の音階が憂いでその後何処となくブルーでブルースと呼ばれ、この音階をブルーノート・スケールという音階が出来ジャズやブルースに使われたと言われる、出だしから始まるクラリネットのリズムこそ正しくブルーノート・スケールが使われているのです。
ラプソディ・イン・ブルーを聴き素敵な演奏と思われる方はジャズ音楽がお好きな方であったのかも知れませんね!



レナード・バーンスタイン は、ユダヤ系アメリカ人の指揮者、作曲家であり、ピアニストとしても知られている。
ジャズとクラシックを行き来した作曲家といえばジョージ・ガーシュウィンがまず最初に出てきます。TVドラマやCMでもお馴染みの「ラプソディ・イン・ブルー」で彼のオーケストラ編曲を手助けしたのはジャズ・バンド・アレンジャーをしえていたグローフェでした。ジャンルの垣根を越えたクロス・オーバーの先駆ともいえる彼らのポピュラーな名曲を、これまたジャンルの横断を得意としていたバーンスタインの華麗な演奏は何度も聴きたい曲でもある。
JAZZの名匠ベニー・グッドマンと共演した自作「プレリュード、フーガとリフ」もボーナストラックとして収録しています。

ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー他
【曲目】
ガーシュウィン:
 1. ラプソディ・イン・ブルー
 2. パリのアメリカ人
 3. グローフェ: 組曲「グランド・キャニオン」
 4. バーンスタイン: プレリュード、フーガとリフ
【演奏】
 レナード・バーンスタイン(指揮)
 ベニー・グッドマン(クラリネット)(4)
 コロンビア交響楽団(1)
 ニューヨーク・フィルハーモニック(2,3)
 コロンビア・ジャズ・コンボ(4)
【録音】



作詞者:アイラ・ガーシュウィン作曲者:ジョージ・ガーシュウィン兄弟として有名である。
アイラ・ガーシュウィン(Ira Gershwin)
子供の頃から読書家で文芸趣味があり、一方で父親が買い与えたピアノには興味を示さなかったことから、このピアノは弟ジョージの音楽的才能を伸ばすことになった。学生時代には学生新聞などで執筆活動に取り組んだ。



ジョージ・ガーシュウィンGeorge Gershwin
初めてクラシック音楽に触れたのは、小学生のときに聴いたドヴォルザークの「ユーモレスク」だったとされる。父親はジョージが12歳の時、兄のアイラに音楽を学ばせようとピアノを買ってやったが、文学肌のアイラがピアノを弾かなかったため、代わってジョージがこれに親しむことになり、13歳の時から正式にピアノを習い始め、また、ヘンリー・カウエルに和声を習うようになった。しかし、少年期はいわゆる不良少年であり、女性関係も派手で、交際した女性を妊娠させたりといった騒動もあった。一方で黒人などの有色人種を差別しなかった。

アフリカ系アメリカ人キャストによるアフリカ系アメリカ人の生活を描いた歌劇『ポーギーとベス』を書いているように、アフリカン・アメリカン・ミュージックに造詣が深く、それが他のミュージカル作家たちとは異なる特徴になっています。また、ガーシュウィンはオーケストラ作品も手がけていますが、ジャズのサウンドを取り入れた「ラプソディ・イン・ブルー」はとくによく知られている一曲ですね。



筆者の好きなハンプトン・ホーズ(ピアノ)も『ザ・トリオ vol.1』を制作している事も有名である。粘りのある独特なタッチで、生き生きとした躍動感とダイナミズムあふれる彼のピアノは明るく、とても楽しい。モダン・ピアノの醍醐味を披露するピアノ・トリオの名盤とも思うが・・・スインギーで明るい躍動感あふれるピアノ。「恋とは何だろう」「ソー・イン・ラブ」などスタンダードの佳曲がりザクザクと盛り沢山でもある。
ジャズマンはみんなこの曲をリズム・チェンジとしてしか使わないというわけではありません、ハンプトン・ホーズはちゃんと「アイ・ガット・リズム」とタイトルを付けてそのメロディを演奏しています。
ハンプトン・ホーズ (Hampton Hawe)の名で知られるハンプトン・バーネット・ホーズ・ジュニア は、アフリカ系アメリカ人のジャズ・ピアニスト。ビバップやハード・バップのジャンルで活躍し、1950年代において最も優れた、また、影響力のあったピアニストの一人。

ハンプトン・ホーズ・トリオ Vol.1
 1.アイ・ガット・リズム (MONO)
 2.恋とは何でしょう
 3.ブルース・ザ・モスト 
 4.ソー・イン・ラヴ
 5.フィーリン・ファイン 
 6.ハンプス・ブルース
 7.イージー・リヴィング 
 8.オール・ザ・シングス・ユー・アー
 9.ジーズ・フーリッシュ・シングス
 10.キャリオカ
演奏
 ハンプトン・ホーズ(ピアノ)、
 レッド・ミッチェル(ベース)、
 チャック・トンプソン(ドラムス)
録音:1955年6月28日

ブルース弾きの名人、ハンプトン・ホーズのご機嫌なピアノが楽しめる彼のベスト・アルバムです。左手のコード・ワークが太いサウンドと独特の心地よい乗り(リズム感)を作り出し、中音域を中心とした右手のサウンドと合わさって、ホーズ独特のブルース・サウンドを醸成しています。



これぞジャズ界の巨匠、オスカ-ピ-タ-ソンの名演です!コール・ポーターの名曲をピーターソン弾きまくってくれる。最高に楽しめます!
音源は、1959年のアナログのマスター・テープだそうです。筆者の記憶によればLP盤と比べCD盤では若干レイ・ブラウンの低域(Bass)がやや強調されたような感じがしますが視聴には程よくベースのノリが大変良く感じます。
曲と演奏はピーターソンらしさ十分楽しめゴキゲンです勿論リラックスして楽しめるピアノトリオは最高です。一人の作曲家の作品を纏めて演奏してくれるのは有り難いですね。音質の良いピ-タ-ソンは数多くあるが、音楽が優れた作品としては上位に挙げられる作品でもあります。

オスカーピーターソンにはばりばり弾きまくるイメージがあると思うが、本番前の練習時には彼の周りは汗の飛んだ飛沫で床が濡れた話は有名であり、時にがんばりすぎる、のりすぎる、と思われているところもあるだろう。しかし同時に、誰かのバックに回ったときの素晴らしさも知られているところで、私は後ろに廻ったピーターソンをとても気に入っている。とても人を引き立てるのがうまいと思う。多くの有名なジャズのバックバンドには定評があります。

「Oscar Peterson Plays the George Gershwin Songbook」
編成が異なるトリオで吹き込んだ2枚のガーシュウィン作品集をカップリング。名旋律を題材に流麗なピーターソン節を楽しめる。

 1.It Ain't Necessarily So  2.The Man I Love 
 3.Love Walked In        4.I Was Doing All Right 
 5.A Foggy Day                     6.Oh, Lady, Be Good! 
 7.Love Is Here To Stay        8.They All Laughed 
 9.Let's Call The Whole Thing Off 
 10.Summertime      11.Nice Work If You Can Get It 
    12.Shall We Dance?           13.The Man I Love 
   14.Fascinating Rhythm       15.It Ain't Necessarily So 
   16.Somebody Loves Me     17.Strike Up The Band 
   18.I've Got A Crush On You 
   19.I Was Doing All Right      20.S Wonderful 
   21.Oh, Lady, Be Good! 
   22.I Got Rhythm 
   23.A Foggy Day                    24.Love Walked In

作詞者:アイラ・ガーシュウィン作曲者:ジョージ・ガーシュウィンの作品を編成が異なるトリオで吹き込んだガーシュウィン作品集は聴き心地が良い。流石と思わせる名旋律を題材に流麗なピーターソン節を楽しめる。
<パーソネル>
(1)-(12):オスカー・ピーターソン(p) レイ・ブラウン(b) エド・シグペン(ds)
1959年7月21日~8月1日、シカゴにて録音
(13)-(24):オスカー・ピーターソン(p) バーニー・ケッセル(g) レイ・ブラウン(b)
1959年11月~12月、ロサンジェルスにて録音

勿論上記にて紹介したハンプトン・ホーズ のピアノ演奏もアメリカの代表曲を巨匠ピアニストの豊かな感性で展開する価値の高い一枚である、戦後アメリカの良かった時代を彷彿させる本品は、年配音楽ファンだけでなく、すべての音楽ファンにお勧め。



前々から思うが、色々改良を施した筆者持参のTANNOYⅢLZ in GOODMAN AXIOM80Cabinetの低音の響きが冴えるピーターソン演奏もレーベルは勿論ヴァーヴ・レコードで、1956年にノーマン・グランツにより設立されたアメリカのジャズレコード会社の音と実によくマッチングしている様に思う、レイ・ブラウンの奏でるウットベースの響きは据え置き型のエンクロージャーでしか味わえない響きに釘付けである、この音には何か大人の魅力さえ感じる。

またオスカー・ピーターソン演奏の22.「アイ・ガット・リズム(I Got Rhythm)」上記の曲に比べれば知名度は少し下とも思うが・・、ジャズ・ファンならこの曲を絶対に、それも何度も色々な形で「間接的に」聴いているはずです。ガーシュウィン作品集にブラボー!

アルヴィン・ストーラー(Alvin Stoller)のドラミングが光る 『Coleman Hawkins Encounters Ben Webster』ジャズ演奏の考察

2024年03月06日 | JAZZ・ボサノヴァ


早朝6時頃起床し愛犬モジャ君と散歩を楽しむ、前日は雨模様でしたが早朝はとても寒いが曇空でした、モジャ君はサロンで毛を短くしすぎた様だが時期的にカットは一週間程早すぎた様である。上記写真は帰宅し暖かいシャワーを浴び部屋で寛ぐモジャ君です、バスローブの様な部屋着です。毛をドライヤーで乾かし、室内用の服を着させるとても可愛いでしょ!後は朝食を摂り水分補給をして布団で眠る何時もである。

3月になって庭の花桃の花も咲き始め春真近である、3月3日は桃の節句でもあり花桃を飾りちらし寿司を作り頂きました。娘のいた頃は飾った雛人形を一度和室に飾りたいとも思うが毎年挫折してしまう。



そして朝食、先ずは自分の部屋の暖房と真空管の電源を灯し、暖かいミルクにバナナを半分程と食事しながら、コーヒー豆を挽き手慣れた方式で美味しい珈琲(銘柄名は「いつもの珈琲」とタイトル名がある)をドリップする。淹れたての珈琲を持ち8時30分頃から自分お部屋に篭りYouTube配信のニュースチェックしブラックコーヒーを頂く、最近やたらと政治家さんの闇献金疑惑問題ばかりで逃げ回る岸田自民の面々は日本人の恥でもある、おまけに盛岡選出のエッフェル広瀬めぐみ参院議員等自民の不祥事は続く笑うにも笑えない状態である、その後勿論メールチェックも行い朝のルーティーンが終了する。

筆者が思う、最低の岸田と言えば元々宏池会だ、親中のメンバーが多く林官房長等は親子二代のバリバリの親中でもある、現在終焉が近い支那政府をIMFは巨額過ぎ手も出せない状況であり、また支那の政府は今一番怖がれている問題は支那の地方政府が関わっているシャドーバンキングであろう、融資平台、債務2,000兆円と言われるが信濃人民の多くは融資平台に投資している、地方政府のの関わりがあるが一般的には「地方政府闇金高利貸し」と言えば分かり易いのであろう。支那政府を世界から隔離して支那独自で解決せざるを得ない様子である。もしこれに関われば助けを出した所が潰れてしまう恐れがある、負債数字が大き過ぎ支那政府も公開しないのでほっておくしか無いのでしょう。この問題検討が闇献金疑惑問題より大切と思うが、如何に・・・?またこの様な背景の裏ではお隣韓国の金融鈍化が凄まじく、鈍感力の強い頑張る岸田も3月末韓国訪問してMLBでも観戦したらもう笑うしか無い・・・!

そして好きな音楽を聴く、やっと体調も回復し1957年録音のジャズ音楽を聴く、筆者の自宅にはブックシェルフ型ではあるが3種類の装置があるがLS3/5aのネットワークの部品の欠落により修理しなければならず現在は放置している後はKEF Q300とSPENDOR SP3/1Pを持つがジャズ音楽の視聴は筆者個人的はやや暖色系の音色のSPENDOR SP3/1Pが相性は良さそうである。特にスイングジャズ系統の曲には暖色系統がジャズを楽しむ秘訣でもあるのかも知れない、密閉箱のLS3/5aは優れたシステムのアンクロージャーではあるがSPENDOR SP3/1Pのバスレス型の開放感がジャズを満喫できる様である。



最近ショップで久々のジムラン(SANSUI SP-LE8T)初期型のシステムの修理完了品が試聴出来大変懐かしく試聴させたいただいたが筆者が記憶ある音質には聴こえなかった。多分筆者の頭が勝手にLE8Tの音を美化して空想した音は違った音に聴こえたのであろう、確かにジムラン特有の乾いたドラミングの音は実に迫力もあり生々しく聴こえるが想像する陰影ある鳴り方では無く違った意味での音であった、ジムランの音は想像の中でしか聴けない音の様でもある。
たしかにアルテック、ジムランに代表される独自の乾いた音、黒人の力強いドラミングの音のトレースは長けてはいるのだがジャズ独自のアンダーな部分は英国のユニットに部があるように感じられるこの頃でもある。
この様に感じたのは最近しばらく欧州(英国)の音ばかり聴き筆者の耳が欧州(英国)の音質が定番化となった事も影響するのであろうか・・・・・?



最近評論家のナット・ヘントフが明らかにしているように、コールマン・ホーキンスとベン・ウェブスターは実物以上の存在でした。恐るべき、禁断の存在でさえある彼らは、偉大な作家や画家が作品を通して語るように、自分たちの広大な人生経験を語る深みのある感情を演奏の中に明らかにしました。
これまでに録音された最も歴史的で最高のジャズレコードの決定版をオーディオファンに提供することを目指して、Verve Label Group と Universal Music Enterprises のオーディオファン向け Acoustic Sounds ヴァイナル再発行シリーズは、トップのマスタリング エンジニアのスキルと高品質レコードプレスの卓越した生産技術を活用しています。
この当時のスイングジャズは今聴くも新鮮で素晴らしい作品が多く、演奏者も実に多彩でこの頃のジャズは楽しい、以下の様な解説も見られる(1957年10月16日、この10年間で最も素晴らしいスタジオ セッションの 1 つが、ハリウッドにあるキャピトルの有名なスタジオで行われました。天才的なテナーサックス奏者コールマン・ホーキンスは、昼夜のほとんどをスタジオで過ごし、プロデューサーのノーマン・グランツとともにヴァーヴ・レコードの2枚の別々のアルバム『The Genius Of Coleman Hawkins』と『Coleman Hawkins Encounters Ben Webster』をレコーディングした。)



52歳のホーキンスはそこにいて、ピアニストのオスカー・ピーターソンのレギュラー・トリオであるハーブ・エリス(ギター)、レイ・ブラウン(ベース)、ドラマーのアルビン・ストーラーと共演していた。ミュージシャンたちは 12 曲を録音し、その名にふさわしい『The Genius Of Coleman Hawkins』でリリースされました。

アルヴィン・ストーラー(Alvin Stoller)はアメリカのジャズドラマーでした。彼はほとんど忘れられていたようですが、1940年代と1950年代に高く評価されました。彼は、ミッチ・ミラーの「テキサスの黄色いバラ」のレコーディングとスタン・フリーバーグのミラーのレコーディングのパロディーの両方でドラムを演奏することで最もよく知られていました。ストーラーはフランク・シナトラのお気に入りのパーカッショニストとなり、1958年までほぼすべてのシナトラのレコーディングで演奏した。スウィングドラマーの一任者でもあろう、実にドラムスがすばらしい。



筆者も此のドラマーはビリー・ホリディが亡くなる2年前の録音で、最盛期とは異なる枯れた歌声が魅力です。
タイトルはアラバマに星落ちて

ビリー・ホリデイ(vo)/ハリー・エディソン(tp)/ベン・ウェブスター(ts)/ジミー・ロウレス(p)/バーニー・ケッセル(g)/レッド・ミッチェル(b)/ジョー・モンドラゴン(b)/アルヴィン・ストーラー(ds)/ラリー・バンカー(ds)
このメンバーが並ぶと絢爛豪華なメンバーでもあり、ジャズ音楽の楽しさが想像できるほどでもある、ベン・ウェブスターやバーニー・ケッセルといった名手に支えられ名盤でもあるますがドラムのアルヴィン・ストーラーも光っています。



偉大なテナー2人の共演に、オスカー・ピーターソン・トリオとハーブ・エリスが加わるという、まさに夢のコラボレーション盤。バラードからブルース、ラテンまで、溶けてしまいそうなほどの極上のフィールで仕立て上げ、最上級の演奏と音質で贅沢なリラックスタイムを演出する最高の一枚。
偉大なテナー2人の共演に、オスカー・ピーターソン・トリオとハーブ・エリスが加わるという、まさに夢のコラボレーション盤。バラードからブルース、ラテンまで、溶けてしまいそうなほどの極上のフィールで仕立て上げ、最上級の演奏と音質で贅沢なリラックスタイムを演出する最高の一枚だと思う。尚3. La Rositaのドラミングは実に見事な音捌きの様に思う。

「ブルース・フォー・ヨランデ」では、2人のテナー奏者がシャッフルで戦い、ホーキンスがホーンで叫び、ウェブスターはより悲しげにそれに応えている。このレコードには、「イット・ネヴァー・エンターテッド・マイ・マインド」や「プリズナー・オブ・ラヴ」など、彼らの長く実り豊かなキャリアの中で最も美しいバラード演奏のいくつかが収録されている。ホーキンスは二人の中では不機嫌な人物だが、ウェブスターはとても魅力的なやり方で浮遊している。
「You'd Be So Nice To Come Home To」は激しくスイングしており、聴きながら足を軽くたたかないことはほぼ不可能であり、これはピーターソンのトリオが伴奏者として非常に需要があった理由も示しています。彼らは常に存在し、2 人のジャズの巨人が魔法を織り交ぜるための完璧なプラットフォームを提供します。
このリラックスした繊細な傑作は叙情性と温かさに満ちており、両方の特徴はハーモニーと複雑さに重点を置くモダン・ジャズではめったに見られないものです。ホーキンス&ウェブスターは、自分たちがその技術の達人であり、テナーサックス界の巨人であることを証明しています。
『The Genius Of Coleman Hawkins』が前菜だとしたら、 『Coleman Hawkins Encounters Ben Webster』はメインコースであり、すべてのジャズ愛好家のコレクションに加えられるべきものです。



コールマン・ホーキンス・エンカウンターズ・ベン・ウェブスター(Coleman Hawkins Encounters Ben Webster)
[収録曲]
  1. Blues for Yolandeブルース・フォー・ヨランデ
  2. It Never Entered My Mind それは決して私の心には入らなかった
  3. La Rosita ロジータ
  4. You'd Be So Nice to Come Home To 家に帰ってもいいですね
  5. Prisoner of Love 愛のとりこ
  6. Tangerine タンジェリン
  7. Shine On, Harvest Moonシャイン・オン・ハーベスト・ムーン
[パーソネル・録音]
  Coleman Hawkinsコールマン・ホーキンス (ts)
  Ben Websterベン・ウェブスター(ts)
  Oscar Petersonオスカー・ピーターソン (p)
  Herb Ellisハーブ・エリス (g)
  Ray Brownレイ・ブラウン (b)
  Alvin Stollerアルビン・ストーラー (ds)

  1957年10月16日録音。

まずは面子を見てみよう。タイトルから分かる通り、コールマン・ホーキンス(Coleman Hawkins)がベン・ウェブスターと並んでテナー2本の共演になっているところが大きく違う。その他のメンバーはオスカー・ピーターソン(ピアノ)、レイ・ブラウン(ベース)、ハーブ・エリス(ギター)が共通だが、ドラマーのアルヴィン・スト―ラーは『ソウルヴィル』からは入れ替わっている。メンバーのかなりの部分が同じであるせいか、全体に穏やかでメロウな雰囲気は共通していると言える。その上で、やはり聴きどころは、柔らかでクリアなコールマン・ホーキンスのテナーと、哀愁いっぱいのすすり泣くベン・ウェブスターのテナーの共演ということになるだろう。この2人にレスター・ヤングを加えて“3大テナー”と呼ばれたりもするぐらいだから、この共演をまずは楽しみたい盤だと思う。
この作品は60年前の作品でもある、現在のジャズプレイヤーに於いてこのジャズを凌ぐ様な演奏は聴けなくなった様に思う、当にこの時代こそジャズ音楽が開花した一番華やいだ時代かも知れない。ブラボー!