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ベンチのある風景

ベンチの上に毛虫一匹雨よ上がれ



雨の日はベンチも退屈そうだ。だれも座ってくれないもんね。桜が咲く頃は満員御礼でこの道も明るく輝いていた。梅雨になると湿った空気が漂う。四季折々の表情や匂いを楽しませてもらっている。
ベンチも木だったらいいのにとおもう。雨風に時間を刻まれて風格が出てきて表情が変化していく。でも、汚れていると捉えられるとダメだけど。時代は抗菌・美しいが主流になっているから。昭和人間は退散か。
ベンチの近くに、ボランティアの人たちが手入れをしてくれているちいさな花壇がある。季節に合わせて花が咲く。気分がやわらぐ。ほんのちょっと気まぐれに、そのボランティ活動のお手伝いをしているのだけれど、本気の人たちにはほんとうに頭が下がる。無償でこの町の美化を支えているのだよ。
もし、彼ら彼女が存在しなかったらどうなったか、雑草だらけの遊歩道になっていたでしょう。誰も気がつかない間にやってくれている人たちがいることを知った。非力ながらお手伝いをしなくっちゃね。






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