胸に黄色い〈追い星〉が浮かび上がっている。色もだいぶ黒くなった。10㎝に満たないが立派な大人だ。
鮎は単年魚である、あと一月もすれば大きさにかかわらず産卵のために川を下る。
同じ鮎でも縄張りを持って十分なエサを喰っていればもう20㎝は優に超えている、体長で2倍、体重で10倍以上違うのだがこの差は何だろう。この鮎が他の鮎に比して努力をしなかったという訳でもないだろう、自然にそうなったのだ。或いは始めから決まっていたに違いない・・・。
自然にこうなったのか・・、最初から決まっているのか・・。
努力すれば大きくなれると信じたいが・・。
*滝番、悟朗さん・宮川さん、釣果は40匹。