滝番小屋

新城市出沢と鮎滝の近況を紹介、その他雑感を少々。

301号復旧工事_ポパイが矢板を押し込む

2011年11月04日 | お知らせ

ポパイの電柱登りを想像してみる。

両手を伸ばして電柱を掴み、腕を縮めて体を引き上げ、足で体を固定し
また腕を伸ばして電柱を掴み腕を縮める、これを繰り返し「尺取虫」のように
登っていく。もしも、ポパイの体が地面に固定されていたら・・・
伸ばした腕を引き寄せれば、自分の体は上がらずに電柱のほうがが地面に押し込ま
れる・・。

地面のアンカーは先に打った矢板だ、本体は4枚の矢板を掴んでいるが、他の矢板も
溶接でつなげてある。掴んで引っ張るのは油圧だ。ストロークは1m。
打撃力はないので、堅い地盤に当たると押し込めない。そこで、先にオーガー
(電柱を建てる時に使う穴を掘る道具を見たことがあるだろう、先端でねじり棒の
ようなものがぐるぐる回る)で地盤をほぐしてから矢板を押し込む。
『オーガー併用鋼矢板圧入工法』である。

通常矢板は『バイブロハンマー』で振動させて、摩擦力を低減させて打つのだが
市街地や今回のように地山に振動を与えたくない場合には、騒音・振動の少ない
圧入工法が用いられる。
圧入機は約8.5t、鋼矢板は一枚0.5t、クレーンは50t吊のラフター。

現在のところ、年末の交通止め解除に向けて順調に作業が進んでいる。


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