信州諏訪をメインのロケシリーづ第二弾です。 脇役一筋の地味な俳優に訪れる突然のチャンスを、演劇ユニットTEAM NACSのメンバーであり『龍三と七人の子分たち』
などの安田顕が演じたコメディー。オファーがあればどんな役でも演じるも中々名前を覚えてもらえない。私生活では安い居酒屋飲み歩くことを楽しみとする主人公の
慎ましい人生を、業界でありがちな出来事をちりばめながらつづっていく。
1シーン1シーンがとても印象的だったのですが、場面転換がめまぐるしく起こったため、時系列や場所の説明等が不足気味な気がしました。
それはそれとして、主演の安田顕さんのくしゃっとした笑顔に何度も和まされ、リアルな飲兵衛の演技には笑ってしまいました。決して不細工ではなく、むしろ端正な顔立ち
の俳優さんなのですが、どことなく気の抜けた情けない感じが主人公のキャラクターにマッチしていたと思います。一番記憶に残ったシーンが50cc のカブで諏訪市へ疾走
する 拓次 ( 安田 ) の気持ちが痛いほど解るくらい、室田安曇 に扮した 麻生久美子 は美しかった ! 一段と若返りましたね。それにしても今は懐かしい スクリーン
プロセス を使って疾走させるとは・・・・カブで走っているシーンのスクリーンプロセスのシーンが何処を走っているのか解る地元民の特権も手伝ったかな?
安田顕=亀岡拓次まさに絶妙な配役でした。夢から現実へ、現実からまた
夢の世界へ。面白くもあり退屈でもあり、楽しくもあり悲しくもありの2時間3分でした ★★☆