アメリカの新聞「The Boston Globe」の記者「マイケル・キートン」たちが、カトリック教会の醜聞を暴いた実話を基に描くスリリングな社会派ドラマ。
カトリック系住民が多いボストンで、神父による児童への性的虐待事件を暴露した新聞記者らの困惑と共に、次々と明らかになる衝撃の真実を描き出す
仏教や神道の多い日本人や私には少々解りずらいですが、キリスト教の中でも保守的なカトリック教会の不祥事を、新聞記者がスクープする実話がベース
新聞記者の取材の難しさ、他社に出し抜かれるのではないかと言う不安や弁護士の壁、教会からの圧力など無いので少し肩透かし気味ですが・・・
観客をどんどん引き込んで行く監督の手腕は凄い。アメコミに頼りがちな昨今のアメリカ作品とは少し違う作品でした。
教会に立ち向かい、最後は「してやったり!!」のシーンが見られるのかと思い期待していたのですが、ラストシーンは、新聞記事を見た多数の被害者から
電話が殺到し(たぶん「実は私も神父から性的虐待を受けていました。」という電話)その反響に驚きながら電話の対応に追われるところで終わります。
問題の神父は、最高位の教会(?)に異動になったとか何とか字幕が出て、全然スッキリ出来なかったのがとても残念でした。
見終わった後少し疲れが・・・
学術的興味のある人は一見の価値があると思います ★★★