信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

信州から日々の情報・映画・草花・軽登山等‥気まぐれに情報発信していきます

みとりし

2020-07-31 13:23:30 | 映画

    交通事故で娘を亡くし、それがきっかけで離婚してしまった柴 久生は、喪失感を克服できず

    自暴自棄になるが、大切な友人の死を看取った看取り士の女性の一言で救われる。

   看取り士とは、「医師から余命宣告をされた方が、できるだけ安らかに旅立てるようお手伝いする仕事」

   5年後、早期退職した柴は、岡山県高梁市で看取りステーション「あかね雲」を開いていた。診療所の

   医師と連携しながらボランティア・スタッフとともに、最期の時を迎える患者さんに寄り添う仕事に柴は

   生きがいを見出し、心身ともにすっかり元気を取り戻していた。そこへ新任の医師・早川と看取り士の

   新人みのりが加わり、柴は、戸惑いと困惑を繰り返す彼らを優しくフォローする。

   家で最期を迎えたいと願いながら、息子の嫁に面倒を見てもらえない女性や、ひとり暮らしの老人、3人の

   子供を持つ若い母親など、看取り士を頼る患者は様々だ。9歳の時に母を亡くしたみのりは、その悲しみが

   いまだに癒えず、心にシコリを残したままだが、死に向かう人々の心情を理解し手を尽くすうちに、自分の

   過去にも向き合えるようになる。

   自分が死ぬ時について、具体的に考えたことがなかった私。

   よく歳をとると、自分のお墓の事とか、財産の事とか、お金に関する事ばかり考えてしまいがちです

   この映画では、自分が最後にどんな姿で死んでいきたいかを考える映画・・・

   病院で苦しみながら、管を全身に入れられて苦しむよりも、安心できる我が家で家族に見守られながら

   死んでいきたい(私もそう思います) 自分の死生観を決める事って重要なんだなと

   最近は、孤独死がよくニュースになってますが、誰にも知られずに死んでいくって想像以上に辛い物

   かもしれないですね。1人孤独に死ぬよりも、大切な人や愛する家族に看取られて死ぬことの幸せって

   思った以上に大切ですね。自分の死をまだ具体的には考えた事はまだありませんが・・・

   これから自分の人生最後をどう過ごすか、色々と考えさせられました。また、この映画では、「みとりし」

   という仕事があるって事を教えてもらいました。

   人の死ぬ最後の瞬間を看取ることで、安心してあの世に旅立てるということ。

   安心感って人間にはとても大事なことだと思います。

   誰かが側に寄り添ってくれているだけで、人ってあんなにも安心できるってことを学ばせてもらいました。

       

    私の娘夫婦も「エンバーマー」と言う特殊な仕事についており常に「死」とは対面して居ますが

   「みとりし」と言う仕事もあるのだと・・・どちらの仕事も常に尊厳を心に努めて頂きたいなと ☆☆☆☆


アンティークの祝祭

2020-07-31 11:07:26 | 映画

    フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブの主演で、人生の終焉を悟った主人公が、半生をともに

    してきたアンティークを処分することで、彼女のこれまでの人生や本当に残したい思いが浮かび

    上がるヒューマンドラマ。ドヌーブと娘のキアラ・マストロヤンニが、劇中でも母娘役で共演する。

    近頃、意識や記憶がおぼろげになることが多いクレール。ある夏の朝、今日が人生最期と確信した

    彼女は、長年かけて集めてきたアンティークの人形や仕時計、肖像画などのコレクションをヤード

    セールで処分することを決め、庭先で売り始める。そんなクレールの奇妙な行動を耳にした娘の

    マルティーヌは、疎遠になっていた母のもとを訪れるが…

    アンティーク好きにはたまらないお宝の数々が贅沢に揃えられたお屋敷。そこで半生を過ごして家庭

    を築き、いつしかひとりになったクレールがいました クレールの他の家族はどうしたのかとか?

    なぜクレールがひとりで暮らすことになったのか、といった説明やセリフなどはありませんでした

    この作品で描かれているようにアイテムって思い出が詰まった大切なものであると同時に、時には

    トラウマが詰まったものである物もある・・・ 今作ではその悲しく淡い思い出が詰まったアイテム

    トラウマが詰まったアイテムとの向き合いを終始丁寧に描かれています

    主人公のクレールは死期を悟り?家にある家具やらコレクションやらを全て売りさる事を考える

    終始淡い思い出が描かれ続ける為、観ているこちら側もどんよりした気持ちにはなるのですが私は

    自己投影しながら鑑賞 その為か見応えはあった。 悲しい思い出はあまり振り返りたくない物ですが

    こうして作品と一緒に振り返るのも悪くないと・・ 只今断捨離中

       

    しかしカトリーヌ・ドヌーブはお幾つになられても美貌は保っていますね 素敵な女優さんです ☆☆☆