北国の湿原を望むラブホテル「ホテルローヤル」経営者の一人娘・田中雅代(波瑠)は受験に失敗し
渋々実家の仕事を手伝うことになる。アダルトグッズ会社の営業・宮川聡史(松山ケンイチ)に思いを
寄せながら、告白することなく淡々と仕事をこなす間にも、ホテルにはさまざまな境遇の男女が訪れる。
ある日、ホテルの一室で心中事件が起こり、さらに父・大吉(安田顕)が病気で倒れてしまう
直木賞を受賞した桜木紫乃の小説を映画化。郊外のラブホ(モーテル)を舞台に、様々なカップル
親子などの愛憎渦巻く人間模様を描く。作品のほとんどはモーテルの、さらに言えば一つの部屋
をメインに展開されています。しかし場所柄もあってか、利用客、従業員、オーナー親子・・
実に多彩な面々がその場所を通り過ぎていく時間、そこで展開されるのは、一言で言えばどれも
「切ない」話であり、ほんの少しの愛情が添えられている。
本作では高校教師と17歳の女子高生のカップル?も登場する。話の骨格となる重要な部分なのですが
いかんせん女子高生が老けすぎ。伊藤沙莉が演じているが彼女は26歳?いくらなんでも17歳の
女子高生役は無理ありすぎ(笑)もう一つ。ラブホというのは、基本、入室すると鍵がかかって精算
するまで部屋の外には出られないはずですが、映画ではおかまいなし。伊藤沙莉はホテル内を歩き
回り、他の客に挨拶し、最後は非常ベルまで鳴らす始末。また、ダクトを通して部屋の中の会話が
従業員の休憩室に丸聞こえ(昔の神話?)というのもちょっとありえない設定で、話の都合上
必要なのだろうが少し気になった。
キャストが皆さん素晴らしい!!と言った作品 正直勿体ないなと・・・ ☆☆☆