新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件の真相を追う中で、犯行グループがなぜ
脅迫テープに男児の声を吹き込んだのか気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)が
父の遺品の中から見つけたカセットテープには、小さいころの自分の声が録音されていた。その声は
かつて人々を恐怖のどん底に陥れた未解決事件で使用された脅迫テープと同じものだった。
1984~5年に起きたグリコ森永事件をモチーフにした「ギン萬事件」という事件で、脅迫テープに声を
使用された子供達のその後の苦悩を描いた話。
亡き父親からテーラーを継いだ30代の男が探し物をしていると天袋にあった伯父の荷物から自分の幼い
頃の声が入ったテープと事件に纏わることが記された手帳を発見し巻き起こっていくストーリー。
事件との関わりを知り、苦悩し、関係者を追って事件の詳細や真実を知ろうとする姿や、記者との
やりとり、そして見えて来る真相は見応えがありとても面白かったが、主人公の苦悩はどこへ?
何も救いの描写が無かったのに何故にそんなにスッキリした顔をしているのか?
確かに他の2人と比べたらまし、程度の言い聞かせで終わってしまっているのは勿体なかったかな?
その家族(普通に暮らせなかった)も大人しくしてたら・・・とか
終盤の説明パートもちょっとムリがあったり説得力に欠けたような気がしました
昭和時代の大御所達も見応えがある姿が見れたのは楽しかった。梶芽衣子、宮下順子、浅茅陽子、日野正平
宇崎竜童は私世代には嬉しい限りです
報道のあり方、これは今でも色々問題になりがちな事ですが、ここにも一石を投じて居たのかな? ☆☆☆