信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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みおつくし料理帖

2020-11-01 13:02:53 | 映画

    享和2年の大坂。8歳の澪と野江は仲のいい幼なじみだったが、大洪水に襲われ離れ離れになってしまう

    大洪水で両親を亡くした澪(松本穂香)は江戸のそば処「つる家」の店主・種市(石坂浩二)に助けられ

    その後、料理人として働いていた。大坂と江戸の味の違いに戸惑い試行錯誤した末に店の看板料理を

    生み出し、江戸中の評判になる。

    プロデューサーとして数々のヒット作を送り出してきた角川春樹がメガホンをとる事を最後とした作品

    江戸時代の享和二年の大坂 幼い頃から天神橋の近所で育った澪と野江 泣き虫の澪は、いつも野江に

    慰められる間柄だった。ある時、著名な八卦見に手相を見られた二人。野江は「旭日昇天」天下を取る相

    澪は「雲外蒼天」苦労の末に青空を手に入れる相といわれる・・・ といったところから始まる物語で

    その後、二人は享和の大水で離ればなれになり、十年後に江戸で暮らすようになる。

    澪(松本穂香)と料理屋の手伝いとして、野江(奈緒)は吉原最高峰の花魁として・・・

    二人離れ離れになってしまったかも

    しれない。でも、時も場所も飛び越えて、手の届きそうで届かない。再会が出来たなら2人の夢は

    蒼天に旭日。創意工夫する料理の数々が澪の心の美しさ。

    どんなに艱難辛苦が降りかかろうとも、彼女の心は美しいままで、ただひたすら料理と向き合い人々の

    心と舌と体に癒しを与えていく。努力し尽くし思いを込めつくし2人の運命がいつか一つに交わる様にと

    願いたくなる優しさに溢れた作品でした。 久しぶりにこれ程、涙腺を緩められた作品は久しぶりでした

    「食は人の天なり」という言葉も、その様な職についている私にはピッタリの言葉・・  

    とろとろ茶碗蒸‥作ろうかな?  狐はこんこん・涙はこんこん 心に残る時間を有難うございました。

     テレビ朝日の北川景子さん作品

    NHKの土曜ドラマ 黒木 華さん主演作も気になりだしました・・・探して見てみようと思います

    是が非でも日本アカデミー賞最優秀作品賞と監督賞で有終の美を飾って欲しい。 ☆☆☆☆☆


望み

2020-11-01 10:44:56 | 映画

    一級建築士として活躍する石川一登(堤真一)は、誰もがうらやむような裕福な生活を送っていたが

    高校生の息子が無断外泊したまま帰ってこなくなってしまう。その行方を捜すうちに、彼が同級生の

    殺人事件に関わっていたのではないかという疑いが浮上してくる。たとえ被害者であろうとも息子の

    無実を信じたい一登、犯人であっても生きていてほしいと願う妻の貴代美(石田ゆり子)。二人の思いが

    交錯する中、事態は思わぬ方向へと突き進んでいく。

    姿を消した息子は殺人犯か?被害者か?と始めから観る者にテーマをぶつけてストーリーは展開する

    父、母、妹それぞれの「望み」が交錯する中、家族同士で衝突するシーンは痛ましい。

    メディアの行き過ぎた取材やSNSの無責任な投稿が、いかに人権を傷つけているかが問われる。

    この辺の話は現在の人々に問いかけている課題だと解釈しました。 ですが・・・母親の思考に

    共感出来ませんでした。息子について、なぜ「生きていて犯人」か「死んでる」か?の二択なんだろう?

    生きていて逃げられない状態の被害者という発想を誰も持っていないのが違和感

    犯人より被害者のほうがマシと言っていた妹の、被害者だと知って以降の罪悪感や感情は描かれず

    お父さんと付き合いのある職人も、まだ何も解っていないのに被害者感情しかない態度

    結局は被害者家族になり、妹は第一志望の学校に入る事が出来る・・・

                             ハッピーエンドみたいな終わりが気にかかる

     望みの言葉の意味を考えるが答えは・・

                                  モヤモヤが残る作品   ☆☆★