今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

奇術の日

2005-12-03 | 記念日
今日(12月3日は「奇術の日」
(社)日本奇術協会が1990(平成2)年に制定。
奇術(手品)につきもののかけ声「ワン(1)ツー(2)スリー(3)」より。
【奇術】 を、goo国語辞書で見ると、(1)仕掛けや手さばきで観客の目をくらまし、不思議なことをして見せる術。手品。(2)不思議な技術。とある。
実際のところ、奇術は無数の演目から構成されるているので、その起源は明かではないようだが、その歴史は古く、文明の発祥と同じところで誕生し、演目の一つ「カップとボール Cup and Ball」は古代エジプトの壁画(ベニハッサン)に描かれ、書物(ウェストカー・パピルス)には当時のファラオの前で演じた奇術師の様子が詳細に描かれていることから、4500年以上前から存在しているそうだ。この「カップとボール 」は、3個のカップ(あるいは貝殻)の下に玉(豆や小石)を入れ、鮮やかな手さばきでそれを消したり出したり、いつの間にか玉が大きくなったり小さくなったりと変幻自在な伝統的奇術で、古代の純粋娯楽芸としての代表的なもだったようで、ギリシア・ローマ時代には奇術師を「小石を使うもの」という意味の言葉で呼び、これは「カップとボール」を表しているのだとか。そして、この時代の文書には、奇術師に関連する逸話や見聞録が数多く存在するそうだ。
魔術と奇術は、ある意味では非常に近しい関係にあり、英語のmagic(マジック)がその両方を指すように、そもそも奇術は魔術を実現するために発展してきたとも考えられるという。だから、この頃のマジックはどちらかというと今のようなエンターテイメント的要素はなく、おどろおどろしく魔術めいた演出で行っていたのだろうね~。
これは古代の集団において、集団を統率するリーダー的役割の人は、不思議な力を持っていることが大きな影響力を持つことに繋がっていた(日本では卑弥呼など)。つまり、リーダーは、民衆とは違ったことが出来るということをアピールすることで、影響力を持つことに成功したと見られる。
しかし、中世ヨーロッパでは、不思議な奇術をみせる人間は危険人物とみなされるようになり、奇術は、何千年の歴史があるにもかかわらず、ローマ帝国がほろびた5世紀後半からおよそ1000年の間、奇術の成長はなく、わずかに旅回りの奇術師が、何種類かのきまりっきった奇術をほそぼそと伝えてきたという。
そして中世の宗教的呪縛から解放されたのは、ルネッサンス以後とのこと。1584年にロンドンで、世界で初めて英語で書かれた『妖術の開示』(奇術解説書)が刊行され、50種の奇術の種明かしがつけられたそうだ。またこの著者は、当時の「手品=悪魔的もの」というイメージをなくすために、「こうすれば人間の手で合理的にできるのですよ!」と証明するために書いたもので、著者も奇術師ではなかったそうだ。そして、奇術自体が独立した芸能として、小屋がけの大道芸からステージショーへと移り変わっていったのが、17~18世紀になってから。そのあたりからようやく現代のような、エンターテイメントとしての見せて楽しませる演芸になっていったようである。
日本における奇術の歴史は、奈良時代に中国からの「散楽(さんがく)」が始まりとされ、“火を吐く術”などといったものもあったそうだ。そして平安時代に「散楽」は「猿楽」(さるがく)となり、さらに分離して「外術」(げじゅつ)「幻戯」(めくらまし)「放下」(ほうか)などの名で呼ばれるようになったという。また、中でも演劇化したものは、鎌倉時代から「能」や「狂言」へとなっていったようである。日本の奇術が盛んになっていったのは、江戸時代に入ってからで、ここでようやく「手品」という言葉が誕生した。そして、手妻(てづま)、品玉と呼ばれものや、水芸や胡蝶の舞といった日本独自の芸が生まれ、江戸時代後期から幕末にかけて、奇術は「色物」として寄席に登場するようになった。幕末から明治時代にかけては、西洋の「マジック」が輸入されさらに奇術人気が高まっていった。そして、この「奇術」という呼び名も明治時代に生まれた言葉らしい。こうして日本の伝統的な奇術と西洋の奇術が融合しながら、現代の奇術が生まれてきたのだろう。
最近は、奇術なんて、言葉は余り使われなくなり「マジック」と呼ばれているが、ものすごいブームになっているね~。又、その芸の進歩も目を見張るものが有り、正に「マジック」と言う言葉がぴったりである。大掛かりなショー的なマジックも凄いが、トランプなどを使った小技のマジックも昔見たマジックとは雲泥の差がある。私が子供の頃にも、一時、手品ブームがあり、私も、百貨店などで簡単なものを買ってやったことがあるが、内容は簡単なものではあってもなかなか技術を要し、タネがすぐにばれてしまったよ。
この、12月も押し迫ってくると、忘年会などがあるが、かくし芸として、手品をする人も増えてるかもしれないね~。私のHPにリンクしているトランプのマジックで不思議なものがある。私の周りの人に皆やらせてみたが、未だに、どうしてなのか分らない。皆さんも知っているかどうか知らないが、一度試してみて・・・。
5枚あるトランプをじっと見つめて、念波を送ると、あら!不思議?あなたの見つめていたカードが消えているよ???(帰ってくる時は、戻るボタンで帰って来てね)
Miss M's Joke
それと、下の参考の「カンタン手品」以下には、誰にでも出来そうな簡単な手品が種明かしつきであるよ。こんな機会に忘年会などの余興用に使えるかも・・・?
 
参考:
(社)日本奇術協会
http://www.jpma.net/
奇術 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%87%E8%A1%93
「奇術雑論」
http://pmoon.hp.infoseek.co.jp/ss/magic/magic.html
カンタン手品
http://www.tnc.ne.jp/oasobi/oasobi02/30tejina/
奇術の館/手品に関する情報や講座を紹介している。簡単マジック講座で簡単な手品を紹介しているよ。「入れ替えリングロープ」他、20ほど。
http://www.ucatv.ne.jp/~m.koyama/
手品、奇術、魔術/伊那マジッククラブのHP。
http://www.clio.ne.jp/home/hashiba/
トリック&トリック 簡単手品・トリック大集合
http://www.asobiba.jp/fushigi/index.htm