今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

百円玉記念日

2005-12-11 | 記念日
1957(昭和32)年の今日(12月11日)、「百円硬貨」が発行された。素材は銀。図柄は鳳凰。 それまでは板垣退助の肖像の紙幣だった。
図柄の「鳳凰(ほうおう)」は、中国の伝説の鳥。良政が行われているときに出現するといわれる瑞獣のひとつで、鳳は雄、凰は雌を指し、羽ある生物の王であるとされる。瑞獣(瑞鳥)であって、そのデザインは装飾に利用されることが多い。
この100円硬貨は銀を60%も含む銀貨で値打ちがあるらしい。その後、1959(昭和34)年2月16日、図柄が鳳凰から稲穂へと変更されるがこれも銀貨であり、かなりの希少価値がある。
そして、1967年、新100円硬貨が発行されるが、素材は、銀貨から白銅貨に変更され、貨幣の質が落ちる。図柄も桜の花三輪へと変更された。この百円玉に描かれている桜は、「ソメイヨシノ」ではなく日本を代表する桜「ヤマザクラ」である。
ところで、この硬貨の裏と表は分るかな?貨幣の表・裏を定める法的根拠はないようだが、 第二次世界大戦後、表裏の判別を大蔵省内で協議した際、明治30年の幣制改革までの経緯や旧貨幣法制定後も年銘が常に裏側(菊紋のない方)にあったことから、「年銘(年号)のある方が裏」「その反対が表」という扱いをすることになり、その後、第二次世界大戦後、貨幣の図柄に菊の紋章が使われなくなったが、それ以降も年銘のある側を裏としているようだ。しかし、 この貨幣には必ず年銘があるのに、お札には年銘がないよね。 それは、お札には記載されている記番号(きばんごう)で製造時期が特定できるからなのである。
現在、記念硬貨として出されたもの以外で使用されている硬貨には1円から500円までがある。これらは、紙幣の補助通貨として発行されているものであるため、、『強制通用力』の限度に違いがある。これは、1988(昭和63)年4月1日 施行の「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」(第七条)にて、「貨幣は、額面価格の二十倍までを限り、法貨として通用する。 」と定められており、硬貨の場合は額面の金額の20倍までを限度としていて、同じ硬貨を20枚以上一緒に使うことはできないことになっている。だから、買物などで同じ硬貨を20枚以上たとえば、3000円のものを買うのに、100円硬貨を30枚使用することは出来ないことになっているんだよ。最も、そんなことで、買物を断るところもないとは思うがね。
ところで、今の100円と言うのはどれくらいの値打ちがあるのかな?最近は、街のいたるところに”100円ショップ”なるものがある。これらの店へ行くと「えっ!これが100円!?」と驚くような商品がたくさん売られているよね。しかも、その品揃えの豊富さにも驚かされる。実際、他の店で買うと数倍するかもしれないと思われるものまである。100円されど100円といったところか・・・。このお金の100円の値打ちって、バブルがはじけて以降、景気は良くなかったが、デフレの影響もあり、昔に比べて、ぐんと上がったという感じだ。このお金の値打ちは、世界、特にアメリカやユーロー市場の情勢や景気動向などとの関連によって、相対的に変化する。我が国の円は、1949年(昭和24年) 4月、1ドル=360円の為替相場に設定されていたが、、1971年(昭和46年) 8月15日、ニクソン・ショックで、金ドルの交換が停止。 その年、12月18日、スミソニアン合意で、1ドル308円に設定された。しかし、1973年(昭和48年) 2月14日、円、変動相場制に移行後もドル安が進み、1978年(昭和53年) 7月24日、東京市場で1ドル200円割れ(199円 10銭)になる。 そして、1994年(平成6年) 6月27日には、ついに、東京市場で1ドル=100円割れ(99円50銭)となり、1995年(平成7年) 4月19日、東京市場で円は一時最高値79円 75銭をつけたこともある。それだけ、円の価値が上がり、中国などの安い労働市場で生産されたものが輸入され、100円ショップであれだけのものがお値打ちに販売されるようになった訳であるが、その円も、日本の多額の赤字国債と金利の低さなどから、値打ちが下がり始め、ここんところ、円安が進んでいる。100円ショップが、何時まで続くだろうね・・・。これが続く限りは、日本も安泰といえるかもしれないが・・・。
(画像は昭和32年発行の100円硬貨。図柄は鳳凰)
参考:
日本銀行金融研究所 貨幣博物館
http://www.imes.boj.or.jp/cm/htmls/index.htm
独立行政法人造幣局HP
http://www.mint.go.jp/index.html
硬貨 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AC%E8%B2%A8
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律
http://list.room.ne.jp/~lawtext/1987L042.html
3-1-1図 円ドルレートの推移
http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je04/04-3-1-01z.html
為替 レート 推移
http://www.dd.iij4u.or.jp/~tsuki/forex14.htm