1944(昭和19)年の今日(12月15日)は、 グレン・ミラー (米:ジャズ楽団指揮者,トロンボーン奏者) 」が、イギリスからフランスに向かう途中ドーバー海峡で消息不明 となった日。[1904年3月1日生]
アメリカのジャズミュージシャン 、グレン・ミラー(Glenn Miller)は、トロンボーン奏者としては目立たなかったが、1937(昭和12)年に自己の楽団を結成後、バンドリーダー、作編曲家として絶大なる人気を博し、多くのヒットを放つ。黒人のジャズとはことなり、底抜けに明るいポップな曲調を信条に、白人らしい洗練されたスウィングを聴かせてくれた。太平洋戦争の勃発で一時バンド活動を休止するが、1942(昭和17)年アイゼンハワーに認められ、グレン・ミラー・アーミー・エアー・フォース・バンドとして再開。従軍慰安のために世界中を廻って演奏。しかし、第二次大戦中の1944年12月15日に、ヨーロッパへ慰問演奏に飛び立った後、乗っていた専用機(軍用機)が英仏海峡で行方不明となった。その後、12月18日戦死と発表される。後の調査で、味方の爆撃機が上空で捨てた爆弾が当たり墜落したこがとわかったという。当時40歳。
ベニー・グッドマンと共に“スウィングの王様"と称されたグレン・ミラーは、日本で最もポピュラーな白人ビッグ・バンド・リーダーだろう。彼の死後も、残された楽団員がリーダーとなり、“(ニュー)グレン・ミラー・オーケストラ”として、現在まで世界各地で活動中である。
戦前に亡くなった人だが、彼の代表曲の「イン・ザ・ムード」や「ムーン・ライト・セレナーデ」「真珠の首飾り 」などは何度も耳にしている。特に「ムーンライト・セレナーデ」の美しいメロディーは何度聴いても飽きがこない。私は、ジャズでもこんな静かなスイングジャズが好きである。彼のことは良く知らないが、彼の40年の生涯は1954(昭和29)年に『グレン・ミラー物語』として映画化されている。
映画は彼がトロンボーン奏者としてよりも、作曲、アレンジのほうに興味を持ち、ベン・ポラック楽団に採用されるところから始まる。そして、妻ヘレンとのラブ・ロマンスを交え、ミラーが作曲家として名声を博しながらも、突然の飛行機事故で亡くなるまでが描かれている。
主演はジェームズ・スチュワート、妻ヘレンの役にジューン・アリスン。だから、実際のグレンミラーを知らない私には、この映画を何度も見たせいか、グレンミラーというとジェームズ・スチュワートが小首をかしげてトロンボーンを吹いているシーンが思い出される。
この映画の特色は、生前のミラーのいろんなエピソードをストーリーの中に盛り込み、そこにうまくヒット曲を挿入している点である。映画の中で、ポラックのバンドに入りその演奏旅行の途中で彼は何年かぶりに恋人ヘレンと再会、プンプン怒っている彼女を、質屋から値切って買ってきたイミテーションの「真珠の首飾り」をプレゼントしてなだめ、機嫌をなおそうとするシーンがあるが、このプレゼントの品は後のヒット曲「真珠の首飾り」の題名となるもので、後に二人が結婚して人気バンドになったとき、あるパーティでこの曲を新作披露しながら、今度は本物の「真珠の首飾り」をプレゼントするのである。ジェームズ・スチュワートが見せた誠実で温厚な演技は高く評価され、ジューン・アリスンのおだやかで力強い演技と相まって夫婦愛のストーリーに更なる感動を与えた。ルイ・アームストロングなどのゲスト出演も豪華であり、是非、又、見たい映画である。
下参考の「音楽日めくり(ヤマハ)/グレン・ミラー」では、あの懐かしい「ムーンライト・セレナーデ 」が聴けるよ。
(画像は映画「グレン・ミラー物語 」DVD)
参考:
グレン・ミラー物語 The Glenn Miller Story
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/glenn-miller.html>
音楽日めくり(ヤマハ)/グレン・ミラー
http://www.yamaha.co.jp/himekuri/view.php?ymd=19981215
アメリカのジャズミュージシャン 、グレン・ミラー(Glenn Miller)は、トロンボーン奏者としては目立たなかったが、1937(昭和12)年に自己の楽団を結成後、バンドリーダー、作編曲家として絶大なる人気を博し、多くのヒットを放つ。黒人のジャズとはことなり、底抜けに明るいポップな曲調を信条に、白人らしい洗練されたスウィングを聴かせてくれた。太平洋戦争の勃発で一時バンド活動を休止するが、1942(昭和17)年アイゼンハワーに認められ、グレン・ミラー・アーミー・エアー・フォース・バンドとして再開。従軍慰安のために世界中を廻って演奏。しかし、第二次大戦中の1944年12月15日に、ヨーロッパへ慰問演奏に飛び立った後、乗っていた専用機(軍用機)が英仏海峡で行方不明となった。その後、12月18日戦死と発表される。後の調査で、味方の爆撃機が上空で捨てた爆弾が当たり墜落したこがとわかったという。当時40歳。
ベニー・グッドマンと共に“スウィングの王様"と称されたグレン・ミラーは、日本で最もポピュラーな白人ビッグ・バンド・リーダーだろう。彼の死後も、残された楽団員がリーダーとなり、“(ニュー)グレン・ミラー・オーケストラ”として、現在まで世界各地で活動中である。
戦前に亡くなった人だが、彼の代表曲の「イン・ザ・ムード」や「ムーン・ライト・セレナーデ」「真珠の首飾り 」などは何度も耳にしている。特に「ムーンライト・セレナーデ」の美しいメロディーは何度聴いても飽きがこない。私は、ジャズでもこんな静かなスイングジャズが好きである。彼のことは良く知らないが、彼の40年の生涯は1954(昭和29)年に『グレン・ミラー物語』として映画化されている。
映画は彼がトロンボーン奏者としてよりも、作曲、アレンジのほうに興味を持ち、ベン・ポラック楽団に採用されるところから始まる。そして、妻ヘレンとのラブ・ロマンスを交え、ミラーが作曲家として名声を博しながらも、突然の飛行機事故で亡くなるまでが描かれている。
主演はジェームズ・スチュワート、妻ヘレンの役にジューン・アリスン。だから、実際のグレンミラーを知らない私には、この映画を何度も見たせいか、グレンミラーというとジェームズ・スチュワートが小首をかしげてトロンボーンを吹いているシーンが思い出される。
この映画の特色は、生前のミラーのいろんなエピソードをストーリーの中に盛り込み、そこにうまくヒット曲を挿入している点である。映画の中で、ポラックのバンドに入りその演奏旅行の途中で彼は何年かぶりに恋人ヘレンと再会、プンプン怒っている彼女を、質屋から値切って買ってきたイミテーションの「真珠の首飾り」をプレゼントしてなだめ、機嫌をなおそうとするシーンがあるが、このプレゼントの品は後のヒット曲「真珠の首飾り」の題名となるもので、後に二人が結婚して人気バンドになったとき、あるパーティでこの曲を新作披露しながら、今度は本物の「真珠の首飾り」をプレゼントするのである。ジェームズ・スチュワートが見せた誠実で温厚な演技は高く評価され、ジューン・アリスンのおだやかで力強い演技と相まって夫婦愛のストーリーに更なる感動を与えた。ルイ・アームストロングなどのゲスト出演も豪華であり、是非、又、見たい映画である。
下参考の「音楽日めくり(ヤマハ)/グレン・ミラー」では、あの懐かしい「ムーンライト・セレナーデ 」が聴けるよ。
(画像は映画「グレン・ミラー物語 」DVD)
参考:
グレン・ミラー物語 The Glenn Miller Story
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/glenn-miller.html>
音楽日めくり(ヤマハ)/グレン・ミラー
http://www.yamaha.co.jp/himekuri/view.php?ymd=19981215