9月10日「屋外広告の日」
全日本屋外広告業団体連合会が1973(昭和48)年に制定し、1974(昭和49)年から実施。
1973(昭和48)年、9月10日、「屋外広告物法」改正法案が第71回国会で成立した。この改正で、「屋外広告業」が明確に定義され、屋外広告業者の届出制度が設立された。
これを受けて、屋外広告業界が9月10日を「屋外広告の日」と定め、業界が中心となり屋外広告物に関するキャンペーンを全国各地で行っている。
屋外広告物とは、屋外に出してある広告物のことで、広告看板や電柱広告・ポスターのほか、アドバルーンやチンドン屋さんも含む。
正式には、次の要件をすべて満たすものをいう、(1)常時又は一定の期間継続して、(2)屋外で、(3)公衆に表示されるものであって、(4)看板、立看板、はり紙及びはり札並びに広告塔、広告板、建物その他の工作物等に掲出され、又は表示されたもの並びにこれに類するもの。
都市部の街の中、特に繁華街などに行くと、私達の身の回りには屋外広告物で溢れている。このような屋外広告物は、都市景観の重要な構成要素となっていると同時に、私達の生活にも深く入り込んでいる。
屋外広告は、街を訪れる人々を適切に案内誘導したり、商品やサービスの受け手である私達消費者に情報を提供してくれるなど、都市における諸々の活動を円滑にしてくれ、私たちの日常生活に多くの利便をもたらしてくれている。反面、このような屋外広告物も、無秩序・大量に表示されると自然と風致や街の景観を損ねる事となる。また、近年は、屋外広告物の表示方法も多様化・大型化している。建築物の屋上や壁面などに設置される大型の広告塔や広告版をはじめ屋外広告物は、適正に設置・管理されていないと落下や倒壊などにより、人の生命や財産を奪う事にもなりかねない。そこで、屋外広告物は街の良好な景観を形成し風致を維持し、我々民衆に対する危害を防止する観点から適切に規制される必要がある。
このことは、屋外広告物法の目的)第1条 で「この法律は、良好な景観を形成し、若しくは風致を維持し、又は公衆に対する危害を防止するために、屋外広告物の表示及び屋外広告物を掲出する物件の改定並びにこれらの維持並びに屋外広告業について、必要な規制の基準を定めることを目的とする。」としており、屋外広告物の要件は、屋外広告物法第2条第1項で規定され、広告物の表示等の禁止は第3条で、「都道府県が、条例で定めるところにより、良好な景観又は風致を維持するために必要があると認めるときは、地域又は場所について、広告物の表示又は掲出物件の設置を禁止することができる。」ものとしている。つまり、これらの規制は、都市の条例によってなされる事になっているのである。
くわしいことは、屋外広告物条例のしおり(神戸市の例)などをご覧ください。↓
http://www.kobe-toshi-seibi.or.jp/matisen/1jouhou/seidosyokai/tatemono/jc1a01.htm
恐らく、都市の景観を守るために屋外広告物の規制を一番厳しく規制しているのは、私の知っている限り、観光都市京都ではないだろうか。京都は歴史も古く町全体に文化財も多く、外国人観光客も多く来ているので当然のことと思われるが、一部商業者からの不満があることも知っている。景観を守る上で広告の規制をすれば、商業者の利益に反する面も出る事にもなり、なかなか、世の中、全て良しとはゆかないところが難しいところだろう。
逆に、商業を優先し、余り景観の事は考えていないと思われるのが、関西では大阪ではないだろうか?商業都市大阪だから当たり前かもしれないが、私など、余り度派手な看板は好きではないが、道頓堀のかに道楽の看板やグリコの看板など、人気があるのは知っている。大体、都市の景観についての認識も人によって様々だから、なかなか規制をするのも難しい面はあるだろう。しかし、今、人々の都市の景観に対する見方も大分違ってきているのではないだろうか?誰が見ても納得する範囲のスッキリとした街であって欲しい。
日本の街で、スッキリといえば、千葉県の幕張新都心だろう。かつて浅瀬の干潟であったこの地は、いまや年間1千万が訪れる国際業務都市として生まれ変わっている。私の知っている会社も此処に都市ができてから東京から本社を此処に写している。その新社屋完成記念に行ったが、社屋に到着するまで少し不安があった。何故かというと、普通の街で見られるような派手な看板や大きな看板・表示は全く見られないのである。そこにある企業などの表示も普通の家で言えば表札程度小さなものでスッキリとしたものばかりである。あらかじめ、地図を貰っていたし、駅からそう遠くないところなので、迷う事もなかったが、日本でそのような環境に出会ったのがはじめてのため非常に驚いた。その後、度々幕張メッセなどへ行ったが、恐らく日本一かと思う度派手な看板の多い大阪に勤務していたものが、幕張へ行くと異国の都市へ行ったような錯覚を起こすが、慣れれば、迷う事もなく、かえって、スッキリとしていて気分のいいものである。
先にも述べたように、知らない地域へ行けば、大きな目に付く広告塔や看板は、土地に不慣れなものにとっては最初は便利であろう。しかし、場所などは、適当な地図等を分かりやすいところに設置しておけば、特別に大きな看板など必要ない。後は、商業者の宣伝の問題だけだろう。アメリカなど視察しても度派手な看板の目に付く地域もあるが、中産階級以上の住んでいる地域などには度派手な看板は見られない。スッキリとした衛生的で、凄く景観を考えた街づくりがされている。日本人はアメリカ好きが多く、アメリカの真似をする人が多いようだが、アメリカは非常に幅広いところであり、本当に度派手で汚い街もあるが、それは、概ね中産階級以下の人達の住んでいる町である。アメリカでは人種や所得によって人はすみわけをしている。だから、地域によって景観だけでなく何でも非常に違いがある。なにか、日本人は、ロスやニューヨークなどの悪いところばかりを見て真似をしているような気がしてならない。ヨーロッパなどの街へは行ったことがないが、映画やTVなどでの街の景観を見ても、今の日本のような無秩序な街を見ない。景観の悪さは、何も広告物だけの問題ではなく、街と全く調和しない建物の造形や色なども関係しているが、その中でも、広告物などは一番目をひくものなので、十分に規制はしてもらいたいと思う。
(画像は、我が家からの景観。高台にある我が家の南向きの私の部屋からは天気のよいときには、大阪湾の向う和歌山方面まで見通せる景観の良いところだが、このスーパーのどでかい屋上広告塔がさえぎっている。一体、この広告塔を見て買物に来る客がどれほどいるだろうか?この広告塔は店のある街からは見えないよ。)
参考:
全日本屋外広告業団体連合会
http://www.nikkoren.or.jp/
屋外広告物法
http://www.houko.com/00/01/S24/189.HTM
屋外広告物/東京都都市整備局
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/koukoku/index.html
幕張新都心にようこそ公式サイト。
http://www.makuhari.or.jp/
全日本屋外広告業団体連合会が1973(昭和48)年に制定し、1974(昭和49)年から実施。
1973(昭和48)年、9月10日、「屋外広告物法」改正法案が第71回国会で成立した。この改正で、「屋外広告業」が明確に定義され、屋外広告業者の届出制度が設立された。
これを受けて、屋外広告業界が9月10日を「屋外広告の日」と定め、業界が中心となり屋外広告物に関するキャンペーンを全国各地で行っている。
屋外広告物とは、屋外に出してある広告物のことで、広告看板や電柱広告・ポスターのほか、アドバルーンやチンドン屋さんも含む。
正式には、次の要件をすべて満たすものをいう、(1)常時又は一定の期間継続して、(2)屋外で、(3)公衆に表示されるものであって、(4)看板、立看板、はり紙及びはり札並びに広告塔、広告板、建物その他の工作物等に掲出され、又は表示されたもの並びにこれに類するもの。
都市部の街の中、特に繁華街などに行くと、私達の身の回りには屋外広告物で溢れている。このような屋外広告物は、都市景観の重要な構成要素となっていると同時に、私達の生活にも深く入り込んでいる。
屋外広告は、街を訪れる人々を適切に案内誘導したり、商品やサービスの受け手である私達消費者に情報を提供してくれるなど、都市における諸々の活動を円滑にしてくれ、私たちの日常生活に多くの利便をもたらしてくれている。反面、このような屋外広告物も、無秩序・大量に表示されると自然と風致や街の景観を損ねる事となる。また、近年は、屋外広告物の表示方法も多様化・大型化している。建築物の屋上や壁面などに設置される大型の広告塔や広告版をはじめ屋外広告物は、適正に設置・管理されていないと落下や倒壊などにより、人の生命や財産を奪う事にもなりかねない。そこで、屋外広告物は街の良好な景観を形成し風致を維持し、我々民衆に対する危害を防止する観点から適切に規制される必要がある。
このことは、屋外広告物法の目的)第1条 で「この法律は、良好な景観を形成し、若しくは風致を維持し、又は公衆に対する危害を防止するために、屋外広告物の表示及び屋外広告物を掲出する物件の改定並びにこれらの維持並びに屋外広告業について、必要な規制の基準を定めることを目的とする。」としており、屋外広告物の要件は、屋外広告物法第2条第1項で規定され、広告物の表示等の禁止は第3条で、「都道府県が、条例で定めるところにより、良好な景観又は風致を維持するために必要があると認めるときは、地域又は場所について、広告物の表示又は掲出物件の設置を禁止することができる。」ものとしている。つまり、これらの規制は、都市の条例によってなされる事になっているのである。
くわしいことは、屋外広告物条例のしおり(神戸市の例)などをご覧ください。↓
http://www.kobe-toshi-seibi.or.jp/matisen/1jouhou/seidosyokai/tatemono/jc1a01.htm
恐らく、都市の景観を守るために屋外広告物の規制を一番厳しく規制しているのは、私の知っている限り、観光都市京都ではないだろうか。京都は歴史も古く町全体に文化財も多く、外国人観光客も多く来ているので当然のことと思われるが、一部商業者からの不満があることも知っている。景観を守る上で広告の規制をすれば、商業者の利益に反する面も出る事にもなり、なかなか、世の中、全て良しとはゆかないところが難しいところだろう。
逆に、商業を優先し、余り景観の事は考えていないと思われるのが、関西では大阪ではないだろうか?商業都市大阪だから当たり前かもしれないが、私など、余り度派手な看板は好きではないが、道頓堀のかに道楽の看板やグリコの看板など、人気があるのは知っている。大体、都市の景観についての認識も人によって様々だから、なかなか規制をするのも難しい面はあるだろう。しかし、今、人々の都市の景観に対する見方も大分違ってきているのではないだろうか?誰が見ても納得する範囲のスッキリとした街であって欲しい。
日本の街で、スッキリといえば、千葉県の幕張新都心だろう。かつて浅瀬の干潟であったこの地は、いまや年間1千万が訪れる国際業務都市として生まれ変わっている。私の知っている会社も此処に都市ができてから東京から本社を此処に写している。その新社屋完成記念に行ったが、社屋に到着するまで少し不安があった。何故かというと、普通の街で見られるような派手な看板や大きな看板・表示は全く見られないのである。そこにある企業などの表示も普通の家で言えば表札程度小さなものでスッキリとしたものばかりである。あらかじめ、地図を貰っていたし、駅からそう遠くないところなので、迷う事もなかったが、日本でそのような環境に出会ったのがはじめてのため非常に驚いた。その後、度々幕張メッセなどへ行ったが、恐らく日本一かと思う度派手な看板の多い大阪に勤務していたものが、幕張へ行くと異国の都市へ行ったような錯覚を起こすが、慣れれば、迷う事もなく、かえって、スッキリとしていて気分のいいものである。
先にも述べたように、知らない地域へ行けば、大きな目に付く広告塔や看板は、土地に不慣れなものにとっては最初は便利であろう。しかし、場所などは、適当な地図等を分かりやすいところに設置しておけば、特別に大きな看板など必要ない。後は、商業者の宣伝の問題だけだろう。アメリカなど視察しても度派手な看板の目に付く地域もあるが、中産階級以上の住んでいる地域などには度派手な看板は見られない。スッキリとした衛生的で、凄く景観を考えた街づくりがされている。日本人はアメリカ好きが多く、アメリカの真似をする人が多いようだが、アメリカは非常に幅広いところであり、本当に度派手で汚い街もあるが、それは、概ね中産階級以下の人達の住んでいる町である。アメリカでは人種や所得によって人はすみわけをしている。だから、地域によって景観だけでなく何でも非常に違いがある。なにか、日本人は、ロスやニューヨークなどの悪いところばかりを見て真似をしているような気がしてならない。ヨーロッパなどの街へは行ったことがないが、映画やTVなどでの街の景観を見ても、今の日本のような無秩序な街を見ない。景観の悪さは、何も広告物だけの問題ではなく、街と全く調和しない建物の造形や色なども関係しているが、その中でも、広告物などは一番目をひくものなので、十分に規制はしてもらいたいと思う。
(画像は、我が家からの景観。高台にある我が家の南向きの私の部屋からは天気のよいときには、大阪湾の向う和歌山方面まで見通せる景観の良いところだが、このスーパーのどでかい屋上広告塔がさえぎっている。一体、この広告塔を見て買物に来る客がどれほどいるだろうか?この広告塔は店のある街からは見えないよ。)
参考:
全日本屋外広告業団体連合会
http://www.nikkoren.or.jp/
屋外広告物法
http://www.houko.com/00/01/S24/189.HTM
屋外広告物/東京都都市整備局
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/koukoku/index.html
幕張新都心にようこそ公式サイト。
http://www.makuhari.or.jp/