今日(9月23日)は、「不動産の日」
全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が1984(昭和59)年に制定。
秋は不動産取引が活発になる時期であることと、「ふ(2)どう(十)さん(3)」の語呂合せから。この日には、各地で不動産フェアなどが行われているそうだ。
「不動産 」というのは、goo国語辞書には”土地およびその定着物(家屋・立木など)。海面下の土地についても不動産として土地所有権の成立が可能な場合がある。また、移動できるものでも、工場内の機械・船舶・自動車など、場合により不動産として扱われるものもある”・・・とある。逆に「動産」とは、”土地、およびその定着物である建物・立ち木などを除いた一切の有体物。不動産以外の物。ただし、船舶は不動産、無記名債権は動産とみなされ、強制執行においては、不動産や財産権も含む。”
普通、財(ざい)・財産といわれるものは所有している価値のあるものの総称であり、会社などのように利益をあげるための資本として利用されるものは資産という。
我々のような、個人が所有するものを私有財産・私財、国が所有するものを国有財産、地方公共団体が所有するものを公有財産という。次世代に引き継がれるものを遺産という。
容易に移動可能なものを動産、移動できないものを不動産・固定資産というわけだ。
我々のような個人では、不動産(ふどうさん)とと言えば、通常自分達が住んでいる建物(家)や、その土地を指して言う事が多い。
普通のサラリーマンなどにとって、「貴方の夢は?」と聞かれると、「マイホームを持つこと」と答える人が多いほど、日本では、自分の生活の場である家やその土地を持つことが難しいということであり、それだけ、高額だという事である。そのため、家を手に入れるために殆どの人は、ローンをかかえているのが実情だろう。ローンと言えば格好がいいが、簿記会計上の資産区分で言えば、それは借入金(借金)であり、負の債務(負債)である。そして、そのローンを返済のために、家庭を犠牲にしてまで、夫婦が共働きをし、今では、定年後になってもまだ借金が返済できない人も多くいるようだ。家とか土地といった不動産の売買には、それだけ、多額なお金が動くのであるから、その金目当てにいろいろな人が絡んでくるのは当然であり、悪質な業者も多くいることは確かだろう。
昔は、個人の資産は、先ず、病気や怪我など急な事に備えての「現金・預金」などの流動資産、つまりいつでも現金化できるものへ。そして次に、土地や、家屋などの不動産へ。又、余裕のあるお金は、株や金などへの投資へとバランスよく配分しておくこと・・・と言われていた。今、家などが高い原因は、先ず、その敷地となっている土地が高い事が影響している。戦後間無しくらいまでは、土地は安いものであった。土地や家などそれ程財産価値があるとはいえなかった。日本は国土の狭い国ではあるが、日本全体から見れば、人が住むだけの土地は十分にあり、だから、土地の値段など非常に安く、それ程財産価値としては見ていなかった。家にしても、日本の家屋は木造建築であり、家屋の平均寿命は20年位と言われていたので、住宅は、建築直後が最高の価格であり、それ以後どんどん価値が下るからである。このことは、住宅の耐用年数が伸びた現状でもそう変るものではないだろう。マンションなど鉄筋だから価値が下がらないと思うのは大間違い。個人の家であれば、改築するとかできるが、マンションの場合、古くなったものは、どうしようもない。共同で、やるとしても、居住者の同意が必要だし、メンテナンスを十分にしようと思ったら、凄く高額の管理費などの費用を積み立てておかなければならないだろう)
ただ、戦後、高度経済成長とともに、都市への人口の集中化。核家族化などから、都市部の土地の価格が急騰し、需要が増加したことなどから、家の家格も高騰してきた。そしてそのような土地の高騰から、資産を作るためには土地・家屋を所有するといった土地神話が出来上がり、不動産への投資が過熱し、異常な土地価格となった。神戸の我が家でも、高い時には坪200万以上の値がついていた。その土地神話が崩壊したのが、今から十数年前である。バブルが弾けたのである。当然、そんな土地建物に投資をして金を儲けていた不動産業、金融業、生命保険会社などを中心に倒産、大不況路となった。当然、高騰していたか株式も下落。日本経済は、どん底に落ちていった。今、官公庁が我々の税金を自分達の天下り先用として、日本各地に作っている保養地や施設が問題になっているが、これらも同じ様な時期に出来たものである。要するに、金の亡者が、不動産投資に走った付けを払わされたが、その付けが払えず、倒産したのである。しかし、時の政府は、本来つぶれなくてはならない銀行などを救済するために、国民の税金を投入し、いま、やっと、銀行が息を付き始めたというところである。
世界の国から金持ち日本などとおだてらられ、世界中の国に、国民の税金から資金援助などしているが、その、金持ち日本は、気がついてみれば、世界で一番の財政赤字の国なのである。そして、国民の多くのサラリーマンが、寝起きするなど生活するために最低必要な住居を手に入れるために、その一生をローンで縛られ、拘束されている状態なのである。これが、本当に豊かな国と言えるだろうか。あの阪神淡路大震災のあった神戸市民には、ローンの残っている住居を地震でなくし、ローンが払い終えていない(借金)の上に、又、生活の場である住居の確保のため、借金をし、その返済で苦しんでいる。また、最近は、耐震構造に問題のある設計をしたり、問題のあるマンションを承知して販売した悪質な業者が社会問題となっていたが、そのようなマンションを購入した人達は、折角の夢を手に入れた途端、転居をさせられ、残ったのは借金だけと言うような事にもなっている。私の弟はある大手ゼネコンに勤めていた。神戸の震災の時、参考にと倒壊したビルを見て回っていたが、本当に、手抜き工事の多い建物の多さに関心していた。弟は、「建物など安く仕上げろといわれれば、目に見えないところで、いくらでも手を抜ける。」と前々から言っていた。それが、この建築業界の常識のようだ。
昔から、不動産にかかわる人のことを「千三屋」といわれていたように、不動産にかかわる人のなかには、いい加減な人も多いのである。又、「安物買いの銭失い」と言う言葉も昔からあるように、安いものには、必ずと言っていいほどその理由があるのである。一生の夢とまで言われる高額なものを買うには、買う方も、それだけの注意が必要だし、買う相手先も十分信用のおけるところを選ぶようにすべきだろう。高額なもの、甘い汁には、必ず、とんでもないものが絡んでくることを肝に銘じておく必要がある。
先進諸国の人の目から見れば、日本の住居は今でも本当にお粗末に見えるそうだが、そんな、お粗末な住居を手に入れるために、どれだけの日本人が苦労しているのか。苦労して、手に入れたマンションなども5年以上住んでいると半額近くになるという。借金をしてまで手に入れた住宅。もし売却した時に、残るのは、(資産?or負債?)。
(画像は、チラシに掲載されていたあるマンション)
全国宅地建物取引業協会連合会
http://www.zentaku.or.jp/
財産 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E7%94%A3
Yahoo!不動産 - 不動産用語集
http://dict.realestate.yahoo.co.jp/
マンション - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)が1984(昭和59)年に制定。
秋は不動産取引が活発になる時期であることと、「ふ(2)どう(十)さん(3)」の語呂合せから。この日には、各地で不動産フェアなどが行われているそうだ。
「不動産 」というのは、goo国語辞書には”土地およびその定着物(家屋・立木など)。海面下の土地についても不動産として土地所有権の成立が可能な場合がある。また、移動できるものでも、工場内の機械・船舶・自動車など、場合により不動産として扱われるものもある”・・・とある。逆に「動産」とは、”土地、およびその定着物である建物・立ち木などを除いた一切の有体物。不動産以外の物。ただし、船舶は不動産、無記名債権は動産とみなされ、強制執行においては、不動産や財産権も含む。”
普通、財(ざい)・財産といわれるものは所有している価値のあるものの総称であり、会社などのように利益をあげるための資本として利用されるものは資産という。
我々のような、個人が所有するものを私有財産・私財、国が所有するものを国有財産、地方公共団体が所有するものを公有財産という。次世代に引き継がれるものを遺産という。
容易に移動可能なものを動産、移動できないものを不動産・固定資産というわけだ。
我々のような個人では、不動産(ふどうさん)とと言えば、通常自分達が住んでいる建物(家)や、その土地を指して言う事が多い。
普通のサラリーマンなどにとって、「貴方の夢は?」と聞かれると、「マイホームを持つこと」と答える人が多いほど、日本では、自分の生活の場である家やその土地を持つことが難しいということであり、それだけ、高額だという事である。そのため、家を手に入れるために殆どの人は、ローンをかかえているのが実情だろう。ローンと言えば格好がいいが、簿記会計上の資産区分で言えば、それは借入金(借金)であり、負の債務(負債)である。そして、そのローンを返済のために、家庭を犠牲にしてまで、夫婦が共働きをし、今では、定年後になってもまだ借金が返済できない人も多くいるようだ。家とか土地といった不動産の売買には、それだけ、多額なお金が動くのであるから、その金目当てにいろいろな人が絡んでくるのは当然であり、悪質な業者も多くいることは確かだろう。
昔は、個人の資産は、先ず、病気や怪我など急な事に備えての「現金・預金」などの流動資産、つまりいつでも現金化できるものへ。そして次に、土地や、家屋などの不動産へ。又、余裕のあるお金は、株や金などへの投資へとバランスよく配分しておくこと・・・と言われていた。今、家などが高い原因は、先ず、その敷地となっている土地が高い事が影響している。戦後間無しくらいまでは、土地は安いものであった。土地や家などそれ程財産価値があるとはいえなかった。日本は国土の狭い国ではあるが、日本全体から見れば、人が住むだけの土地は十分にあり、だから、土地の値段など非常に安く、それ程財産価値としては見ていなかった。家にしても、日本の家屋は木造建築であり、家屋の平均寿命は20年位と言われていたので、住宅は、建築直後が最高の価格であり、それ以後どんどん価値が下るからである。このことは、住宅の耐用年数が伸びた現状でもそう変るものではないだろう。マンションなど鉄筋だから価値が下がらないと思うのは大間違い。個人の家であれば、改築するとかできるが、マンションの場合、古くなったものは、どうしようもない。共同で、やるとしても、居住者の同意が必要だし、メンテナンスを十分にしようと思ったら、凄く高額の管理費などの費用を積み立てておかなければならないだろう)
ただ、戦後、高度経済成長とともに、都市への人口の集中化。核家族化などから、都市部の土地の価格が急騰し、需要が増加したことなどから、家の家格も高騰してきた。そしてそのような土地の高騰から、資産を作るためには土地・家屋を所有するといった土地神話が出来上がり、不動産への投資が過熱し、異常な土地価格となった。神戸の我が家でも、高い時には坪200万以上の値がついていた。その土地神話が崩壊したのが、今から十数年前である。バブルが弾けたのである。当然、そんな土地建物に投資をして金を儲けていた不動産業、金融業、生命保険会社などを中心に倒産、大不況路となった。当然、高騰していたか株式も下落。日本経済は、どん底に落ちていった。今、官公庁が我々の税金を自分達の天下り先用として、日本各地に作っている保養地や施設が問題になっているが、これらも同じ様な時期に出来たものである。要するに、金の亡者が、不動産投資に走った付けを払わされたが、その付けが払えず、倒産したのである。しかし、時の政府は、本来つぶれなくてはならない銀行などを救済するために、国民の税金を投入し、いま、やっと、銀行が息を付き始めたというところである。
世界の国から金持ち日本などとおだてらられ、世界中の国に、国民の税金から資金援助などしているが、その、金持ち日本は、気がついてみれば、世界で一番の財政赤字の国なのである。そして、国民の多くのサラリーマンが、寝起きするなど生活するために最低必要な住居を手に入れるために、その一生をローンで縛られ、拘束されている状態なのである。これが、本当に豊かな国と言えるだろうか。あの阪神淡路大震災のあった神戸市民には、ローンの残っている住居を地震でなくし、ローンが払い終えていない(借金)の上に、又、生活の場である住居の確保のため、借金をし、その返済で苦しんでいる。また、最近は、耐震構造に問題のある設計をしたり、問題のあるマンションを承知して販売した悪質な業者が社会問題となっていたが、そのようなマンションを購入した人達は、折角の夢を手に入れた途端、転居をさせられ、残ったのは借金だけと言うような事にもなっている。私の弟はある大手ゼネコンに勤めていた。神戸の震災の時、参考にと倒壊したビルを見て回っていたが、本当に、手抜き工事の多い建物の多さに関心していた。弟は、「建物など安く仕上げろといわれれば、目に見えないところで、いくらでも手を抜ける。」と前々から言っていた。それが、この建築業界の常識のようだ。
昔から、不動産にかかわる人のことを「千三屋」といわれていたように、不動産にかかわる人のなかには、いい加減な人も多いのである。又、「安物買いの銭失い」と言う言葉も昔からあるように、安いものには、必ずと言っていいほどその理由があるのである。一生の夢とまで言われる高額なものを買うには、買う方も、それだけの注意が必要だし、買う相手先も十分信用のおけるところを選ぶようにすべきだろう。高額なもの、甘い汁には、必ず、とんでもないものが絡んでくることを肝に銘じておく必要がある。
先進諸国の人の目から見れば、日本の住居は今でも本当にお粗末に見えるそうだが、そんな、お粗末な住居を手に入れるために、どれだけの日本人が苦労しているのか。苦労して、手に入れたマンションなども5年以上住んでいると半額近くになるという。借金をしてまで手に入れた住宅。もし売却した時に、残るのは、(資産?or負債?)。
(画像は、チラシに掲載されていたあるマンション)
全国宅地建物取引業協会連合会
http://www.zentaku.or.jp/
財産 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E7%94%A3
Yahoo!不動産 - 不動産用語集
http://dict.realestate.yahoo.co.jp/
マンション - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3