今日(9月21日)は、「真珠王」と呼ばれる、御木本真珠店(現 ミキモト)創業者である御木本幸吉の 1954(昭和29)年の忌日。
日本の特許庁のロビーには日本の十大発明家のレリーフが飾られている。日本の工業所有権制度は、1985(昭和60)年4月18日で、100年が立ち、特許庁では、これを機に、これら発明・考案(以下参考に記載の産学連携キーワード辞典「考案」参照)をした歴史的な発明者の中から10名が選定されたもの。御木本は、養殖真珠法の発明(特許第2670号)によって、その十大発明家の1人に選ばれているのである。(十大発明家)
前に、このブログで7月11日「真珠記念日」で真珠の発明のことについては書いた。
御木本の養殖真珠法の発明はのことは特許庁HPの十大発明家・御木本幸吉でも書かれているので、ここでは、真珠の発明について書くことは省略する。
フリー百科事典『ウィキペディア』によると、御木本幸吉は、1858年3月10日(安政5年1月25日)、志摩国鳥羽浦の大里町で代々うどんの製造・販売を営む「阿波幸」の長男として生まれ、幼名は吉松と名付けられたそうだ。父は商売よりも機械類の発明・改良に関心があり、1881(明治14)年には粉挽き臼の改良により三重県勧業課の表彰を受け、賞金100円を授与されているそうで、祖父・吉蔵は「うしろに目があるような人」と言われたように、先が見え商才に恵まれていて、大伝馬船(おおてんません=大型の木造和船「伝馬船」 )を10艘も持ち、石材の運送で儲ける一方、家業のうどん屋のほか薪、炭、青物などの販売を手広く営み財をなしたと伝えられており、幸吉が晩年、「三つ子の魂は祖父に育てられた」と述懐しているそうだ。明治維新によって職を失った失業士族らに読み書きソロバン、読書などを習ったが正規の教育は受けていないという。
彼は、早くから一杯8厘のうどんでは身代を築くのは無理と分かっていたようで、14歳で家業の傍ら青物(あおもの=野菜の総称)の行商を始める。大きな目標を掲げる事で、自分自身に課題を与え、自らを鼓舞するところがあったようで、時として大法螺吹きといわれたそうだ。彼は、1875(明治8)年、17歳の時。イギリス測量船シルバー号が来航した際、足芸(仰向けに寝て足の平で蛇の目傘を回す芸)の披露で、青果や卵を売り込むのに成功したという。また、マスコミを利用する点では今で言うヤラセにあたるような事も考え出し実行するような勇み足もあったようだ。1876(明治9)年の地租改正で納税が米納から金納に変わったのを機会に、米が商売の種になるとみて青物商から米穀商に転換、1878(明治11) 年この年、父が亡くなると家督相続により御木本幸吉と改名 。この時20歳である。同年3月東京・横浜視察旅行に出発。この旅により、天然真珠など志摩の特産物が中国人向けの有力な貿易商品になりうることを確信、伝来の仕事を拡げて地元海産物を幸吉自ら販売もするようにもなったが、その海産物の中に、地元志摩名物の天然の真珠もあった。ところが志摩の真珠貝(アコヤガイ)は、乱獲によって年々絶滅の危機に瀕していた。この事態を憂慮して、1888(明治21)年,、第2回全国水産品評会の為上京した折、主催者である大日本水産会の柳楢悦(やなぎ ならよし)を訪ね、柳の紹介で東京帝国大学の箕作佳吉(みつくり かきち)より真珠の養殖が学理的に可能であることを助言され、1890(明治23)年、神明浦と相島(おじま、現在の真珠島)の二箇所で眞珠貝の養殖を試みることに没頭し始めたのが32才の時であった。そして、見事養殖真珠に成功し、真珠のミキモト、世界のミキモトと言われるようになるのであるが、私が、一番興味を持ったのは、冒頭に書いたように、かれは、うどん屋の倅であり、明治維新によって職を失った失業士族らに「読み書きソロバン」を習ったが正規の教育は受けていないのである。これは、十大発明家の一人豊田佐吉 も同様であり、昔の人には、正規の教育を受けていなくても成功者と成っている人が多い。
日本では古くから寺子屋などでこの「読み書きソロバン」の教育がされていた。また、寺子屋に行けなくても独力で身につけるように努力がされていた。この「読み書きソロバン」は知性の原点ともなるものである。先ず、文字を読む能力がないと、書を読むことが出来ないので知識を習得しずらいし、書く力がなければ、口頭以外に自分伝えたいことを相手に伝えることもできない。ソロバン、すなわち計算能力がないと、商いが出来ない。読み書きソロバンは人間の生きていくための原点であり、これをしっかりと身につけることが、その人の「生きる力」を育むとも言えるのであるが、最近の幼少時の教育では、「ゆとり教育」などと言ってこの面の教育がf不十分であったため、最近の日本の子供たちの学力低下が問題視されている。
以下参考に記載の格言集などで、御木本幸吉の格言・名言を見ると以下のようなものがある。
・常識なんかをありがたがっていて偉くなれるか。
・真珠は首飾りや指輪に加工するからキズが見えぬ様に穴を開けたり手をいろいろ加えれば、そのキズは無いものにできる。人間を選ぶときも同じことですよ。
・誰もやったことのない仕事こそやり甲斐がある。
・人はなにか一つのことに気狂いにならなければ、とうてい人並み以上にはなれない。
・・・やはり、偉い人はいい事をいうよね~。
最近は、殆どの人が大学を出るような時代になっているが、一体何を勉強しているのだろう。知識ばかり身につけても、その活かし方を知らなければ何もならない。それに、何かを成功している人は、必ず、目標に向かって突進しており、周りから見ると、何を馬鹿なことをしているのかと見られるくらいだろう。上記にあげた名言の中でも私は、最後のものが一番気に入っている。それに、3番目のものもいい。誰もやったことのない仕事こそやり甲斐がある。・・・その通りである。最近は、「何をしてよいか判らない」「やりたいことがない」とかいった情けない言葉をよく聞く。それに、何かあると「環境が悪い」「社会が悪い」などという。・・・・そう思うのであれば、その環境を、社会を良くするように自分が頑張ればいいじゃ~ないかといいたくなる。それこそ、誰かの言葉ではないが「青年よ大志をいだけ」といいたいよね~。それは地位のためではない、名誉のためでもない、ましてや富のためでもない、それは魂の高揚のためにである ・・・・が、そのためには、日本では、今の政治家や官僚の姿は見ない方が良いよ。成功した、優良企業の経営者たちや科(化)学者、技術者、音楽・芸能家たちの中にはモデルとしたい人物が沢山いるのでその姿を良く見ておくとよい。
(画像は、アコヤガイに核を挿入する御木本幸吉。昭和20年代の写真。 Wikipediaより。)
参考:
御木本幸吉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E6%9C%A8%E6%9C%AC%E5%B9%B8%E5%90%89
御木本幸吉 記念館
http://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/king/kinenkan.html
特許庁ホームページ
http://www.jpo.go.jp/indexj.htm
発明と特許教育用祖父とウエアー後紹介)通商産業省特許庁HP)
http://www.cec.or.jp/tokkyo/index.html
目標による管理 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%AE%E6%A8%99%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AE%A1%E7%90%86
目標管理の考え方
http://home.att.ne.jp/sigma/nike/mokuhyo.html
目標管理制度が現場で機能しない理由
http://www.president.co.jp/pre/20030818/002.html
産学連携キーワード辞典
http://www.avice.co.jp/sangaku/index.html
7月11日「真珠記念日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/s/%B8%E6%CC%DA%CB%DC%B9%AC%B5%C8
6月18日「考古学出発の日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/s/%BA%B4%A1%B9%CC%DA%C3%E9%BC%A1
豊田佐吉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E4%BD%90%E5%90%89
ゆとり教育 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%A8%E3%82%8A%E6%95%99%E8%82%B2
21世紀に残したい世界の名言・格言集
http://www.melma.com/backnumber_163748_3637822/
世界の名言・癒しの言葉・ジョーク[御木本幸吉 の名言・格言]
http://becom-net.com/wise/mikimotokoukiti.shtml
格言集「み」(半熟)
http://www.enjyuku.com/w/words72.html
ウィリアム・スミス・クラーク - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF
日本の特許庁のロビーには日本の十大発明家のレリーフが飾られている。日本の工業所有権制度は、1985(昭和60)年4月18日で、100年が立ち、特許庁では、これを機に、これら発明・考案(以下参考に記載の産学連携キーワード辞典「考案」参照)をした歴史的な発明者の中から10名が選定されたもの。御木本は、養殖真珠法の発明(特許第2670号)によって、その十大発明家の1人に選ばれているのである。(十大発明家)
前に、このブログで7月11日「真珠記念日」で真珠の発明のことについては書いた。
御木本の養殖真珠法の発明はのことは特許庁HPの十大発明家・御木本幸吉でも書かれているので、ここでは、真珠の発明について書くことは省略する。
フリー百科事典『ウィキペディア』によると、御木本幸吉は、1858年3月10日(安政5年1月25日)、志摩国鳥羽浦の大里町で代々うどんの製造・販売を営む「阿波幸」の長男として生まれ、幼名は吉松と名付けられたそうだ。父は商売よりも機械類の発明・改良に関心があり、1881(明治14)年には粉挽き臼の改良により三重県勧業課の表彰を受け、賞金100円を授与されているそうで、祖父・吉蔵は「うしろに目があるような人」と言われたように、先が見え商才に恵まれていて、大伝馬船(おおてんません=大型の木造和船「伝馬船」 )を10艘も持ち、石材の運送で儲ける一方、家業のうどん屋のほか薪、炭、青物などの販売を手広く営み財をなしたと伝えられており、幸吉が晩年、「三つ子の魂は祖父に育てられた」と述懐しているそうだ。明治維新によって職を失った失業士族らに読み書きソロバン、読書などを習ったが正規の教育は受けていないという。
彼は、早くから一杯8厘のうどんでは身代を築くのは無理と分かっていたようで、14歳で家業の傍ら青物(あおもの=野菜の総称)の行商を始める。大きな目標を掲げる事で、自分自身に課題を与え、自らを鼓舞するところがあったようで、時として大法螺吹きといわれたそうだ。彼は、1875(明治8)年、17歳の時。イギリス測量船シルバー号が来航した際、足芸(仰向けに寝て足の平で蛇の目傘を回す芸)の披露で、青果や卵を売り込むのに成功したという。また、マスコミを利用する点では今で言うヤラセにあたるような事も考え出し実行するような勇み足もあったようだ。1876(明治9)年の地租改正で納税が米納から金納に変わったのを機会に、米が商売の種になるとみて青物商から米穀商に転換、1878(明治11) 年この年、父が亡くなると家督相続により御木本幸吉と改名 。この時20歳である。同年3月東京・横浜視察旅行に出発。この旅により、天然真珠など志摩の特産物が中国人向けの有力な貿易商品になりうることを確信、伝来の仕事を拡げて地元海産物を幸吉自ら販売もするようにもなったが、その海産物の中に、地元志摩名物の天然の真珠もあった。ところが志摩の真珠貝(アコヤガイ)は、乱獲によって年々絶滅の危機に瀕していた。この事態を憂慮して、1888(明治21)年,、第2回全国水産品評会の為上京した折、主催者である大日本水産会の柳楢悦(やなぎ ならよし)を訪ね、柳の紹介で東京帝国大学の箕作佳吉(みつくり かきち)より真珠の養殖が学理的に可能であることを助言され、1890(明治23)年、神明浦と相島(おじま、現在の真珠島)の二箇所で眞珠貝の養殖を試みることに没頭し始めたのが32才の時であった。そして、見事養殖真珠に成功し、真珠のミキモト、世界のミキモトと言われるようになるのであるが、私が、一番興味を持ったのは、冒頭に書いたように、かれは、うどん屋の倅であり、明治維新によって職を失った失業士族らに「読み書きソロバン」を習ったが正規の教育は受けていないのである。これは、十大発明家の一人豊田佐吉 も同様であり、昔の人には、正規の教育を受けていなくても成功者と成っている人が多い。
日本では古くから寺子屋などでこの「読み書きソロバン」の教育がされていた。また、寺子屋に行けなくても独力で身につけるように努力がされていた。この「読み書きソロバン」は知性の原点ともなるものである。先ず、文字を読む能力がないと、書を読むことが出来ないので知識を習得しずらいし、書く力がなければ、口頭以外に自分伝えたいことを相手に伝えることもできない。ソロバン、すなわち計算能力がないと、商いが出来ない。読み書きソロバンは人間の生きていくための原点であり、これをしっかりと身につけることが、その人の「生きる力」を育むとも言えるのであるが、最近の幼少時の教育では、「ゆとり教育」などと言ってこの面の教育がf不十分であったため、最近の日本の子供たちの学力低下が問題視されている。
以下参考に記載の格言集などで、御木本幸吉の格言・名言を見ると以下のようなものがある。
・常識なんかをありがたがっていて偉くなれるか。
・真珠は首飾りや指輪に加工するからキズが見えぬ様に穴を開けたり手をいろいろ加えれば、そのキズは無いものにできる。人間を選ぶときも同じことですよ。
・誰もやったことのない仕事こそやり甲斐がある。
・人はなにか一つのことに気狂いにならなければ、とうてい人並み以上にはなれない。
・・・やはり、偉い人はいい事をいうよね~。
最近は、殆どの人が大学を出るような時代になっているが、一体何を勉強しているのだろう。知識ばかり身につけても、その活かし方を知らなければ何もならない。それに、何かを成功している人は、必ず、目標に向かって突進しており、周りから見ると、何を馬鹿なことをしているのかと見られるくらいだろう。上記にあげた名言の中でも私は、最後のものが一番気に入っている。それに、3番目のものもいい。誰もやったことのない仕事こそやり甲斐がある。・・・その通りである。最近は、「何をしてよいか判らない」「やりたいことがない」とかいった情けない言葉をよく聞く。それに、何かあると「環境が悪い」「社会が悪い」などという。・・・・そう思うのであれば、その環境を、社会を良くするように自分が頑張ればいいじゃ~ないかといいたくなる。それこそ、誰かの言葉ではないが「青年よ大志をいだけ」といいたいよね~。それは地位のためではない、名誉のためでもない、ましてや富のためでもない、それは魂の高揚のためにである ・・・・が、そのためには、日本では、今の政治家や官僚の姿は見ない方が良いよ。成功した、優良企業の経営者たちや科(化)学者、技術者、音楽・芸能家たちの中にはモデルとしたい人物が沢山いるのでその姿を良く見ておくとよい。
(画像は、アコヤガイに核を挿入する御木本幸吉。昭和20年代の写真。 Wikipediaより。)
参考:
御木本幸吉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E6%9C%A8%E6%9C%AC%E5%B9%B8%E5%90%89
御木本幸吉 記念館
http://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/king/kinenkan.html
特許庁ホームページ
http://www.jpo.go.jp/indexj.htm
発明と特許教育用祖父とウエアー後紹介)通商産業省特許庁HP)
http://www.cec.or.jp/tokkyo/index.html
目標による管理 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%AE%E6%A8%99%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AE%A1%E7%90%86
目標管理の考え方
http://home.att.ne.jp/sigma/nike/mokuhyo.html
目標管理制度が現場で機能しない理由
http://www.president.co.jp/pre/20030818/002.html
産学連携キーワード辞典
http://www.avice.co.jp/sangaku/index.html
7月11日「真珠記念日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/s/%B8%E6%CC%DA%CB%DC%B9%AC%B5%C8
6月18日「考古学出発の日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/s/%BA%B4%A1%B9%CC%DA%C3%E9%BC%A1
豊田佐吉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E4%BD%90%E5%90%89
ゆとり教育 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%A8%E3%82%8A%E6%95%99%E8%82%B2
21世紀に残したい世界の名言・格言集
http://www.melma.com/backnumber_163748_3637822/
世界の名言・癒しの言葉・ジョーク[御木本幸吉 の名言・格言]
http://becom-net.com/wise/mikimotokoukiti.shtml
格言集「み」(半熟)
http://www.enjyuku.com/w/words72.html
ウィリアム・スミス・クラーク - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF