平和という状態を
この地上へと導くために
最大規模の軍事力を
もっと拡大していくことによって
その実現を図ろうとしてきたのが
アメリカ
という名で呼ばれている
国
世界がそれで平和になったかというと
そんなことはなかった
アメリカを対象とした攻撃は
常に世界のどこかで準備されており
実際に
行動に移されることで
アメリカの軍拡を促す理由とされてきた
このイタチごっこには
終わりが
ない
アメリカの支援を必要とする国は
アメリカを支援しなければならない
テロの国際化は
この枠組みによって
生みだされていた
日本に米軍基地がある間
アメリカを敵対視する国 と
アメリカから敵対視された国
では
防衛努力を強化するために
経済政策より防衛予算に多くを傾注しなければならなくなる
アメリカの狙いは経済発展を阻害することにあった
アメリカに加担した国では
その反対に
テロ組織から
アメリカと同じレベルの攻撃対象と看做される
力による平和状態の強制的な誘導は
対抗勢力を再生産するという結果を生み
平和の実現を遠ざける
冷戦の対象となっていたソ連が
ある日
唐突に消滅したことによっておきた変化は
軍縮の実現ではなく
軍拡を急がせた
敵の不在は
最強の軍事力を維持するための戦略をより強化させることとなった
軍産複合体制の存在理由が消えてしまうと
不利益を蒙る組織が多数でる
そうなる事態を事前に回避するためには
敵の脅威が身近なところに迫っている
ということを
国民に見せつけておく必要というものがあった
この切実な思いから仮想敵という概念が生み出され
東アジアに展開する米軍の存在価値が
不必要に高められるようになっている
中国の軍事費の伸び率が急に高まったことによって
その他の国の軍事費の割合も同じ比率で高めなければならない
と思うそれぞれの国の指導者たちは
軍事力の拡大を
平和を守るための基本的条件だと信じこんでいる
北朝鮮にミサイルの発射実験をさせれば
日本は不安に脅え
アメリカの核の力に縋ろうとする
米政府は悪の枢軸という名称を特定の国に与えて
米軍からの攻撃があり得る
という威圧的な態度をとるのが常だった
この行為が北朝鮮に核の開発を却って急がせ
アメリカをひるませて譲歩を引き出す
という展開を重ねさせてきた
米国民に軍拡を認めさせるには
アメリカに対する悪意ある攻撃を実行させればよい
1941年の12月には
日本軍に真珠湾を攻撃させたことによって
米政府は反撃を行うための国民の支持をとりつけた
その時の標語は
リメンバー パールハーバー
というものであった
この戦争は二度の核による人体実験によって
終結を迎えることとなった
その結果日本には平和憲法が与えられたのだったが
それを保障するための米軍がこの国に居座るようになった
いまでは米軍の間接経費を
日本政府が率先して肩代わりするまでになっている
実に筋の通らない展開がおきているのだが
国民には違和感がなく
米軍基地はこの国の至る所に置かれている
2001年の九月には
米国経済の中心
その象徴的存在となっていたツインタワービル
が自らの重みで潰れ去った
同時多発テロと呼ばれることになった
最初の攻撃による被害が これ
アメリカ本土を狙って実施されたタリバン政権からの攻撃は
米国民のこころを報復の思いでいっぱいにした
その年の暮れには
テロ組織を崩壊寸前にまで追い詰めておきながら
首謀者を取り逃がすという失態を演じている
優れた能力をもつ米軍が
隠れるものとてない
アフガニスタンのはげ山に敵の領袖を追い詰めておきながら
呆気なく生き延びさせたという事実が
当時簡潔に報道されたものだった
これによってイラクに戦線を拡大することが可能となったのだが
その結果世界が引き受けることになったのは
原油相場の長期的高騰とそれによるインフレの悪化であり
ドルを過剰供給した末のドル余り現象に基づく
金融危機というものであった
イラクにあるとされた大量破壊兵器が
根拠のない情報だったことを
アメリカ自らが認めた段階で
テロとの戦いという名目に切り替えて
イラク侵攻を正当化しようと謀った
これにより
世界は国家間の戦闘ではない
未知の戦争状態へと突入していくこととなった
米軍の中東での駐留期間は予定を超えて大幅に長びき
戦費を新たに追加調達する必要に迫られたブッシュ政権は
WTIに投機資金を集めるための戦術をとり
原油取引の単価を引き上げることによって
ドルの需要を高めその発行量を増やすことに成功したのだが
最終的に
ドル余り現象を派生させてしまうこととなった
この過剰流動性が不動産市場へと流れ込んだことにより
最終的に債務不履行という事態を大量に生み出した
金融危機を現象化させることとなった最初の変化がこれである
次におきたのは
ギリシャを起源とするユーロ経済圏に対する不信感の高まりであった
金融システム全体に潜んでいたその欠陥が
ドル余り現象を生み出していたのだったが
その裏には
世界最強の軍隊を保持していなければならない
というアメリカがもつ勝手な都合が隠されていた
第二次世界大戦が終結したあと
国際経済はドルを基軸通貨とするシステムで統一されたのだったが
アメリカに敵対して
核兵器をもとうとする国は
逆に増えていった
国家間の関係にみられるパターンには
経済共同体となることを目指そうとするものと
軍事的対立の強化を目指そうとするものとに
分かれていたのだが
そのどちらでもない
国家の枠を超えた
民間の第三勢力
テロ組織による攻撃を許すことにもなったのだった
テロ組織と呼ばれる国家の枠を超えた団体の勢力が強まり
力による統治を進めてきたアメリカに対して
圧力を加える存在として新たに機能するようになった
反米国家は湾岸戦争で
米軍の攻撃能力の優れた高さを知り
軍事的対立を避ける傾向を強め
アメリカの待ち構えているリングに上がろうとはしなかった
そこで登場することとなったのが
国境に制約されないテロを目的とする組織
世界一強かったはずの米軍は
ベトナム戦争の時よりも戦闘状態を中東では長引かせ
退くことを許されない状態へと嵌り込んでいる
この状況は
テロ組織がもくろんでいたその目標にひとしい
勝敗の趨勢は既に決していたのだったが
アメリカはそれを認めることが
いつになってもできない立場にある
執着をなにかしらもつ国は
健全な成長を遂げることができない
ドル経済圏全体が
金融危機という報復攻撃をいま受けている
これがその証拠
平和の実現を目指すのに
その対極にある武器を選択してはならない
持続的繁栄という状態だけが
地球に欠けていたものを生み出す力を
秘めている![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
この地上へと導くために
最大規模の軍事力を
もっと拡大していくことによって
その実現を図ろうとしてきたのが
アメリカ
という名で呼ばれている
国
世界がそれで平和になったかというと
そんなことはなかった
アメリカを対象とした攻撃は
常に世界のどこかで準備されており
実際に
行動に移されることで
アメリカの軍拡を促す理由とされてきた
このイタチごっこには
終わりが
ない
アメリカの支援を必要とする国は
アメリカを支援しなければならない
テロの国際化は
この枠組みによって
生みだされていた
日本に米軍基地がある間
アメリカを敵対視する国 と
アメリカから敵対視された国
では
防衛努力を強化するために
経済政策より防衛予算に多くを傾注しなければならなくなる
アメリカの狙いは経済発展を阻害することにあった
アメリカに加担した国では
その反対に
テロ組織から
アメリカと同じレベルの攻撃対象と看做される
力による平和状態の強制的な誘導は
対抗勢力を再生産するという結果を生み
平和の実現を遠ざける
冷戦の対象となっていたソ連が
ある日
唐突に消滅したことによっておきた変化は
軍縮の実現ではなく
軍拡を急がせた
敵の不在は
最強の軍事力を維持するための戦略をより強化させることとなった
軍産複合体制の存在理由が消えてしまうと
不利益を蒙る組織が多数でる
そうなる事態を事前に回避するためには
敵の脅威が身近なところに迫っている
ということを
国民に見せつけておく必要というものがあった
この切実な思いから仮想敵という概念が生み出され
東アジアに展開する米軍の存在価値が
不必要に高められるようになっている
中国の軍事費の伸び率が急に高まったことによって
その他の国の軍事費の割合も同じ比率で高めなければならない
と思うそれぞれの国の指導者たちは
軍事力の拡大を
平和を守るための基本的条件だと信じこんでいる
北朝鮮にミサイルの発射実験をさせれば
日本は不安に脅え
アメリカの核の力に縋ろうとする
米政府は悪の枢軸という名称を特定の国に与えて
米軍からの攻撃があり得る
という威圧的な態度をとるのが常だった
この行為が北朝鮮に核の開発を却って急がせ
アメリカをひるませて譲歩を引き出す
という展開を重ねさせてきた
米国民に軍拡を認めさせるには
アメリカに対する悪意ある攻撃を実行させればよい
1941年の12月には
日本軍に真珠湾を攻撃させたことによって
米政府は反撃を行うための国民の支持をとりつけた
その時の標語は
リメンバー パールハーバー
というものであった
この戦争は二度の核による人体実験によって
終結を迎えることとなった
その結果日本には平和憲法が与えられたのだったが
それを保障するための米軍がこの国に居座るようになった
いまでは米軍の間接経費を
日本政府が率先して肩代わりするまでになっている
実に筋の通らない展開がおきているのだが
国民には違和感がなく
米軍基地はこの国の至る所に置かれている
2001年の九月には
米国経済の中心
その象徴的存在となっていたツインタワービル
が自らの重みで潰れ去った
同時多発テロと呼ばれることになった
最初の攻撃による被害が これ
アメリカ本土を狙って実施されたタリバン政権からの攻撃は
米国民のこころを報復の思いでいっぱいにした
その年の暮れには
テロ組織を崩壊寸前にまで追い詰めておきながら
首謀者を取り逃がすという失態を演じている
優れた能力をもつ米軍が
隠れるものとてない
アフガニスタンのはげ山に敵の領袖を追い詰めておきながら
呆気なく生き延びさせたという事実が
当時簡潔に報道されたものだった
これによってイラクに戦線を拡大することが可能となったのだが
その結果世界が引き受けることになったのは
原油相場の長期的高騰とそれによるインフレの悪化であり
ドルを過剰供給した末のドル余り現象に基づく
金融危機というものであった
イラクにあるとされた大量破壊兵器が
根拠のない情報だったことを
アメリカ自らが認めた段階で
テロとの戦いという名目に切り替えて
イラク侵攻を正当化しようと謀った
これにより
世界は国家間の戦闘ではない
未知の戦争状態へと突入していくこととなった
米軍の中東での駐留期間は予定を超えて大幅に長びき
戦費を新たに追加調達する必要に迫られたブッシュ政権は
WTIに投機資金を集めるための戦術をとり
原油取引の単価を引き上げることによって
ドルの需要を高めその発行量を増やすことに成功したのだが
最終的に
ドル余り現象を派生させてしまうこととなった
この過剰流動性が不動産市場へと流れ込んだことにより
最終的に債務不履行という事態を大量に生み出した
金融危機を現象化させることとなった最初の変化がこれである
次におきたのは
ギリシャを起源とするユーロ経済圏に対する不信感の高まりであった
金融システム全体に潜んでいたその欠陥が
ドル余り現象を生み出していたのだったが
その裏には
世界最強の軍隊を保持していなければならない
というアメリカがもつ勝手な都合が隠されていた
第二次世界大戦が終結したあと
国際経済はドルを基軸通貨とするシステムで統一されたのだったが
アメリカに敵対して
核兵器をもとうとする国は
逆に増えていった
国家間の関係にみられるパターンには
経済共同体となることを目指そうとするものと
軍事的対立の強化を目指そうとするものとに
分かれていたのだが
そのどちらでもない
国家の枠を超えた
民間の第三勢力
テロ組織による攻撃を許すことにもなったのだった
テロ組織と呼ばれる国家の枠を超えた団体の勢力が強まり
力による統治を進めてきたアメリカに対して
圧力を加える存在として新たに機能するようになった
反米国家は湾岸戦争で
米軍の攻撃能力の優れた高さを知り
軍事的対立を避ける傾向を強め
アメリカの待ち構えているリングに上がろうとはしなかった
そこで登場することとなったのが
国境に制約されないテロを目的とする組織
世界一強かったはずの米軍は
ベトナム戦争の時よりも戦闘状態を中東では長引かせ
退くことを許されない状態へと嵌り込んでいる
この状況は
テロ組織がもくろんでいたその目標にひとしい
勝敗の趨勢は既に決していたのだったが
アメリカはそれを認めることが
いつになってもできない立場にある
執着をなにかしらもつ国は
健全な成長を遂げることができない
ドル経済圏全体が
金融危機という報復攻撃をいま受けている
これがその証拠
平和の実現を目指すのに
その対極にある武器を選択してはならない
持続的繁栄という状態だけが
地球に欠けていたものを生み出す力を
秘めている
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