こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

基 本 条 件

2013-11-17 08:57:00 | Weblog
アメリカで実施されている量的緩和

という措置が俄かに終わる時

世界中に分散状態で

投資されている大量のドルのうち

過剰流動性と呼ばれている成分は

本国への速やかな帰還

をめざして

投資先の国から

一斉に消えてしまうことになる


これまでに量的緩和が終わる

とされたその度ごとに

ドルは買われて高くなっており

外貨のすべては

その相対する位置にあった通貨価値を

否応なしに引き下げられた

そんな記録が残されたのは

つい最近のことである


量的緩和の終焉が現実となった時

世界市場で起きるであろう最も重大な変化を

想像できないほどの影響力で

多方面にたちまち伝播させることだろう

経済成長が見込めない国の通貨価値は

必然的に

どんどん下がっていき

信用力の強い国の通貨は

反対に買われて高くなっていく

というメカニズムが

一層先鋭化するだろう


外貨の形をとって運用されている

ドルを出自とする大量の国際資本は

そのとき

本来の形である米ドルへの回帰を

急がざるを得なくなる

決断が遅ければ

その遅さの故に

資本の致命的な損失を引き起こす


ドルへの回帰でその通貨価値が

がどんどん高められていき

その速さが急伸する事態になると

判断の一瞬の遅れが

巨大な損失を

国際金融資本へと押し付ける

最悪の事態を避けるため

外貨を保有する投資家は

打ち揃って売り圧力を一斉に強め

急峻な傾斜を

グラフに描き残す


外貨の価値は

ドルに対して

相対的に下がっていく一方

になるという展開をとるため

外貨を運用して利益を稼いでいる国際金融資本が

最適のタイミングで

ドルを急ぎ買い戻そうとしない限り

為替差損を

一方的に

ただ押し付けられることになるのは

自明の理


外貨の運用益があったとしても

為替差損がそれを上回ってしまったのでは

利益は相殺され

なりゆきによっては

損失を計上しなければならなくなる

安全な方法はただ一つしかないことから

運用している外貨を売って

元のドルを急ぎ買い戻す

という展開が世界中の市場で

一斉に観察されることだろう


信用取引で成り立っている国際経済は

ドルの供給を行っている国際金融資本が

外貨の購入に慎重となった時

ドルの通貨価値は跳ね上がる


ドルでなければ産油国は

石油の輸出に応じない

ドルが何でも買える便利な通貨であるからだ

エネルギーが確保されていなければ

経済の成長はまったく見込めない

人件費がどんなに低かったとしても

エネルギーコストが高くなっていたのでは

利益は相殺され

その市場に投資する意義は消滅する

所期の成果など当然得られない

という顛末を際限なく世界中で繰り返す


増え続ける二酸化炭素を減らすには

エネルギー消費を抑えることが

確実にできていなければならない

経済を成長させるためのエネルギーの源は

地下資源に限られる

そこには核も含まれている

自然エネルギーには

問題解決能力そのものがない


すべての地下資源は

エネルギー転換で

有害な副生成物を生み出しつづける

化石燃料は炭素水素の化合物からなり

これを燃やせば

大気中の酸素と結び付いた

炭素系酸化物であるCO



水素系酸化物であるH2Oとの

二つの酸素化合物が同時に合成される

一方は安定な二酸化炭素CO2となって落ち着き

もう一方の水はもっと安定な物質となって

地球がもつ水の絶対量を

緩慢に増やし続けるものとなる

その過程で気体となった水が

冷えて液化する量を増やすことから

世界中で集中豪雨と

それによる水害で

多くの生命と社会資産とが

毎年何度も繰り返し失われ

その規模が時の経過とともに拡大する一方

という展開を今も尚とっている


核エネルギーは

人類が絶対に制御できない危険なもの

大量の放射性物質を生みだし続けるものとなり

あらゆるものを被曝させる

汚染源となる

放射性廃棄物を地球の胎内に

ただ蓄積することだけが許されている

たった一つの選択肢


その有害性は

地球の寿命とされる

50億年を超えるものさえあるほどだ


自然エネルギーには出力の安定性がなく

交流送電に依存しなければ

存立することすらできない

という本質的な欠陥から

永遠に抜け出すことができない

蓄電することは可能でも

そのためのコストは無視できないほど

高い


低廉で優良なエネルギーを見出した時

不健全性の起源である主要な因子が

漸く消え去る

温室効果ガスは減り

台風による土砂災害と

集中豪雨とドカ雪

という異常気象の発生も

また起こらない


エネルギーコストは最低水準へと低下し

電気と熱は人類がふんだんに使えるものとなる

人工栽培が可能になり

農水産物の計画的培養が

ビジネスとして成り立つようになる


有害な地下資源を輸入する必要性は消え

ドル余り現象は影をひそめる


すべての地域で

自給自足体制が成り立つことから

富の偏在も消滅する

過度の貧困はなくなり

適度な繁栄がそっと訪れる


地下資源を巡る争いは消え

貧富の差も圧縮されていく

繁栄が常態化する時代には

兵器産業は衰退する


宗教的な対立だけが

文明に未解決の遺産

として残される

繁栄による平和状態の継続

が地域の区別なく維持されているならば

信仰が宗教の手段とされるようなことはなく

身に帯びた排他性が意味を失うようになった時

真の平和状態が訪れる

あたらしいエネルギーモデルは

日本で誕生させなければならない

日本文化を生んだ日本語こそが

平和の実現に寄与し得るものであるからだ


主語を必要としない日本の言語体系は

コミュニケーションから

エゴの成分を排除する

一人称を多用するひとは

その分だけ

エゴの関与を強調している

というメッセージをばら撒いている

その行為が

良好なコミュニケーションを阻害している

ということを

まだ知らない


地球の公用語となる言語は

かつて使われていた

あの麗しく

そしてうつくしい

この日本語

でなければならない
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