こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

定 点 観 測

2016-02-21 10:41:00 | Weblog
何であれ

残されて形を与えられたままの

もの



制度

などだけが

歴史

を語る資格をもつ


かつて

イデオロギー対立の一方の雄

となっていた

コムニズムは

風の前の塵となって

既に潰え去っており

勝ち残った側の

キャピタリズム



行方の定まらぬ航海に

みずから彷徨いつづける定めとなって

その昔

繁栄の手段

となっていた資本の論理が

自家中毒

を引き起こす事態

の予兆を指し示す時代

となった


経済は

文明の息の根

を止めようとする

あらたなる様相を

このところ

ひとしきり強めている


国際的なデフレ化の波が地表を覆い

資本の象徴

となっていた通貨の価値は

本来の安定性を俄かに失い

金利はゼロ以下

の水準へと

落ち込みはじめている


市場がデフレ経済へと埋没し

価値の基準

となっていたあらゆるものが

価値の機能性を失い

損失を加速する原動力

となるよう

息を潜めて

身構えている


平和の価値を戦争が反証する時代がつづき

貧困が生むテロの延長線上に

創造から破壊へと向かう

一筋の道

が置かれるようになっていた


主要な価値の基準

とされてきた地下資源は

一昨年頃から

供給過剰状態へと俄かに陥り

国際経済を圧迫して

繁栄する経済を遠ざけ

破戒活動に親近感を抱く勢力の増殖

を急がせた


経済成長の手段となっていた資本は

価値の喪失という変化の到来に伴って

損失の母体へと変化してしまい

世界規模のデフレを引き起こす経過

を却って急がせた


平和を希求してきた文明は

敵が存在しなければ

安心できない強迫神経症患者

の一群からなる

世界中の指導者層のすべて



防衛へと走らせることとなり

富を

専ら

破戒のためのツール

を充実させる目的として使い

繁栄を導く生産を

寧ろ

蔑ろにしたことによって

インフレ経済を

結果として手放した


平和状態を導くために

敵の存在を前提とした

アメリカのそれ

に代表される

バイアスの強くかかった価値観が

軍備の増強を当然視

する意識のマスを生み出し

濃縮するプロセスが

資本の充実を加速したものの

経済成長を疎んじたために

破戒のためのコストが

平和のためのコスト

を凌駕した


敵の不在

という状況こそ



平和の礎


文明はこれまで

資本の論理に

敵の概念

を持ち込むことで

軍拡競争を

延々と

繰り広げ

軍需産業に逼塞した経済の突破口

を開く

先導役となるよう促してきた


その果てに

水爆を弄ぶ幼児的首魁

による危機の増長を許すこととなり

繁栄する機会を自らの手で失い

喪失する機会だけを

増やす結果を引き寄せた


アメリカ一般にみられる

共通の病状は

強迫神経症という名の国民的

宿痾


それは建国の歴史がつくりだしたもの

北米大陸はもともと

ネイティブアメリカンの住む土地だった

大西洋を渡ってきた白い肌の侵略者たち

が先住民族を鏖殺した結果

合衆国が誕生した

という不幸な経緯の上に

今のアメリカが作られた


侵略の過程で

欧州系の移民たちは

ネイティブアメリカンからの執拗な反撃を受け

防衛するための戦闘行為を

インディアンの逆襲

と呼んで正当化してきた


アメリカ人ほど侵略者と戦うことに

燃えあがる民族は他にない

インベーダーとの戦いをテーマとする映画は

これまで数多くつくられた

不幸な建国の歴史というものが

銃規制に抵抗する

深層心理を培い

それが北米大陸で銃による犯罪

を絶えることなく生み出す

背景となっている


全米ライフル協会が果たしてきた役割を

後に拡大して果たすことになったのが

所謂

軍産複合体制というものであった


大航海時代にはじまった

スペイン人による新大陸への侵略は

中米で混血化をおし進め

当該地域を美女の産地

へと位置づけた

同様の経過はバルト三国などの

被侵略国などに多くみられ

韓国でも混血化を進めて

後の韓流ブームへと繋ってゆく


南米では殲滅作戦へとは向かわずに

棲み分けによる共存を

成り立たせる経過が選択された

カナダでも先住民族の不可解な多数の死

が今年新たに報告されているほど

侵略者による支配の歴史は

未来社会の成立に

重大な影響を及ぼしている


侵略行為が

反撃を強化する連鎖

を生み出したという事実が

北米大陸の先住民の末裔に希少価値を与え

絶滅種へと追いやってきた史実を

文明の糧としたのだが

新大陸を目指した移民の末裔には

強い強迫神経症となって

往時の傷

が残された


平和の実現を遠ざけてきたのは

紛れもなく

侵略の歴史

以外のなにものでもない


問題は流刑の地

と位置づけられていた北米大陸や

オーストラリアなどの新天地と

そこに住む先住民族との間に生じた

軋轢と葛藤の土台の上におかれた

目に見えないある何か

に対する認識の相違のさま

建国の歴史に潜む血塗られた過去が

アメリカ人の深層心理に作用して

強迫神経症を今に形成させている

その史実にこそ

濃縮された真正の本質

が塗りこめられて残された


防衛反応は

アメリカ人にとって

当然の義務

とされる正当な行為

銃による犯罪がアメリカで絶えないのには

相応の理由がある


過剰防衛に走り勝ちなアメリカは

世界の平和を守るための軍備強化

である

とこれまで一貫して

軍拡行動の正当性を

機会ある毎に

強く

主張しつづけてきた


第二次世界大戦で勝利した連合国は

アメリカの価値観に基づいて

戦後の復興を急いだ

これをブレトンウッズ体制と呼ぶ


その過程でドルが基軸通貨の地位につき

金本位制から71年夏

一方的に離脱し

石油ドル本位制へのスキームチェンジ

の誘導を強行しただけでなく

97年暮れの京都議定書からも

アメリカを再び「一方的に」離脱させた

米政府にみられるこの独善主義は

二重基準の土台の上に

常套敵な方法である

力による展開

によってつくられたもの


アメリカが執着してきた

地下資源の価値というものが

資本の論理で供給過剰となったことから

国際経済に対する新たな負の圧力となり

世界中の市場が

その影響を強く受け

資本供給を担当していた

国際金融資本のそれぞれが

通貨価値と市場価値とを

同時に失う展開に見舞われただけでなく

マネーゲームの主戦場と化した相場を

みっともないほどに

乱高下させる状況へと

陥れる経過に翻弄される立場

へと追い詰めた


共産主義なきあと

次に敗北を喫する立場となるのは

資本の論理

結果の総ては

原因を与えた者が引き受ける

というのが自然の摂理

問題の本質

を正しく察知することができるなら

最悪の事態

を回避するのに困難はない


苦難の時こそ

創意工夫が求められるものなのだ

考えるための能力は

学校ではなく

体験から学ぶもの

学力が高くても

知識を生かす方法を知らなければ

教育投資は

悉く

無駄となるばかり


こうして有効需要を失わせた知識は

資本の喪失を呼び込み

文明の転換を

迫るものとなってゆく

なりゆきを眺めていると

未来が見えてくるものなのだ
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