こ と の 端

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自 立 国 家

2014-07-06 09:13:31 | Weblog
北朝鮮という名の

何をするか分からない

その意味で

とても剣呑な国が

東アジアの一郭に存在している限り

ドル経済圏の推進役を担う

エンジン機能をもった

国である日本は

アメリカの庇護



その関与を

切実に必要とする

そんな身分

から逃れることができずにいる


アメリカが日本を頤使することが

円滑にできていたというのは

北朝鮮を

意図的に温存させておくことが

アメリカの利益にかなっていたからに

他ならない


日本の戦後政治というものは

強い与党政権と

弱い野党からなる国会が

一見民主的とみえる政治システムを

アメリカの意向の下で

健全に

運営することができていた

あの

所謂

55年体制と

その復活を決定づけた

民主党政権の陋劣ぶりが

日本をアメリカの番犬

となることを

政府自らが

率先して

実行するよう努めさせてきた


いじめられた子供が

意を決して

反撃に転じることを

自衛権の行使

という

これは公知の事実であることから

内閣が関与するまでもなく

自然法

として

ひとしく認められているところのもの


反撃するための既成事実を

作ってから決着を急ぐ場合



いじめ行為を回避するために

自らの反撃能力の威力を

意識して

周囲に明確化させておく場合とが

選べる


日本では後者の道を選ぶのが一般的

前者の道を選んだなら

先制攻撃を誘導したその後に

反撃するための行為に合法性を与え

短期間で決着をつける

ということがよく行われる


この方法を内閣がとることを

アメリカは認めてこなかった

日本の一存で対外交渉をした

とする履歴はない

その結果

臆病ものがとる一般的な行動

すなわち

真っ先に身構える

という

率先して弱点をさらけ出し

却って

状況を劣悪化させてしまうという

道を

現政権は選び取った


先制攻撃を許して反撃の口実とする

というのは

アメリカがよく使う歴史的な常套手段

第二次世界大戦太平洋戦線の始まりは

このアメリカの引き技に乗せられた日本海軍が

用意された罠に

まんまと嵌ってしまったことによって

戦端が開かれ

核分裂反応の人体実験で終了する

という顛末を残した


その結果

米軍による日本の占領を合法化し

日本をアメリカに従属させておく

という経過を経て

今日の日米関係を築かせた


湾岸戦争に於いてはイラクを裏で唆し

クェートに侵攻させておいたその後で

世界一の軍隊がもつ攻撃能力を誇示する機会を得て

反米の旗手となっていたリビアのカダフィを

その直後にアメリカへと靡かせた


その10年後の9.11では

複数の通報が寄せられていたにも関わらず

同時多発テロを実行させ

3か月というごく短期間で

テロ組織の領袖二人を

アフガニスタンのはげ山に追い詰めておきながら

取り逃がし

後のイラク侵攻作戦の実施へと結びつていた

世界最強を誇る米軍が

消耗戦の末に

名誉ある撤退

という形をつくりだしはしたものの

今年

イスラム教の宗派対立を契機として

イラクを三つに分断しようとする

動因が新たに形成される次第となった


もとはと言えば

アメリカの誘導

による

テロ



今日の混迷を

世界各地に生み出した

ということになる

事実関係を時系列に並べ替えることによって

より

明確な姿が見えてくる


日本で起きている憲法解釈を巡る軋轢も

アメリカの意向に従順であろうとする内閣が

国民の大意を黙殺して

尾を振って見せようとした

スタンドプレイに他ならぬ


55年体制の前から始まっていた

対米従属型の国会が

自主独立を早い段階で目指していたなら

尖閣上陸へと相手を誘導した上で海上を封鎖し

自衛権の合法的実施を理由に

領有権を主張する防衛戦を

展開する程度のことは

できていた


日本を従属させておくそのために

北朝鮮という国をアメリカは必要とした

この先状況が変わったとしても

中国が北朝鮮に代わって

日本を制御するための存在となるならば

アメリカの利益は

これからも

末永く保証される

アメリカにとっての最大の不利益は

日本の自立以外に比肩するものはない


拉致による被害者を生み出してきたのは

北朝鮮の存在が

日本政府を制御するためのツール

として有効な存在であったからなのだ

拉致事件の解決が長引いているのは

アメリカの都合によって起きたこと

遺骨を巡るDNA鑑定に

不正が認められたその直後

ごく小規模の核実験が唐突に実施された

その後二国間交渉は六カ国協議へと拡大され

拉致問題は当面の課題ではなくなってしまった

翻弄されていたのは

拉致事件の被害を受けた関係者すべて

小泉政権による詰めの甘さが

事件解決への時間を徒らに長びかせた


日本が当時から自主独立を果たしていたのなら

アメリカの顔色を窺って

行動を変える必要はなかった

反対に

アメリカを諌めたり

嗜めたりすることさえできていた

もしそのような展開になっていたら

イラク戦争とその後の混乱などの一連の変化なども

起きてはいなかった

ということになる


現状は日本に自主性が不在

であったというその過去が

現在に引き起こした

不都合の結果



対米依存型内閣の誕生で

憲法解釈の変更という結果へと

結びつかせたものなのだ


解釈の変更を許したことで

日本を防衛するための三軍を

その名称を用いずに

保有することを

その昔可能ならしめていた

という経緯が既にある


ことさら解釈を変えて見せるまでもなく

自然法

としての自衛権を行使していたのであれば

問題はよりシンプルな姿をとっていた


問題の所在を曖昧にしただけでなく

憲法を骨抜きにしてきた過去の事実が

解釈改憲へと今年

国会議員の大多数を走らせた


アメリカに依存しなければ成り立たない

エネルギーの安全保障政策

というものが

日本の自立を未だに阻んでいる


代替エネルギーの開発を怠ってきた政府内閣が

エネルギーを自給自足するための方法を

確保することが夙にできていたなら

日本は20世紀中に

世界を指導する立場に就いていた


選良がもつ思考力の欠如は

このようにして

国民に禍の種を植え付けただけでなく

アメリカの言いなりになりたがる内閣を

国民に支持させるところとなり

日本市場が生み出した富を

ドル資本に持ち去らせるがままに放置した

貧困化することを強いられた国民は

薪の上で寝るほどの苦痛に耐え

アメリカを栄えさせるために

熊の肝を舐めて自らを鼓舞する暮らしを

続けてきた


近い将来

覚醒した日本が

真っ先やるべきことは

考える力を

国民がその手に取りという戻すということ

そのためには

知育偏重型の教育システムから離れ

あそび

を通じた社会性の涵養



観察眼を磨いて得た

分析力と情報統合能力の錬磨

そしてそれによる

交渉能力の練達を

国を挙げて図らなければならない


知識欲に目覚めた学生は

禁を破ってでも

自発的に学ぶ

知識は授けるものではなく

学びて後知るもの

であるに相違ない

知識の使い方を教えることが

教育の本義


使えない知識をどれほど多く授けたとしても

それが

ものの役に立つことは

殆んど

ない

精々クイズ番組で

知識の一端を披歴して

終わるのみ


ひとの選抜を

容易にするための手段であり続けている教育が

認識能力のない国会を

今に維持させている

壮大なこの無駄を減らすだけのことで

この国は良い状態へとすぐ遷移する


無駄を無駄と認識することができなければ

より壮大な無駄が

経済成長の足枷となるばかり


日の本の民は

自らの明確な価値基準

をもっていなければならない

世界に真相を伝える役割を通じて

繁栄を地上へと導き

それによる

恒久平和の実現を

自覚を以て

意欲的に牽引していかなければならない


日本は

これから

エネルギーの自給自足体制を築き

不具合の真相と

それによる貧しい経過のもつ意味を

全世界へと

鋭意

伝えていかなければならない


国民が覚悟をもって

問題の解決に立ち向かうための

準備ができたとき

さまざまなサポートが

極東へと

押し寄せてくるだろう
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