こ と の 端

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核 抑 止 力

2022-03-12 06:05:57 | Weblog
文明が犯した二大迷妄の一つ

である核抑止力

として世界がこぞって信仰

してきたその秘められた

巨大な破壊圧という

ポテンシャルは

安全を保障するものとして

これまで百年以上に亘って

人類が共有する重要な価値

の一つとなっていた


だがたった一人の

狂った指導者が

エゴに執着したときを境にして

平和抑止力でもある

という対蹠した概念

へと変貌させてしまったようだ


国際社会はこの時から

有効な手段となる方途

をついに見失い

確証の無い未来

を生きなければならなくなった


核抑止力を信仰の対象として

崇め奉ってきた

その他の指導者たちすべては

それが平和を否定するために

使われることなど

一顧だにしていなかった


2022年二月

アメリカの情報力によって

追いつめられたその末に

狂気 

へと至る道の門

をこじあける行為

を文明は簡単に許したのだった


核兵器にしがみついてきた

これまで営々として積み上げてきた

文明の過去の成果を

追いつめられた末の狂気で

意思表示するに至らしめた

その経過の記録が

一斉に呪うべき事態

を出来させた

その経緯を忘れ去ってはならない


E=MC2

を導いた明敏な覚醒が

欲望と不安心理とに結びついたとき

それを使った武装闘争

に備えようとする動因が

一斉に遅滞なく

ハタラいた


どのような正当と思われる理由があるにせよ

使い方に制約条件を失った核兵器を

制御することがまったくできない

という事実を文明は

欲の深い愚かな

狂気したたったひとりの

指導者によって

認識の過ちを

想定外のタイミングで

唐突に知らされて慄いた


文明社会は健全化する道

を一瞬で見失い

打つ手なく

切歯扼腕しながら

佇立して

ただ眺めている

ことしかできなくなった


核抑止力という概念は

共同幻想に過ぎなかった

経済封鎖を解くための条件

として核の放棄

を設定することが

文明が生き残るための

最大の義務となる


経済成長を重要視する以上

役に立たない核兵器

の保有コストは

安全保障から

経済活力の劣化喪失

へと

ただ単に結びつく

だけのもの


環境復元を可能にする

新電源の供給者は

未来型の電源システムを

核保有国に供与してはならない

というのはこの理由があることによる


核廃絶を急ぐなら

環境電源の開発



こそ寧ろ急ぐべきなのだ

核兵器の拡散

という事態こそ

人類が抱くに至った

最大の危機だった

ということなのだ

CO2と核抑止力という

並立した壮大な迷妄に

これまでまったく気付かずにいた文明は

覚醒する直前の

暁闇に達した


※CO2が空気より重いガスであるという事実は、固体となったドライアイスが気化したとき、白煙を地に這わせることを経験からよく知っている。つまり空気より重いものは、大気圏を上昇する能力を発揮できない。空気より五割も重い温室効果ガスCO2は、大気圏へと熱を運びあげることが不可能なのだ。この単純な事実さえ見失っている程、文明が陥っている二大迷妄は昏くて深い。

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