大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

神楽坂に「歌川広重・東海道五拾三次展」を見に行きました。

2011年02月28日 | 日記
昨年10月に神楽坂の「ART GALLEY」で歌川広重の「名所江戸百景展」が開催され大感激したことを以前このブログで紹介致しましたが、今回も同ギャラリーで「広重東海道五拾三次展」が開催され見に行ってきました。今回も望月義也コレクションからのオリジナル出展です。当時、名所絵の大家として名声を博していた葛飾北斎に対しライバルだった歌川広重が選んだ街道絵は大きな話題となり、今日に語り継がれ広重の名前は万人が知るものとなった。幕府は五街道を整備し更に伝馬制度を整え各宿場に旅籠や木賃宿が立ち並んだ。東海道はその中で最もインフラの整った街道となり広重はこれを東海道五拾三次としてまとめたのであった。因みに展示作品を見ているとキャプションの中に宿場町の名称はもちろんだが他に当時の人口や本陣、旅籠などのデータも記してあった。大変興味深く見る事が出来たが一つ見本で紹介すると「袋井 人口=844 総家族=195 本陣=3 旅籠=50」とある。当時の袋井の人口が844人しか居なくて旅籠が50もあることでいかに街道としての機能が高かったかが理解できる。この「広重東海道五拾三次展」は入場料無料で2月22日から3月6日まで開催されていますが是非本物の東海道五拾三次を見て欲しいと思います。また同ギャラリーで人文社から出版されている「広重の東海道五拾三次旅景色」(2730円)を購入してきましたが見ているだけで楽しくなる書籍ですからワイズの蔵書にしました。興味のある方はご覧になって下さい。

ワイズ近くの石焼きえびチャーハンは最高です!

2011年02月27日 | グルメ
ワイズクリエイトの最寄り駅は地下鉄丸ノ内線・大江戸線の「本郷三丁目駅」です。歩いて3~6分位と近いので是非お立ち寄り下さい。さてその「本郷三丁目駅」よりワイズに向かう途中に間口1間位の「いっしょもり亭」と言う中華料理店があります。いや中華屋さんと言った方が似合う庶民的なお店です。狭い店内に入ると1階はテーブル2つとカウンター席の12~13人座れば一杯になりそうなお店です(ただし2階があるのでもっとキャパシティがあります)。ここの一押しメニューが「石焼きえびチャーハン」です。これが絶対に美味いのです。ものすごく熱くした石鍋の上にえびチャーハンを盛り、お客の前に配膳しますがここからが凄くて、目の前で特製のあんをぶっかけるのです。写真上があんをかけたところです。写真からも「じゅ~じゅ~」と言う音が聞こえてきます。更にこれを大きめなスプーンで1~2分かき混ぜたのが下の写真です。これを更に「ふ~ふ~」言いながら口に運ぶのです。とても熱くて食べるのには時間が掛かりますが、これが奏しチャーハンの下の方に「お焦げ」が出来ています。これがまた美味い!何しろ絶対美味いのです!因みにこの「いっしょもり亭」は近頃沢山のテレビや雑誌等の取材が多く店の中には取材時の色紙なども貼ってありますが、これ以上増えると行列の出来る店になってしまいそうでちょっと心配です。皆さん。ここに入店したら迷わず 「石焼きえびチャーハン」(1100円) をご注文下さい。※このお店から一切の宣伝費は頂いていません(笑)。今回「美味しい」と言う言葉を何回使っただろうか?

航空写真家・芥川善行先生からの贈り物!

2011年02月26日 | 日記
芥川先生関係のお話しの続編です。今回ご来社頂いた時に芥川先生から二つのお土産を頂きました。ひとつは先生の地元の名物で地魚などのすり身を形を整え油で揚げた魚肉練り製品「じゃこ天」。これがまた美味いのですよ(詳細は後日)。そしてもうひとつは写真上の紙飛行機の設計図です。航空写真家の芥川先生らしく写真展の大判案内はがきを利用したモノで完成品も写真の様にいかにも飛びそうな感じです。因みに同席された方が部屋の中で飛ばしましたが体育館位の大きさがなければ収まりきれないほどの飛びを披露してくれました。やっぱり飛行機で5000時間も飛んでいる人の紙飛行機はそんじょそこらのモノとは違うを実感しました。興味のある方はお問い合わせ下さい。子供さん、お孫さんにも喜ばれると思いますよ。また今月20日に発売された「アサヒカメラ3月号」にも芥川先生の航空写真が4ページにわたり掲載されています。「鳥瞰1000feet」と題して青森・弘前城、北海道・二十間道路、上野・不忍池、香川・紫雲出山の桜模様を紹介しています。特にワイズから歩いて10分もすれば行ける不忍池の桜道を上空から撮った写真に感激。日常見慣れた景色を上空から見たことなどありませんから、ある意味新鮮な不忍池が私の頭の中にインプットされたのでした。

芥川先生を囲んでの飲み会が開催される。

2011年02月25日 | 日記
昨日は航空写真家の芥川善行先生を囲んでの飲み会がワイズ近くのお馴染み「湯島・なんてん」にて開催された。芥川先生ファンが私を含め7人も集まって美味しいお刺身、カキ、アンコウ鍋を囲んでワイワイガヤガヤと写真談義に花を咲かせた。航空写真や一般撮影の事だけでは無く、カメラ、レンズ、フィルムから色彩学まで飛び出して皆さん目から鱗状態で芥川先生の話を聞き入っている。また写真上の芥川先生右側の若松さんに至っては用意のサイン帳に芥川先生にサインをねだりこれをまんまとゲット。普通サインをしない芥川先生も快くこれに応えてくれた。ところが更に要求はエスカレートして「今日の日時と場所の湯島・なんてんにて」までを書いてもらう始末でこれには一同大笑い。写真の料理を見て頂ければお解り頂けると思いますが、ここは大変料理が美味く、更に最高の写真家と、最高の写真仲間が集まれば無敵状態です。第一回目の「芥川先生を囲む飲み会」が大盛会のため、今後も第二回、第三回と継続させようと誓って解散となりました。この会に是非参加したいと言う方はお問い合わせ下さい。

ミスターリンホフのヘンリーブローカーさんご逝去。

2011年02月24日 | 日記
昨日、ミスターリンホフとして日本リンホフクラブの設立にご尽力を頂いたヘンリーブローカーさんのご逝去の連絡を頂いた。実は日本リンホフクラブの立ち上げに際し始めてリンホフ社に連絡をした時にご対応頂いたのがヘンリーブローカーさんだったのでした。初めはワイズクリエイトが日本の代理店になりたいのではと勘違いされ「日本には正規代理店があるので新たな代理店は必要ない」とメッセージされたのを昨日の事のように覚えている。その後何回かのやり取りの末に誤解は解け、リンホフ社創設120年以上の歴史の中で始めての公認写真クラブとして2009年に日本リンホフクラブが誕生したのでした。そして日本リンホフクラブ設立に際してご丁寧に下記のご挨拶を頂いた。その後、何回かの来日計画があったのですが体調を崩されたり、入院されたりで叶わないままになってしまった。メールとお手紙だけのお付き合いだったが日本リンホフクラブの設立の大変なご尽力に対し感謝の気持ちが一杯です。ヘンリーブローカーさんの功績を尊重し今後もリンホフカメラを通して銀塩写真文化の継承・発展に努めて行きたいとも思います。心よりお悔やみ申し上げます。

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おめでとうございます!
日本リンホフクラブ会員の皆様へ。

まずこのたび日本リンホフクラブを立ち上げた木戸嘉一さんのイニシアチブに敬意を表します。本クラブのメンバーは、誰しも本当にLINHOFカメラを愛する人達であり、LINHOF社としてもこの新しい試みをスタートさせる事に心よりお祝いの言葉を述べたいと思います。
LINHOFカメラを使って色々なジャンルの写真を撮るには、皆さん方が持っておられる知識や技術が素晴らしい結果をもたらす事は間違いありません。
ノウハウや経験が豊富なメンバー同士のたゆまない交流が、LINHOF大判カメラの類いまれなる能力を十分に引き出すことに役立つでしょう。それが、風景、建築、静物、インドアやアウトドアなどあらゆる分野での創作活動を可能とさせ、写真作家として成長していくことに役立つはずです。
1887年以来LINHOFカメラは、写真の世界における生涯の投資であり続けています。
LINHOF社は、これからもずっと皆様に伝統的なアナログ写真は勿論のことデジタルの分野でも新たな改良や発展があれば情報を提供して参ります。
最後にLINHOF社経営陣として貴日本リンホフクラブの輝かしい将来を祈念しております。
                     ヘンリー ブローカー
                     執行取締役顧問(前社長)
                     LINHOF精密システム技術会社
                     ミュンヘン

Congratulations!
Dear members of the new Japan Linhof Club.
Thanks to the initiative of the honourable Mr. Yoshikazu Kido you have founded a new Japanese Linhof Club whose members are true Linhof camera lovers and we at Linhof would like to congratulate you on starting this new venture.
Using your skills, expertise and knowledge to realize applied photography by using Linhof equipment will surely produce excellent results. The continual exchange of views and experiences amongst the members will enable you to help each other fully utilize the superb technical abilities and features of Linhof large format cameras in all arenas such as landscape, indoor and outdoor architectural photography, table tops or other tasks and help you all to develop as photographers.
Since 1887 Linhof cameras have been a lifetime investment in photographic excellence and we shall keep you informed of any improvements and new developments in classic analogue or digital imaging as they are implemented.
The management of the Linhof company in Munich/Germany wishes you all the best for the future of your club.
Kind regards
Henry Broeker
Former CEO, now Consultant
Linhof Präzisions-Systemtechnik GmbH
München
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東京タワーと東京スカイツリーの夢の共演。

2011年02月23日 | 日記
昨日のブログで紹介しました通り、フレームマン奈須田会長の偲ぶ会が東京プリンスホテルにて開催され大門駅から同ホテルへの道を久しぶりに歩きました。増上寺にさしかかると丁度夕刻と言うこともありライトアップされた東京タワーを認めることが出来ました。私は東京生まれなのですが実は東京タワーに一回も昇ったことがありません。月光仮面が東京タワーの下を走っていた子供の頃からずっと東京タワーは見上げるもので憧れのタワーと思っています。この日の東京タワーはとても綺麗に輝いていて「写真を撮って」と言っている様でもあり、増上寺の山門を入った建物にカメラを固定し「カシャツ」と写したのが上の写真です。貴婦人のようでもあり本当に東京タワーは「美人」と思いませんか?一方下の写真は今話題の東京スカイツリーをワイズのある本郷三丁目交差点付近から撮影したものです。確かに高くて巨大で下町期待のランドマークであることは認めるのですが、何かタワーとしての気品に欠けるような気がしませんか?(一方的な私の好みかも)東京タワーが建ったのは日本がこれから高度成長すると言う1958年です。日本国民が「これから日本は大きくなる」と言う夢を東京タワーに込めていたのかもしれません。混沌とする現代に出現しようとする東京スカイツリーに現代人は何を思っているのでしょうか。人々の夢の入れ様がタワーとツリーの違いに現れているのかも知れません。ただワイズのある本郷からはツリーは見えるようになりましたがタワーが見えなくなってしまったのが残念です。

フレームマン社・奈須田会長を偲ぶ会が開催される。

2011年02月22日 | 日記
昨日は「株式会社フレームマンの会長 奈須田恒雄さんを偲ぶ会」が東京プリンスホテルであった。フレームマン社は写真展でお馴染みの額装やマット加工をする会社だが昨年からは銀座ファイブでギャラリー展開もしている。会長の奈須田恒雄さんが一代で今の会社に育て、数年前に子息の奈須田一志さんに社長職を譲り会長職に就いていたが昨年12月に腸閉塞で亡くなってしまった。確か8月にあったパーティでお元気な様子でお話しした記憶があるので信じられない気持ちで一杯だ。急なお別れで通夜・告別式は近親者のみで執り行われたが昨日は50人からの発起人の呼びかけで「偲ぶ会」が開催されたのだった。会場となった東京プリンスホテルは東京でも大変大きなホテルだが、ホテルに入った瞬間にビックリしたのはクロークにコートや荷物を預ける人の列が長く出来ていたことだった。コートを預け会場に入ると奈須田会長の大きな写真が飾られた大きな祭壇が設けられているのだが、更にその前に献花をする人の長蛇の列。やっと献花を終え奈須田一志社長にご挨拶のあと別会場に入ると、ここも人、人、人。何と今回の偲ぶ会には600人もの方々が出席されているという。流石に写真業界に貢献した奈須田会長の「偲ぶ会」と納得してしまう。また会場の壁面には奈須田会長の若かりし頃から近年までのスナップが順に展示されていたがこれを見ているとフレームマン社の歴史が解り、これこそ「記録写真の醍醐味」と思う。式典は発起人の挨拶のあと奈須田一志社長のお礼の言葉があったが、会長の突然の死を悲しむのは勿論だが、それよりも社長・社員が一致団結してフレームマン社を盛り上げて行くとのメッセージが心地よかった様に感じられた。いろいろな苦労もあると思いますが奈須田一志社長頑張って下さい。また奈須田恒雄会長、本当にご苦労様でした。

浦島太郎、旧同潤会青山アパート跡を訪ねる。

2011年02月21日 | 日記
ある程度年配の方なら知っている表参道のランドマークとも言われていた旧同潤会青山アパート。2006年に地上6階地下6階、延床面積34,061m²、約100店舗の専門店が集う商業施設、38戸の住宅、全196台の駐車場で構成された複合施設「表参道ヒルズ」として生まれ変わった。今では懐かしき同潤会青山アパートは1927年に関東大震災後に発足した財団法人同潤会が建築した鉄筋コンクリートの集合住宅だ。木造で密集した市街地が大きな被害を受けた大震災の教訓で不燃の鉄筋コンクリート造で住宅を供給することをその目的として造られた建物だった。その後、同潤会が解散し住宅営団がこれを引き継ぎ、更に東京都が引き継いで居住者に払い下げられた経緯がある。流石に老朽化で建て直しが必要となったが文化的な価値があるとのことで建て直しに対し反対運動も起こったほどだった。実はこの「表参道ヒルズ」には初めての訪問だった。中に入ると道の傾斜を活かした螺旋階段のような吹き抜けを周回する通路が最上階まで続きエスカレーターや階段等を利用しないで各フロア(?)の商業施設を見て歩くことが出来る。どうもこの奇抜なコンセプト建物の設計は安藤忠雄氏らしい。なにはともあれ15年振りとなる旧同潤会青山アパート跡を訪ねて浦島太郎になった様な感覚であった。

ワイズ大判カメラ教室開催。

2011年02月20日 | 日記
19日の土曜日はワイズ主催の大判カメラ教室が開催された。教室と言っても最大5名までのミニ教室ですが、少人数だけに参加者のレベルや希望に合わせてカリキュラムを組み立てる事が出来る。今回参加の方々はプロカメラマンやデザイナーも含め3人でしたが皆さんレベルが高くてアオリの基本だけでなく応用にまで範囲を広げることが出来た。因みに参加のプロカメラマンはデジタルカメラを使いポスター等の撮影までをもこなすと言う実績のある方だったが、デジタル撮影での物足りなさ更には仕事の幅を広げるために大判カメラとアオリ技法に興味を持ち参加した。何でも制作会社に所属をしているが大判カメラは私費にての購入計画をもっていると言う。こんな気持のプロカメラマンなら特別価格で販売しても良いと思ってしまった。またデザイナーの方は社長から譲ってもらった8x10インチカメラの使い方を理解するための参加で、この方もあっという間にアオリ技法をマスターしてしまう頭脳の持ち主でした(若い人は吸収が早い)。3時間の教室で接写時のアオリ技法まで進み教室は無事終了。次回の大判カメラ教室は4月16日(土)にやはりインドア教室として開催予定です(アウトドア教室もあります)。大判カメラを持っていなくても、大判カメラ初心者でも参加できますので興味のある方はお問い合わせ下さい。

フジGF670W P、フォトブック「プレミア作品集」の内覧会が開催される。

2011年02月19日 | 日記
2010年秋にドイツ・ケルンにて開催されたフォトキナ会場で開発発表され大きな話題となっている「フジGF670W professional」カメラがいよいよ来月発売される。これに先立ち2月18日に富士フイルムスクエア2Fにて新製品内覧会が開催された。第1部がプロカメラマン対象、第2部が写真クラブ・団体指導者向けの2部構成だった。「フジGF670W professional」の開発コンセプトや特長についてはこのブログでもおなじみの同社・浜田寿さんが解り易くデータプロジェクターを使って説明された。特に新設計の55mmワイドレンズの性能の良さをアピールされスナップ、風景写真。山岳写真など全ての被写体に対応できる事を力説。続いて同社・木内格志さんにより同機で撮影されたプロカメラマンのいろいろな作品が中判スライドビュアーで投影されたが、建造物の中で撮った写真が広角レンズのウイークポイントである歪みも無く、また周辺光量落ちの無かったのにビックリ。流石に浜田寿さんが一押しするだけのことはあると実感してしまった。次にフォトブック「プレミア作品集」が同社担当の須長千江美さんにより紹介された。これはフォトブックに印画紙を採用し写真再現を格段にアップさせているもので一冊からオリジナル写真集が出来てしまう優れモノ。オンデマンド印刷の写真集のクオリティでは満足の出来ない方々にはこの高品位写真集は大変に魅力的なモノになりそう。因みにこの時点では大判フイルムからの写真集制作は出来ないことになっていますが、ワイズと担当者の間で大判フイルムでの試験的なプレミア作品集を現在制作検討中です。きっと大判フイルムでも対応出来ると思いますのでご期待下さい。話は内覧会に戻りますが、その後実際に「フジGF670W professional」を手にとって体験が出来ましたが会場のあちこちでカメラに対する賛辞や感嘆の声が聞かれました。(これはきっと売れますよ!)因みに一番下の写真はカメラカタログとこの日のために用意された「フジGF670W professionaオリジナルチョコレート」でした。ちょっとバレンタインは過ぎましたが皆様このチョコレートのお土産をいただき解散となりました。最後に皆様!ワイズでもこのカメラとフォトブックを扱っていますので是非ご注文をお待ちしていますよ!

小鷹一弘さんの写真展終了バトンタッチで榎本康子さんの写真展開催。

2011年02月18日 | 日記
小鷹一弘さんの写真展が昨日16時に終了した。写真上の様にB全サイズのプリントは完全梱包されて小鷹さん宅に届けられる事になる。それにしても1週間、多くの来場者に8x10インチカメラで撮影した作品をお見せ頂き小鷹さんには感謝したいと思います。8x10インチカメラと銀塩写真に拘り被写体の微妙なディテールや情報量の豊富さを表現している作品は観ていて安心するものばかりだった。確かにデジタルは鮮やかでエッジの立った被写体はキレイだが、ただキレイの言葉で終わってしまう。大判の銀塩作品はカメラ(レンズ)の持つ被写界深度が被写体の奥行きを表現し、フイルムの持つディテールがより臨場感を表現する様に思う。さて搬出作業に合わせて次にここで写真展を開催する方とバトンタッチとなる。18日より写真展を開催するのは榎本康子さんだ。榎本康子さんもフイルムカメラに拘り日本列島の北から南まで時間の許す限り撮り歩き、大きなプリントで飾れる作品になるよう努力してきたとの言葉通り全倍と全紙サイズの自信の作品ばかりの展示だ。因みにこの榎本さんはワイズ主催のワークショップに何回か参加頂いたが、確か尾瀬のワークショップの時だったと記憶しているが、榎本さんの撮影リュックを何かの理由で持った時、やけに重いと感じたことがあった。その理由を確かめるとカメラのアクシデントを考えて常に予備のカメラを持参しているとの事だったのだ。それもペンタックス645ですよ。凄いと思いませんか。昔のプロカメラマンは取材時には予備のカメラを持つのが常識であったが昨今のプロカメラマンは1台のカメラで取材している方の方が多いと思います。「榎本さんて凄いな!」との記憶が今でも鮮明に残っています。このような心構えだから実力も伴い2001年神奈川二科展特選、2002年富士フイルムフォトコンテスト優秀賞、2004年富士フイルムフォトコンテスト銅賞、2005年富士フイルムフォトコンテスト優秀賞と実績があるのです。また今回は文一総合出版より写真集「彩の記憶―自然風景に魅せられて」も出版されています。本当におめでとうございます。(写真下は搬入時の榎本康子さん)

榎本康子写真展
~彩の記憶~自然風景に魅せられて
2011年2月18日~24日
富士フイルムフォトサロン

東京駅工事で出現したドーム建築は?

2011年02月17日 | 日記
今日も丸の内ネタです。今東京駅舎の工事が進んでいます。題して「東京駅丸の内駅舎保存・復元工事」です。写真上をご覧下さい。あの大きな東京駅舎をすっぽりと工事フェンスが囲っています。(写真中は同カメラ位置から皇居側を撮影)何だか痛々しそうな様子ではありませんか。ただこの東京駅はそこらの駅とちょっと違い国の重要文化財にも指定されているので今回の工事は駅舎を建て直すのではなく、現存している駅舎の外壁など主要部分を可能な限り保存・活用し、創建時の姿に復原するものだったのです。(大賛成)完成予定の今年末には煉瓦造りの重厚感溢れる駅舎が出現します。またこれと同時にステーションギャラリーもオープンするとのことですから楽しみ楽しみ。今回この工事風景をゆっくり見ていると「おやっ?」と駅南側にドーム状の屋根を見つけました。実はこのドーム屋根、戦後の復旧工事でかけられた木造屋根を撤去し、創建時のドーム型屋根を復元してしまおうというもので、屋根は天然スレート葺きで薄い石板を一枚一枚手作業で取り付けるという本格的なものだったのです。この工事が終わったら絶対に大判カメラを持ち出してアオリを使った写真を撮ろうと意欲がわいてきた一時でした。

新丸ビルの美味しそうなパン屋さんに一目惚れ。

2011年02月16日 | グルメ
丸の内に来たついでに新丸ビルにも立ち寄りました。昔は丸ビルと言ったら一つだったのですが2007年4月に地下4階、地上38階、高さ198mの高層タワーとしてオープンしたのが2つめの丸ビル「新丸ビル」なのです。ここ新丸ビルの基本コンセプトは“素敵な時間”だそうです。上質感あふれ個性豊かな約150の商業店舗が集積して訪れた方はゆとりある空間の中でショッピングや飲食を通じて“ゆったりとした時間”を過ごすことが出来ますと案内にある。今回この新丸ビルを何故注目したかというと、実は地下1階に美味しそうなパン屋さんを発見したからです。私の様に食い意地が張ると店の前を通っただけで「ここは美味い!」と解ってしまいます(冗談ですよ)。ここ「POINT ET LIGNE」(ポワン エ リーニュ)はちょっと普通のパン屋さんと違う趣でお店のセールス文言には「独自に開発した国産有機小麦をさらに様々な素材と自家ブレンドしオールスクラッチ製法により店内のダイレクトキッチンでひとつひとつ丁寧に焼き上げています。次々に焼き上がる軽くてもなお芳醇なテイストと香りを持つ完全オリジナルの手作りパン。美味しさそのものを追求し新たなパンライフを提案します。ここからはじまる新しいスタイルのパン「MADE IN TOKYO」を是非お楽しみください。」とある。因みに店の奥には出来たてのパンを食べる事の出来るスペースがあり写真のパンの盛り合わせと6種類のオリジナルディップ(タマゴのタルタル、タップナード、レバーペースト、メークィーンのクリームチーズ、タラモソース、キウィのコンフィチュール)やサラダやサーモンの盛り合わせのメニューがある様だ。今回は残念ながら他で食事を済ませてしまったのでチャレンジは出来なかったが次回は是非食べてみたい。お土産用にオリジナルバケット・十勝(480円)を購入しましたが、家に帰っても「やっぱり美味い!」でした。

丸の内・三菱一号館美術館を訪ねて。

2011年02月15日 | 日記
東京駅・丸ビルから歩いて数分の距離に2010年4月にオープンした三菱一号館美術館があります。「美術館を都市機能の中枢に置き、美術と言う形を通して人々が所属する街や地域など共同体の歴史や文化のあらゆる様相を窺い知ることができる」ことをモットーに開設されたとの事です。1894年に原設計された煉瓦造りの低層棟の独立建物は三菱が東京・丸の内に建設した初めての洋風事務所建築です。明治期の重厚なデザインが「大判カメラで撮影してみたい」と思うほどです。以前からこの前を自動車で通りその存在は知っていたのですが入館したことがなかったのでちょっと足を伸ばしてみました。ところが「残念!」で2月7日から28日までは展示替えのために休館だったのです。3月からはマリーアントワネットの画家「ヴィジェ・ルブラン展」が始まるそうです。因みにこの美術館には「Cafe1894」なるカフェがありますが、ここは明治期には銀行の営業窓口として使われていたフロアで二層吹き抜けの開放感を活かした空間は一度は訪ねてみたいと思うカフェで(テレビで観ただけ)ランチタイムには四種類の料理が楽しめる週替わりのランチプレートもあるそうです。(ここも展示替え期間は休業)さて、この美術館の周りの変貌も凄いのです。美術館に隣接する「丸の内ブリックスクェア」は「一号館広場」を造園し遊歩道や噴水を造り都会のオアシスを演出しています。夜になるとガス灯も点灯されると言います。ヨーロッパの町でよく目にする広場に面してテーブルを並べているオープンエリアのレストランも含め36もの店舗もありゆっくりと都会の休日を楽しむのに最適と思います。

東京駅・丸ビルから眼下を望む。

2011年02月14日 | 日記
休みの日には極力出歩くことにしているので天気の良かった昨日は東京駅・丸ビルに買い物に出かけた。どうしても何かを買おうと言う目的は無かったが気に入ったのがあれば筆記用具(ボールペン)を買おう位の軽い気持ちだった。丸ビルへは久しぶりの訪問だったが買い物よりあまりの天気の良さに最上階から東京の町でも俯瞰で見てやろうと途中で目的変更し35階の展望ロビーへ。写真の様に東京湾方面と皇居方面を望む2方向を眺望することが出来た。この10年で東京は相当数の高層ビルが出来たと実感する風景である。暫し変貌する東京を眺めていると、辺りに人だかりが出来てきた。何とこのロビーでは「丸ビル35コンサート」と銘打って毎週日曜日にミニコンサートを開いていたのだ。今回は松本あすかさんのピアノと菅谷詩織さんの鍵盤ハーモニカの演奏でショパンの幻想即興曲やモーツァルトのトルコ行進曲などを披露してくれた。因みにここ35階ロビーでは毎週14時から14時45分までこれからもミニコンサートを開くという。下界を見ながらコンサートを楽しむなど最高の贅沢と思いませんか?如何ですか貴方も来週訪ねられたら?