松井光夫さんの写真展が終了し、会社に戻ると写真家の藤本雅之さんから1冊の写真集が届いていました。写真集の名前は「富士光彩」と言い、藤本雅之さんが16年掛けて撮影した富士山を被写体とした写真集なのです。それも富士山が見える場所をご自身で探し、ある時はビルの上にのぼり、ある時は重い機材を担ぎ上げ山の上から、更にある時は湖や橋の上からも撮影されているのです。故に日本人の誰しもが愛する富士山は、今まで私たちが持っていたイメージから大きく変化していろいろな表情を浮かべてもいるのです。因みにこの写真集は二部構成になっていて、第一部が2011年に富士フイルムフォトサロンで開催して大きな反響を呼んだ「人間の営みを感じさせない大自然の中に調和する富士山」作品で、第二部が平成時代の都市や建造物を大胆に取り入れ、その中に溶け込む浮世絵的な富士山」となっています。いや~っ、見応えがありますよ。そしてこれらの作品の中で15点ほどが大判カメラ・リンホフで撮影されているのも嬉しいですね。そしてですよ、この写真集発売と同時に富士フイルムフォトサロン東京でも「富士~平成の景観」と題した写真展が昨日から開催されています。今回の写真展は第二部の作品発表となりますが全倍サイズの大きなプリントは見る人を圧倒します。写真展会場で第二部をゆっくり鑑賞し、写真展会場で販売している写真集も購入し、一部、二部両方をお楽しみ下さい。会場で今回の写真集を発行した日本写真企画の石井聖也社長とお会いして「こんなに沢山の富士山が見える場所を良く見つけたね。これは藤本雅之さんの専売特許になるね」と話していましたが、皆さんもそう思いませんか?写真上は昨日会場を訪ねたときの藤本雅之さん。
藤本雅之写真展
「富士~平成の景観」
2015年6月19日~25日
富士フイルムフォトサロン 東京
藤本雅之写真集
「富士光彩」
2015年6月19日発行
発行=日本写真企画
定価=2000円+税