旧知の写真家・三輪薫さんから写真展案内が届きました。会場となる品川のキヤノンギャラリーSのURLによると三輪薫さんは「旅が好きで、二十歳前後の頃、当時幅広のザックを背負った「かに族」と呼ばれていた放浪の旅人のまねごとを時々行っていた。二十日間ちょっとで北海道の主な岬と湖を巡ったこともある。僕の故郷は山間の小さな町岐阜県関ヶ原で、小さな頃の冬には背丈ほども雪が積もっていた。実家の横には小さな川が流れ、近くの林とともに子供達の遊び場だった。二十歳過ぎに写真家を目指して名古屋で学び、上京して9年ほどたった頃にフリーになり、車での放浪の旅を再開した。長期の旅は無理だったが、車で寝泊まりしながらの旅は楽しく、自然を満喫していた。実家にいた頃には感動しなかったさりげない自然の姿や表情になぜか惹かれ、カメラを向けていた。家業の塗師を4年継いでいたこともあってか、「カメラで日本画や墨絵を描く」作風を目指し、最終プリントを和紙プリントに決めた。とは言っても当時は銀塩時代。2000年ころデジタル時代の到来で長年の念願だった和紙プリントによる作品創りが実現できた。「カメラで日本画を描く」作風には和紙プリントが似合う。自然風景の撮影を始めた頃、空気を写し、再現したいと思った。和紙プリントはその願いを叶えてくれたような気がしている。四季の香りに包まれて過ごし、風が運んでくれた香りを楽しみながら撮影している。」とありました。それにして同年代(私より数才上ですが)の写真家が何時までも第一線で活躍している様子は自分の様に嬉しく感じます。もう何十年も前に一緒に仕事をしていた事が頭に浮かびます。三輪薫さん、80才になっても、90才になっても、100才になっても写真を撮り続けて下さいね。
三輪 薫 写真展
「風の香り ~日本のこころの自然風景~」
2024年4月26日(金)~6月12日(水)10時~17時30分
東京都港区港南2-16-6 CANON S TOWER
| 花木深 |
杉山 順子 |
ワイズクリエイト |