大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

大判ワイドカメラと大光量ストロボでスナップを!

2010年09月30日 | カメラ機材
皆さん「カンボワイド」と言うカメラをご存じですか、オランダの大判カメラメーカー・カンボ社の大判ワイドレンズ専用カメラです。構造は蛇腹無しで主体枠の前にレンズ部、後部にピントガラス枠の付いたバック部からなるカメラです。レンズは時代によって若干違いますが確か35mm、47mm、58mm、65mm、75mm、90mmなどが販売されていたと記憶しています。後期モデルはレンズ部がスライドしタテ位置、ヨコ位置の切り替えでライズ/フォールとシフトアオリが使用可能になるので建築写真の撮影にも使われていました。今回のカメラはワイズが中古品として仕入れたものでスーパーアンギュロン75mm付きの、とても程度の良いカメラでした。丁度「大判カメラの手持ち撮影がしたい!」とのお客さんが購入されましたが目測/ヘリコイドでピントを合わせることで手軽にスナップ写真が撮れます。因みに写真のストロボはナショナルのガイドナンバー60大光量タイプで大判カメラでも十分使用可能なものです。ただ残念ながらカメラ、ストロボともディスコンとなってしまい今は入手が困難な機材となっています。こんなカメラで撮られたら写された人も記憶に残る1枚となると思います。昔は良かったな!と思うのは私だけでしょうか?

日本リンホフクラブ会報発行の裏話。

2010年09月29日 | 日記
日本リンホフクラブとはドイツ・ミュンヘンで大判カメラ製造販売で120年以上の歴史を誇る「リンホフ社」公認の世界唯一の写真クラブです。昨年発足し会員数は全国に100名を超えます。クラブには勉強会、撮影会、写真展、会報の4つの委員会があり、ワイズクリエイトはこのクラブの事務局を担当しています。今回はこの委員会の中の会報委員会を紹介します。年4回発行の会報はA4カラー印刷で8~16ページの構成になります。第6号は表紙と2ページに航空写真家・芥川善之さんのインタビュー、3~4ページはドイツ・リンホフ社への訪問記、5ページ会員インタビュー、6ページ各種告知、報告と内容豊富な編集となっています。この会報は会員だけでなく、指導講師、写真関連会社、カメラ雑誌社など併せて150部以上がダイレクトメールされます。この発送作業が結構大変で写真のように会報委員会のメンバーが事務局に集まり手作業で袋詰め、タックシール、切手貼りなどをこなしています。これがアルバイトだったら相当に時給の高い人達ばかりなので、感謝の気持ちでいっぱいです。今後も更に内容の濃い会報発行に尽力すると言う委員の皆様の声を聞いていると、日本リンホフクラブの更なる発展が期待できます。会員以外の方はこの会報を見ることが出来ないのですか?との質問がありますが、そこは太っ腹の日本リンホフクラブ、ホームページにアクセスし会報をダウンロードすることも出来ますのでお試しください。

日本リンホフクラブホームページ
http://www.linhof-club.com/

ワイズ45デジタルAD《PENTAX645D用》いよいよ発売!

2010年09月28日 | カメラ機材
ワイズ45デジタルアダプター《PENTAX645D用》の発売日、10月01日に併せて同品が工場より入荷いたしました。早速HOYA・ペンタックス社に納品手配を済ませました。果たしてどれだけの数量が販売できるかが楽しみです。先日同品のプレスリリースを行いましたが、その現れとして写真館・カメラ店向けの業界誌「ザ・撮影」の取材があり1ページの特集記事で紹介されました(写真)。またあるカメラ雑誌では『解像感は画素数で決まるのか?』 特集の扉ページで紹介いただけるとの事で先週末に同品と大判ビューカメラとレンズの貸し出しを行いました。その他いくつかの雑誌等でも紹介頂けそうで発売が待たれます。何度も言うようですが「銀塩フイルムとデジタル」は対比されたり対決されるものでは無く被写体や撮影用途に応じて使い分けるものだと思っています。「中判デジタルと大判フイルムはどっちがクオリティが高いか?」をまだ論議している事があると聞きます。例えは正確ではありませんが「相撲とプロレスどっちが強い」や「柔道と剣道どっちが強い」と言っているのと同じとも思っています。従来もポジフイルム、ネガフイルム、B/Wなど撮影に応じてセレクトしていました。ただこれも選択肢のひとつとしての作業だったはずです。デジタルもこの選択肢のひとつに追加すれば良いのではないでしょうか?ワイズでは今後も大判カメラの撮影を楽しむ為に、いろいろな提案を銀塩、デジタルに限らず行ってゆくつもりです。皆様もいろいろなことにチャレンジしてみてください。また同アダプターは645N2にももちろん使えます。645フイルムでアオリを使っても楽しいですよ。


メルヘンの国で買った「氷タオル」は優れもの!

2010年09月27日 | 日記
日本リンホフクラブの栂池撮影会が終了し、自家用車で一路東京を目指した。ただ日曜日は「高速道路1000円」の影響で案の上の渋滞が続き栂池→東京で6時間もの所用時間がかかってしまった。「高速道路1000円」の制度が始まってから土日の渋滞はすさまじく「通常料金を払うから渋滞をなくしてくれ」と思ってしまう。渋滞の運転ほど疲れるものはなく、疲れだけなら何とかなるけど問題は時折襲う睡魔との戦いだ。長時間運転(単調運転)していると誰でも眠くなることはあると思うが、そんな時、私は必ずパーキングエリアに入り休憩を取ることにしている。今回も渋滞で走っては止まる単調な運転に疲れと眠気が襲って来た。休憩を取ろうと直近の「寄居パーキングエリア」に自動車を入れた。「何だ!ここは!」とパーキングに入ってまずびっくりしてしまったのがここに建つ施設。みんなおとぎの国かディズニーランドにあるような可愛いらしいメルヘンチックなものばかりだ。施設内を歩いてみて2度びっくり。お土産屋さんやベーカリーレストラン、オムライス専門店、ソフトクリームショップと全て内装も統一されたメルヘンイメージになっている。調べてみるとこのパーキングは2010年6月に「星の王子様」とのコラボレーションでリニューアルオープンした子供や若者達に人気のスポットになっていると言う。ただし疲れたおじさんに星の王子様もメルヘンもあまり関係ないので唯一購入した「氷タオル」を持って再スタート。とんでもないパーキング(悪い意味ではありません)に入ってしまったなどと思いながら「氷タオル」を開封してみると中からハンドタオルをコチコチに凍らせた三つ折りのタオルが出現した。かすかに心地よい柑橘系の香りもしている。凍ったタオルを顔に当て首筋に当てると「ジャジャジャジャンジャジャ~ン」グッドではないか!いっぺんに疲れも眠気もすっ飛んでいってしまった。こんな優れものの商品をパーキングエリアで買った経験はない。150円も良心的だし夏のドライブには最適かもしれない(ちょっと遅いかな?)。この後も渋滞は続きましたが、このタオルのおかげで東京まで快適に帰って来られました。この「氷タオル」寄居パーキングしか売ってないのかな?

形の修正アオリを使って栂池ヒュッテを撮影。

2010年09月26日 | 撮影
アオリの講習になってからブログへのアクセスも急増していますので、気を良くしてアオリ講習ブログを追加するとともに日曜日でも更新してしまいます。「えっ、暇ですって」そんな事はありませんよ。結構貧乏暇無し状態なのですが文章を書く事はそんなに苦にはなりませんし毎回ひとつのブログ作成時間は10分たらずなのでご心配はいりません。さて今回宿泊でお世話になったのは新館の栂池ヒュッテですが旧栂池ヒュッテが記念館として自然園入口に残されています。なかなか味のある建物でちょっと気になってしまいました。めったに来られないので奮発して4x5カメラで撮影を試みました。ヒュッテ正面にカメラをセットし若干広角の135ミリレンズを装着、最初はアオリ無しで撮影です。たかだか2階建ての建物なのですが2階まで構図に入れようとするとカメラが若干上を向いてしまいます。脚立かなにかでカメラを建物の中間の位置にセットすればアオリは必要ないのですが、アオリ無しでは若干建物の上部がすぼまっているのが解ると思います。「よ~し」と掛け声宜しくバック部とフロント部を建物と平行になるアオリをかけて撮影したのが一番下の写真です。如何ですかほんの少しの違いですが建物のタテの線が垂直になっていると思います。ヒュッテが3階や4~5階ならば更にこの効果は如実に現れます。もちろん2枚の写真とも同じポジションで撮影していますが写真の屋根の突起物の位置(空の広さ)でも高さが変化しているのが解ると思います。来年にはもう一冊「大判カメラの本」を出版する計画があります。デジタル全盛のこの時代ですが、写真を大事に撮影する大判カメラの世界がまだまだ続く事を願って頑張りますよ。

大判カメラの形の修正アオリ。

2010年09月25日 | 撮影
今回は形の修正アオリです。このアオリは主に商品撮影や建築撮影で使用される事が多いアオリ技術です。自動車や高層マンションのカタログを見ると自動車は見た目よりワイドに、マンションはより高く表現されていますがこれらは皆アオリを使っている結果なのです。よく「風景写真には形の修正アオリなんていらないよ」と言う方が多い様ですが、実際にはアオリを使用したものと使用していない作品は違います。ただ風景写真は自動車や建築物と違って被写体が「森や山」等で形を比較する場合解りづらいのがこれらの声の元になっている様でもあります。ただ高い山や巨木を撮影して現像が上がっていざ作品を見ると「思ったより高くないな?」等との記憶は無いでしょうか?この原因は被写体に対してカメラが平行の位置に構え、少しでも上を向いていたならば写した作品は《先すぼまり》になってしまうからです(切り株撮影などでカメラが下を向いていれば頭でっかちになります)。今回の栂池撮影会で作品を意識する参加者の皆さんは見向きもしない写真ではありますが、写真上はカメラが若干上を向いた状態で山と森を入れた写真です。この状態で「何も感じないカメラマン」は形の修正アオリなど必要ないと思います。ただ「ちょっと高さがおかしいな?」と思った方は、写真下の様にバック部とレンズ部のチルトアオリを使用し山と木々の形を修正してみて下さい。よく見比べるとどちらが『高さが表現されている写真』かお解りになると思います。これが風景写真で高さを(形を)修正するアオリなのです。ほんのちょっとの操作(アオリ)ですが是非一度試して下さい。そして納得したら形の修正アオリを使用して、納得できなかったら普通の状態で撮影して下さい。基本的に皆さんの大判カメラでの撮影は《趣味》なのですから、自分が納得して撮影をお楽しみ下さい。(※クライアントから依頼された大判カメラ撮影は違いますよ)2日にわたっての宣伝となりますが大判カメラの撮影やアオリに対して興味のある方は「大判カメラマニュアル(3000円)」を購入下さい。自信を持ってお薦めしますから。(言い忘れましたが上下の写真ともカメラ、レンズ、カメラポジションは全て同じです。本当にアオリをかけただけです。インディアン嘘言わない※古い!)

大判カメラのピント面コントロールアオリ。

2010年09月24日 | 撮影
栂池撮影会でただベンチで休憩していたと言われない様に2回にわたり大判カメラのアオリ教室を行います。まず大判カメラのアオリの特長は2つある事をご理解ください。ひとつめはピント面のコントロールです。通常のカメラだとピント面はピントを合わせた任意の場所に1面しかありませんが、大判カメラの場合このピント面を起こしたり寝せたり、斜めにしたりする事が自由に出来てしまいます。写真(1)はカメラを普通にかまえ中間のブッシュにピントを合わせF8で撮影したものです。F8の絞りの持つ被写界深度では手前と奥の山にはピントがあっていません。写真(2)はピント面を一番手前の草に移動したので中距離、遠距離には全くピントは合いません。写真(3)は大判カメラのチルトアオリを使用してピント面を寝かせて近距離、中距離、遠距離全てにピントを合わせパンフォーカス写真にしています。いかがですか適切なアオリを使用する事により人間の目に優しい写真が完成しました。更にピント面のコントロールは全てにピントを合わせるだけでなく被写体の一部のみにピントを作り、まるでミニュチュア風景の様な写真にする事も可能なのです。写真(4)はチルトアオリをアップさせてピント面を手前に起こし一部にしかピントを出さないアオリを使用した作品です。如何ですか?このようにピント面は自由にコントロールできてしまうのです。もちろんこのコントロールは画面タテにも適用できますのでお試し下さい。なお、アオリに興味のある方は当社発行の「大判カメラマニュアル」をお求め下さい。絶対に大判カメラ、アオリが理解できると自信を持っています。(アマゾンにても購入可能です)あしたはアオリの二つ目の特長である形のコントロールをお話し致します。

栂池ヒュッテのコース料理?

2010年09月23日 | グルメ
今回、撮影会の宿泊でお世話になったのは栂池ヒュッテ。この栂池ヒュッテは以前、写真家の花畑日尚さんのご紹介で撮影会を3~4回実施させて頂いた事がある。とてもキレイなヒュッテは毎回参加者の皆さんからも好評を頂いている。それは支配人がカメラマンや撮影会に対してとても理解のある人で毎回気持ちよく利用させて頂いてもいるからだ。今回の訪問は3年ぶりになるがまず気付いた事は「夕食」だ。約2000メートルの山の上の宿泊施設なのに、最初にサラダと魚料理が出される。これを平らげると次は肉料理の登場だ。流石にご飯とみそ汁は変わらないがこの後デザートが出される。山でコース料理が出された経験は今まで無かっただけに大きな驚きだった。そういえば食堂(レストランと言うべきか)の隅で、今話題の「山ガール」らしき女性2人が、何の違和感も無くワイン片手に食事を口に運んでいる。今、山は多くの女性登山者で賑わっている。いわゆるこれを「山ガール」と呼んでいるらしい。ファッショナブルな登山服に身を包み闊歩する姿を見ると「山も大きく変わった」と思ってしまう。山の上でコース料理を食べられる様になったのもこの影響かもしれない。

栂池高原にカメラマンを癒すオコジョ出現!

2010年09月22日 | 撮影
日本リンホフクラブの撮影会が栂池高原で開催された事を昨日お知らせ致しましたが、今回は私も久しぶりにラムダの大型ザック・槍ヶ岳にリンホフ2000ボディとレンズ3本を入れて撮影モードで臨戦しました。多くの方から「ザックをしょっているのは初めて見た」や「カメラを持って来たんですか?初めてですね」など沢山の怪訝なる言葉を頂戴しましたが、それにもくじけずに撮影開始。もちろん作例は撮れても作品は撮れない、ゴルフで言うトーナメントプロではないレッスンプロを自覚する私にとってやっぱり栂池の広大な自然をどのように切り取っていいやら解らずにアオリの使用前、使用後の作例写真を数カット撮影してたどり着いたのが写真のベンチ。ザックをおろし暫しベンチに横になり、いつもいる場所より2000メートルほど太陽に近い場所で休憩。太陽と青い空がまぶしく久しぶりに自然を満喫した気分になる。「おやっ?」何かが動いた気がした。気のせいかと思っていると、また何かがちょこちょこと動き回っている。ゆっくり起き上がりその動きに注目すると何と「オコジョだ!」。オコジョとはネコ目(食肉目)イタチ科に属する動物で別名ヤマイタチとも言い大変珍しい動物で栂池の観光案内にも「運が良ければオコジョを見れるかも?」とあった。「やった~。運がいいんだ!」とまず最初に思ったのはやはり単純なせいかもしれない。オコジョとの距離1~2メートルでもオコジョ君は物怖じせずにベンチと欄干の間を行ったり来たりしている。ゆっくりカメラを取り出し「カシャ」。残念ながら顔はそっぽを向いているけどなかなかのポートレート写真?となった。オコジョと会った運の良さを東京にも持ち帰り直ぐに宝くじでも買いに行こう!・・・やっぱり不純な発想しか出来ない様だ。

初秋の栂池高原に28台のリンホフカメラ出現!

2010年09月21日 | 撮影
日本リンホフクラブの撮影会が栂池高原にて開催されました。この時期、例年ならば草紅葉で秋を感じる事が出来るのですが残念ながらまだ山も湿原も緑で紅葉にはちょっと言う撮影条件となってしまいました。ただ池溏に写る秋の空や、秋の草花を精力的に撮影しているリンホフカメラの集団は他のカメラマンやハイカーに驚きの目で見られた様で「みんな凄いカメラですね。」「こんなに大型カメラが一杯のところを見たのは初めてです」などとの言葉を頂きました。中には「みんなリンホフですね。リンホフのクラブですか?」等との声もありました。それにしても一同にリンホフカメラが28台も集まるのは壮観で来年は何台になるのだろうと期待してしまいます。

大判カメラマンに朗報。フォトコンで大判カメラコンテスト!

2010年09月17日 | BOOK
カメラ雑誌「フォトコン」では2011年にテーマ別フォトコンテストを実施する旨、最新の10月号で発表した。この企画は毎号テーマを設け、そのテーマ毎に審査員が変わるもので毎号のテーマは下記の通りです。「あれっ!大判カメラがある!」と気付きましたか。何と7月号のテーマは「大判カメラ」なのです。従来からカメラ雑誌の中には撮影地や被写体毎のテーマを設けコンテストを企画していた記憶はあるのですがテーマを「大判カメラ」に括った思い切りの良さと斬新性溢れる事例は初めてと思います。近頃のカメラ雑誌は皆デジタルに主眼を置いた編集内容になっていてオールドカメラファンは「面白く無い。」と言います。カメラ自体の販売が銀塩からデジタルに変化している以上、編集方針の変更はいたしかたない事なのですが、パーセンテージはそんなに多くは無いと思いますが読者の中には頑なに銀塩カメラに拘っているカメラマンはいると思いますので今回のフォトコン誌の企画は大変嬉しく思います。そしてフォトコン編集部に大きなエールを贈りたいと思います。「大判カメラユーザーよ。来年はフォトコンを購読しよう!」と心の中で叫んでしまいます。

2011年フォトコン誌
《テーマ別フォトコンテスト》
1月号  富士山
2月号  家族
3月号  桜
4月号  マクロレンズ
5月号  長時間露光
6月号  笑顔
7月号  大判カメラ
8月号  祭り
9月号  スポーツ・流し撮り
10月号 紅葉
11月号 動物園
12月号 山岳

飛び出す絵本に感激しました。

2010年09月16日 | BOOK
ワイズクリエイトからJRお茶の水駅まではサッカー通りを抜け、順天堂大学病院、医科歯科大学病院の前を通って徒歩10分程で行けます。ご存知、お茶の水は学生の街としても有名で、学生と大変関連のある大きな本屋さん「丸善書店」もあります。丸善書店と言えば1869年創業の老舗本屋さんで本店は丸の内にあります。また同店は近代日本における西洋の文化・学術紹介に大きく貢献して、その紹介する商品によって培われた気風は「丸善文化」と呼ばれ多くの文化人に愛されたとも言われます。話は戻ってここお茶の水の丸善書店の前にはいつもワゴンに積んだ各種書籍が沢山販売されています。それも定価より若干安く売られている為に、掘り出し物はないかとよくこのワゴンを覗きます。今回見つけたのは飛び出す絵本「MOMMY?」です。題名のMOMMYとは幼児が表現する母親の事で、小さな子供がお化け屋敷の中を母親探しするストーリー。二番目の写真が本の全貌です。厚めの本の表紙にはミイラ男と主人公の小さな子供が描かれています。そしてこの本を開くと驚きの飛び出す絵本となります。日本製の飛び出す絵本を何度か見た事がありましたが、こんなに正確で緻密に計算されていて、いろいろな部分が飛び出す絵本は初めてでした。「流石、洋書の丸善。凄い!」と感激して即購入してしまいました。ディスカウントプライスで2000円はとてもお安く感じられた。ワイズに遊びにこられた方にはお見せしますのでリクエスト下さい。「えっ、こんな子供の本どうするの?」ですって。目的は2つです。ひとつは本棚の中に入れて本全体の余裕を持たせる事(本を探す時に心のゆとりとなります)と、大判カメラでの被写体としてです。いつかこの本をビシッとアオリを効かせた作例写真として発表したいと思います。

目玉のおやじは何処だ?

2010年09月15日 | 日記
食空間カメラマンの知新温(あらたおん)さんが来社されました。知新さんは今の料理写真家としては珍しい大判カメラを駆使して本格的な料理撮影にこだわる注目の女性写真家です。もちろん実力も兼ね備え、東京ガスのショールーム写真等も担当しています。また日本リンホフクラブの指導講師でもあります。そんな知新さんが島根の美術館を訪ねそのお土産として写真の銘菓「目玉おやじさがし」を持参してくれました。今、NHKの朝の連続テレビ小説で「ゲゲゲの女房」が放映され、ゲゲゲの鬼太郎に代表される水木しげるが大ブームになっています。水木しげるの出身地の境港近辺も注目され、米子空港も米子鬼太郎空港と言う愛称を与えられています。因に写真の「目玉おやじさがし」の名称ですが、箱の中に入った12個のシフォンケーキの裏面にたった1個目玉のおやじシールが貼ってあり、これを食べた人が『当たり!』となるものです。(ばかばかしいけどちょっと楽しいかも)写真下でひとつ裏返っているのが当たりの目玉おやじです。さて話は変わりますが知新温さんが12月9~19日に自由が丘・STAGE悠にて個展を開催し、同時に期間中に大判カメラワークショップを計画中との事でした。詳細が解り次第このブログにてお知らせ致しますのでご注目を!「知新さんお菓子ごちそうさまでした。」

大御所カメラマンの揃い踏み。

2010年09月14日 | 日記
写真家の吉野信さんと石橋睦美さんがバッタリワイズで出会いました。もちろんこのご両人は昔からの親交も有り、いろいろな情報を提供し合う等とても仲の良い友人同士なのです。私も交え3人で写真談義等をしていたのですが以前には無く今回からの新たな話題が『大判カメラ』です。そう、このブログでも何回か紹介している通り吉野信さんが今年より大判カメラによる撮影を始められ、自然と話題が「リンホフは使い易い」「チルトアオリを使う時の指の動きが・・・」等となります。年齢では吉野信さんの方が上ですが、大判カメラでは先輩の石橋睦美さんのアドバイスを頷きながら聞き入る吉野信さんの姿を見ていると何となくこれがプロ根性なのだと感心してしまいます。お二人とも今は写真家の大御所と言っても過言無いと思っています。「近頃、撮影の移動中でも○○先生ですか?」等とよく尋ねられる事があるとの話題を受け、思わず「山の中でも立ち○○も出来ないですね?」と言うと二人揃って「その通り!」との事でした。有名写真家の辛い一面も垣間見ました。話題は大判カメラに戻りますが、正直言って写真家の中にも「大判カメラ離れ」があります。それはデジタルだろうが、中判だろうが、大判だろうが作品へのギャラが変わらなくなってしまった現状にも有ると思います。ただコストをど返しして大判カメラのクオリティに拘る吉野信、石橋睦美さんの様な写真家も少数ですがいます。今後もお二人には「大判カメラの素晴らしい世界」を伝導して行って欲しいとの希望で一杯です。

久しぶりの釣りを満喫しました。

2010年09月13日 | 日記
15年ぶりに釣りに行って来ました。それも初ゴムボート釣りです。静岡県の網代からボートを出し熱海城を見上げる錦ヶ浦に移動しての水深70~80メートルの本格的釣りでした。写真上が今回使ったゴムボート(5人乗りですが釣りでは3人用)ですが2馬力の船外機を取付けて20分程で次の写真の釣り場に移動できます。写真に注目して下さい。右に見えるのが熱海の街でその左が熱海城です。この写真でもお解りの事と思いますが結構沖に出ています。そしてしなっている竿は魚が掛かっている証拠の写真です。こんなときデジカメは便利と思います。適当にカメラを向けシャッターを押すだけでこれくらいの写真が撮れてしまうのですから。さて問題の釣果ですが本命の甘鯛は釣れませんでしたが鯛が6匹、鯖6匹、その他数匹と1回の食事のおかずには多い漁獲量でした。ただ70~80メートルもの水深を何回もリールで巻き上げるのは大変で、今、キーボードを打つ手と腕はパンパンに張って能率が上がりません。しかし本当に久しぶりの休みを満喫し精神的にはリフレッシュ完了です。また頑張るぞ!