山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

アオノツガザクラ(祖父岳への上りで出合う)

2018年09月01日 | 植物
2018年08月29日(水)
『アオノツガザクラ』
<祖父岳への上りで出合う>
薬師沢小屋より祖父岳を経て三俣山荘へ向かった2003年08月14日の山日記に僕は次のように記している。
「薬師沢小屋より鉄製小橋を渡り一旦黒部の河原に下り直ぐに上り返す。左へとると高天原方面だ。
薬師沢小屋より雲の平へは2時間ほど樹林帯中の辛い上り道が続いた。
本降りのなか足下の悪いぬかるんだ滑りやすい道を只管上る。
樹木や枝を掴まえ支えにして必死にもがき上る。運動靴の中はビショ濡れで泥まみれだ。
昨日の好天と打って変って最悪の天候となってしまった。
やっとの態で辛うじて上り切ると道は歩き易い木道へと変化する。
暫く進むとアラスカ庭園と書かれた道標が迎えてくれた。

これよりお花畑が広がる歓喜の雲ノ平庭園へと入って行く。
本来なら雲ノ平において時間の許すまでその自然美を愉しまんと考えていたが、その目論見は見事に外れてしまった。
風雨が強い。視界がきかない。
雲ノ平を過ぎ祖父岳への上りに掛かっても花花が咲き続けるが、風は強く雨は烈しく降り続くため全くカメラを出す機会がない。
ただ一度風が弱まり小雨となった数分間があった。
今日撮影した花は後にも先にも小雨になったこの一瞬間の[青の栂桜]のみであった。
その一角には[青の栂桜]が群生しており、壷形で淡い黄緑色の1cm足らずの可憐な花冠が其処彼処に顔を覗かせて…」と。
コメント
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