2022年07月26日(火)
『白山山行』
<三日目>
<南竜山荘より白山室堂へ>
[コースタイム]
[南竜山荘] 7:15 → 7:46 [エコーライン分岐] → (エコーライン) → 11:08 [分岐] 11:32 → 12:30 [白山室堂]
◆所要時間:5時間15分
<昨日同様、自然観察会を愉しむ>
計画通り、エコーラインより白山室堂を目指す。
計画では、7時00分に南竜山荘をスタートして、白山室堂着9時30分で、目標予定の所要時間は2時間30分であったのだが、
なんとその工程を5時間15分も要してしまい、ほぼ2倍の所要時間となった。
南竜山荘で、身体を真っ直ぐに伸ばしゆっくり休んだなら、
足腰の痛みは改善するに違いないと思っていたのだが、それは期待外れとなってしまった。
朝、南竜山荘を離れるや否や、トレッキングポール無しでは、我が足腰では身体を支え切れないという現実を理解する。
今回の山行の目的の一つは、花を愛でること。そしてもう一つは、御前峰に到達することにあった。
しかし御前峰を極めるためには、先ずは白山室堂まで登らねばならなければならない訳ゆえ、懸命に前進する。
勿論のこと花の写真を撮りながらであります。
今朝、一番目にカメラに収めた花は“ハクサンチドリ”で、その後も“ナナカマド”など、
歩くのにも苦労する足腰で、写真を撮り続けたのですが、不測の事態が生じたのであります。
それは、9時48分に“ミヤマワレモコウ(?)”をカメラに収めたのを最後に、カメラのバッテリーが無くなってしまったことでありました。
自宅を出る前夜にしっかりと充電したゆえ、それは信じられないことではありましたが、仕方がないよなと思いつつ、
暫く時間が経過する中で、スマホで写真が撮れるということに気付いたのであります。
ザックよりスマホを取り出し、目の前の“ミヤマダイモンジソウ”に対峙してスマホを構えるのですが、大きく写すことが出来ません。
今迄、写真を撮るのはカメラばかりで、スマホで撮ることがまったくなかった僕は、
屈むことなく立った儘の姿勢で、どうやったら拡大して花の写真を撮ることが出来るんやろうと思考している時に、
丁度前方から来られた女性にその旨を伝え、教えてもらいました。
腰を下ろせない僕は、それ以降、立った儘の姿勢でスマホで写真を撮り続けたのですが、
カメラの場合と比してその枚数はかなり減ってしまいました。
花の写真は、一つの花に対して花弁の部分、次は葉っぱの部分、そして最後は全体をカメラに収めるのが常であり、
少なくても、一つの花を対象として、3枚の写真を撮るのが常でしたから、
今朝、南竜山荘を出てから、バッテリーが無くなるまでに、カメラのシャッターを75回も切っていたのですが、
スマホになってから、12時30分に白山室堂に着くまでにスマホのボタンを押したのは僅かに13回でした。
エコーライン分岐地点より南竜道を離れると、暫く辛い上り道が続きましたが、
登りきると、僕の足腰には負担が少ない平坦な木道が現れたのであります。
しかしそれは束の間のことで、観光新道との分岐道標より白山室堂へは、一段ときつい上り道が待っていました。
懸命に上り、前方に山小屋の屋根らしき物が見えたときには、やっと着いたという安堵感が心中に溢れたのを覚えています。
白山室堂ビジターセンター内の椅子に坐り、行動食を頬張り、ポカリスエットを飲み、かなりの時間を費やしたように思います。
その間、小屋の受付も済ませ、夕飯は17時からとのことゆえ、それまでに御前峰を極めようと思い立ち、白山奥宮神社を空荷で14時にスタートする。
案内によると、白山室堂から山頂へは40分、下降は30分とのことゆえ、3時間あれば歩けるかも知れない。
もし駄目なら、夕食の時刻に間に合うように引き返せばよいと考え上り始めたのですが、
結果として、15時10分で上るのを諦め、白山室堂着15時35分でした。
その山頂へと続く道では、群生する“クルマユリ”が眼に留まったのを覚えています。
疲れ切ってビジターセンター内の椅子に坐っていると、16時より自然観察会があるとのアナウンスがあり、
時間は40分とのことゆえ参加する。集合場所の白山神社前に行くと、女性と男性の二人の先生がおられ、
参加者は、僕以外に二人の中高年女性2人の計3人で、ゆったりとした雰囲気の中での自然観察会ではあったのですが、
僕の心身は、限界に近づいていたのかも知れません。花の写真は勿論のこと、メモさえ取ることが出来なかったのであります。
ところで、この自然観察会の女先生の自己紹介の中に、「今日が私の誕生日で還暦を迎える」
「横に居る男性の誕生日がなんでだか、私と一緒なんです」というのがあった。
また、僕が「有給休暇を利用して、自然観察会の先生をしておられるのでしょうか?」とお聞きしたことにより、
「昨日の南竜山荘における自然観察会の指導員が勤務する会社には、有給休暇として別途ボランティア有給休暇という制度があるのだが、
私が勤務する会社にはそれが無くて、普通の有給休暇を利用して、ボランティアで自然観察会の指導員を担っている」等と、ユーモアたっぷりに話された。
夕飯時、食堂にやって来て、列に並んでオカズ等を頂戴するときの、立っている姿勢はまだ何とかなるのですが、
腰掛に坐ろうとすると、腰が痛くて自由自在に上手く足腰を動かせなくて、坐るのにも苦労する始末でした。
その後宿泊棟に入り、靴を脱ごうとする時も、脚を曲げることが出来ず、しかも腰も痛いので、靴を脱ぐのにそれなりの時間を要してしまいました。
立ち上がることが出来ない狭い部屋のスペースでは、身体を動かすのにも苦労することとなり、
荷物を整理するときや、備え付けの布団等を敷くときにも難儀し、我が身体を情けなく思うばかりでした。
『白山山行』
<三日目>
<南竜山荘より白山室堂へ>
[コースタイム]
[南竜山荘] 7:15 → 7:46 [エコーライン分岐] → (エコーライン) → 11:08 [分岐] 11:32 → 12:30 [白山室堂]
◆所要時間:5時間15分
<昨日同様、自然観察会を愉しむ>
計画通り、エコーラインより白山室堂を目指す。
計画では、7時00分に南竜山荘をスタートして、白山室堂着9時30分で、目標予定の所要時間は2時間30分であったのだが、
なんとその工程を5時間15分も要してしまい、ほぼ2倍の所要時間となった。
南竜山荘で、身体を真っ直ぐに伸ばしゆっくり休んだなら、
足腰の痛みは改善するに違いないと思っていたのだが、それは期待外れとなってしまった。
朝、南竜山荘を離れるや否や、トレッキングポール無しでは、我が足腰では身体を支え切れないという現実を理解する。
今回の山行の目的の一つは、花を愛でること。そしてもう一つは、御前峰に到達することにあった。
しかし御前峰を極めるためには、先ずは白山室堂まで登らねばならなければならない訳ゆえ、懸命に前進する。
勿論のこと花の写真を撮りながらであります。
今朝、一番目にカメラに収めた花は“ハクサンチドリ”で、その後も“ナナカマド”など、
歩くのにも苦労する足腰で、写真を撮り続けたのですが、不測の事態が生じたのであります。
それは、9時48分に“ミヤマワレモコウ(?)”をカメラに収めたのを最後に、カメラのバッテリーが無くなってしまったことでありました。
自宅を出る前夜にしっかりと充電したゆえ、それは信じられないことではありましたが、仕方がないよなと思いつつ、
暫く時間が経過する中で、スマホで写真が撮れるということに気付いたのであります。
ザックよりスマホを取り出し、目の前の“ミヤマダイモンジソウ”に対峙してスマホを構えるのですが、大きく写すことが出来ません。
今迄、写真を撮るのはカメラばかりで、スマホで撮ることがまったくなかった僕は、
屈むことなく立った儘の姿勢で、どうやったら拡大して花の写真を撮ることが出来るんやろうと思考している時に、
丁度前方から来られた女性にその旨を伝え、教えてもらいました。
腰を下ろせない僕は、それ以降、立った儘の姿勢でスマホで写真を撮り続けたのですが、
カメラの場合と比してその枚数はかなり減ってしまいました。
花の写真は、一つの花に対して花弁の部分、次は葉っぱの部分、そして最後は全体をカメラに収めるのが常であり、
少なくても、一つの花を対象として、3枚の写真を撮るのが常でしたから、
今朝、南竜山荘を出てから、バッテリーが無くなるまでに、カメラのシャッターを75回も切っていたのですが、
スマホになってから、12時30分に白山室堂に着くまでにスマホのボタンを押したのは僅かに13回でした。
エコーライン分岐地点より南竜道を離れると、暫く辛い上り道が続きましたが、
登りきると、僕の足腰には負担が少ない平坦な木道が現れたのであります。
しかしそれは束の間のことで、観光新道との分岐道標より白山室堂へは、一段ときつい上り道が待っていました。
懸命に上り、前方に山小屋の屋根らしき物が見えたときには、やっと着いたという安堵感が心中に溢れたのを覚えています。
白山室堂ビジターセンター内の椅子に坐り、行動食を頬張り、ポカリスエットを飲み、かなりの時間を費やしたように思います。
その間、小屋の受付も済ませ、夕飯は17時からとのことゆえ、それまでに御前峰を極めようと思い立ち、白山奥宮神社を空荷で14時にスタートする。
案内によると、白山室堂から山頂へは40分、下降は30分とのことゆえ、3時間あれば歩けるかも知れない。
もし駄目なら、夕食の時刻に間に合うように引き返せばよいと考え上り始めたのですが、
結果として、15時10分で上るのを諦め、白山室堂着15時35分でした。
その山頂へと続く道では、群生する“クルマユリ”が眼に留まったのを覚えています。
疲れ切ってビジターセンター内の椅子に坐っていると、16時より自然観察会があるとのアナウンスがあり、
時間は40分とのことゆえ参加する。集合場所の白山神社前に行くと、女性と男性の二人の先生がおられ、
参加者は、僕以外に二人の中高年女性2人の計3人で、ゆったりとした雰囲気の中での自然観察会ではあったのですが、
僕の心身は、限界に近づいていたのかも知れません。花の写真は勿論のこと、メモさえ取ることが出来なかったのであります。
ところで、この自然観察会の女先生の自己紹介の中に、「今日が私の誕生日で還暦を迎える」
「横に居る男性の誕生日がなんでだか、私と一緒なんです」というのがあった。
また、僕が「有給休暇を利用して、自然観察会の先生をしておられるのでしょうか?」とお聞きしたことにより、
「昨日の南竜山荘における自然観察会の指導員が勤務する会社には、有給休暇として別途ボランティア有給休暇という制度があるのだが、
私が勤務する会社にはそれが無くて、普通の有給休暇を利用して、ボランティアで自然観察会の指導員を担っている」等と、ユーモアたっぷりに話された。
夕飯時、食堂にやって来て、列に並んでオカズ等を頂戴するときの、立っている姿勢はまだ何とかなるのですが、
腰掛に坐ろうとすると、腰が痛くて自由自在に上手く足腰を動かせなくて、坐るのにも苦労する始末でした。
その後宿泊棟に入り、靴を脱ごうとする時も、脚を曲げることが出来ず、しかも腰も痛いので、靴を脱ぐのにそれなりの時間を要してしまいました。
立ち上がることが出来ない狭い部屋のスペースでは、身体を動かすのにも苦労することとなり、
荷物を整理するときや、備え付けの布団等を敷くときにも難儀し、我が身体を情けなく思うばかりでした。