令和3年度合格体験記(11)
令和2年10月
さとえ学園小学校合格 Nさんのお母様
先生方への感謝の気持ちと、これから塾選びをする方へ(特に共働き家庭)に向けて、是非2点はお伝えしたいと思い、筆をとることと致しました。
1つ目は、井澤先生および他の先生方への大感謝の気持ちです。
子供達のみならず、両親共々丁寧なご指導、ご教授頂き本当にありがとうございました。私が感じる他の塾と大きく違う点は、個人をしっかりとみて下さり、適したアドバイス頂けることだと思います。教育に長年携わったご経験より、その子供の性格や特徴を見極めた上で、「どのようにアプローチすれば良いか?」など、具体的なアドバイスを度々ご教授頂きました。我が子の性格は、なんとなく知りつつも良い方向へ伸ばす具体的な方法は、なかなか分からないものです。面接の際に、毎回心に響く具体策を教えて頂き、父母で話しあい「また頑張ってみよう。」という気持ちになりました。
また今年はコロナ禍という特殊な環境下でしたが、オンライン配信のお陰で勉強面の遅れがなく過ごせた事に感謝しております。コロナ渦で様々不安な思いもありましたが、私としては普段見ることができない授業風景をオンライン配信で垣間見ることができ、むしろプラスに思いました。
2つ目は、塾通いがハードに感じ通塾を迷っている(特に両親共働き)方へのメッセージです。私の場合ではありますが、『今できる限りのことをやれればよいのでは・・・』という少し緩めの考え方で、なんとか続けることができました。他の合格体験記を拝見すると結局は全ての範囲を網羅することが必要で、家庭での勉強量が欠かせない事がよく分かります。
勿論、何事かを成すためには、量をこなす事は重要だと思いますし、どの分野においても当てはまると思います。しかしそのような勉強量の確保が難しいという理由で、塾通いを諦めなくてもよいかもしれません。
我が家は、両親共働きで、父が勉強担当、母がその他(送り迎え、家事、習い事)担当でした。母は体力的に勉強までみることは難しく、いさぎよく気持ちを割り切りました。とにかく日々疲れているので、安全運転で子供達の送迎をすることは大事な仕事!など様々なことに対して、私の中のハードルを下げておりました。しかも勉強担当の父ですら、平日は夜遅く、緊急的に仕事に呼ばれることも多々あり、コンスタントに勉強時間を確保できません。
このような日常を正直に話すのが勿論とても恥ずかしいのですが、基本的には日々の生活が精一杯で、勉強量については周囲のレベルよりはるかに緩めでした。
私達自身は今まで、子供の成長発達や教育に興味があり、小児神経科医、言語聴覚士、教育の専門家から度々アドバイスを頂きました。
まずは母国語の確立から入り、どの教科書にも書かれている親子関係の構築など様々あることを知りました。ただその様な机上の理想は知ったものの、実際の子育てとなるとそう簡単ではありません。
そんな試行錯誤の過程の中で、子供に適した幼児教育を探していたところ、井澤先生の思想(教育観)を知り通塾を決めました。元々は小学校受験を目標としていたわけではありませんが、小学校受験が重要な通過点だと知りました。
子供達には、将来独立し自ら選んだ好きな職業につき、生き生きと生活して欲しいという思いがありますが、頭の良さや記憶力が一番ではなく、素直さ、優しさ、謙虚さなどがメインとなる人になって欲しいと思っております。
なぜなら私事で恐縮ですが、現在の職業柄、研修医の指導を担当することがあり、ここ数年特に感じることがあるからです。日本一と言われる大学卒で優秀な医師が決して現場で役立っているとは限らないということです。幼少時より全て準備された勉強環境下で、良い成績をとることが目標というレールの上を走ってきた人は、自ら考えて行動することが苦手な傾向があります。また極度にプライドが高いため先輩の注意や指導が素直に入りません。このように周囲のスタッフが大変迷惑しているという場面を多々経験する度に、我が子にはそうなって欲しくないという気持ちが強くなりました。
その一方で、思いやりのある優しい性格で、かなり優秀であるにもかかわらず、大変謙虚である後輩も職場にはおります。そういう後輩から幼少時の話しをいろいろと聞きますと、育った環境などは決して勉強がメインではないですし、気持ちに余裕があり しっかりとした人格形成を意識した家庭に育った印象を受けます。
どの職業についたとしても、根本の部分は同じで、その人の性格であり、周囲の人といかに良好なコミュニケーションがとれるかが最重要で、頭の良さ(殊に記憶力)が最重要なわけではありません。
このような職場経験より、勉強は大切ですがそれ以上に大切な部分を最優先して子育てをしたいという思いでおりました。そのような折に、ウエルストリームは人格形成的な部分も重視して育んでくれる場だと感じ、通塾する事を決めました。
また、小学受験を経験して感じたことは、子供以上に、親が様々な重圧に負けてしまいそうになる場面が多々あることです。その際にも、「子供が塾での時間を楽しむことができているのならOK」という前提のもと、なるべく通わせる方向でなんとか工夫して通塾しました。-そんな家庭もあるということを、お伝えしたく筆をとりました。
これから入塾を検討されている方へ少しでも端緒や何かの糧になれば幸いです。
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Nさん、Nさんの御父母様、合格おめでとうございます。素晴らしいです。
Nさんの御父母様と進路指導面談をすると、必ずお二人で熱心にノート(メモ)をとっていらっしゃいます。その専門の世界ではお二人とも超凄い方なのに、しがない塾教師の私の話を熱心に聞いて下さるので、毎回頭が下がる思いでした。
家庭文化度が高く、謙虚で熱心なご家庭ですので、さとえ学園小学校入学後も着実に力を伸ばされると思います。期待しています。