以前宮沢賢治記念館を訪問した折、そこで大発見(笑)をしました。
と言うか、私がこの歳まで知らなかった(無知だった)だけなんですが・・・・・
★大発見その1:皆さんもご存じのあの有名な「雨にも負けず、風にも負けず」という詩は手帳の中に書き留められていたメモのようなものだけだった。それを賢治の死後発見した周囲の関係者が作品として発表した。
素晴らしい詩であり、あれで十分完成と思えますが、本人は推敲の途中という認識で亡くなってしまったのかもしれません。「天才は同時代の人々の間ではあまり知られず、亡くなった後に関係者のご尽力により作品が世に出て、そして、その素晴らしさから後世にまで残る。」というパターンかもしれません。賢治があと15年は長く生き、その作品を世間に次々と発表できていたら・・・、惜しい、実に惜しい。
★大発見その2:当初出版され、そのまま販売続けられていた「銀河鉄道の夜」は原稿の順番が正しくなかった(賢治の遺志とは違っていて、作品も推敲の途中であった。)それで、現在印刷出版されている「銀河鉄道の夜」は最近の詳細な研究の成果を活かし、訂正されたものとなっている。
道理で・・・・。私が子供の頃に読んだ「銀河鉄道の夜」は変な終わり方をしていて、今一つ不完全燃焼だった思い出があります。その当時は小学生だったので「偉い作家というのはこういう終わり方が良い。」と思うのか?と思いましたね。(笑)
PS
宮沢賢治記念館では賢治の使用していた手帳の復刻版(雨にも負けずの詩が手書きのように印刷されていて外観や紙質までそっくりに制作した手帳)が購入できます。
私はこの復刻版手帳は購入しませんでしたが、そのページを写真製版して1枚の横長の巻紙にしたものを購入してきました。ウエルストリーム(A教室)に掲示中です。
以上親学の一貫として参考になれば幸いです。