塾経営アドバイザリーサービスのクライアントが
「塾長自身が休みをほとんど取らずに朝から夜遅くまで1年中頑張っている。」と言ってきたら、即座に以下の理由から「それは絶対ダメなんです。」とアドバイスをしています。
1)そもそも、塾長自身が朝から晩まで忙しく働き、休みを取らないというのは「頑張っている自分が大好き。」とか「自分が1番頑張っている。」とか「こんなに頑張っているのでわかって欲しい。」という自己満足にしかすぎません。確かに、「率先垂範」という言葉があるように先頭きって努力することは職員に対してお手本を見せるという意味もあり有意義です。そして、生徒・御父母様に対しても塾長自身が元気に頑張っている様子を見せるのも安心感につながります。しかし、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉があるようにやり過ぎると逆に「嫌味?」になるかもしれません。
2)まして、「補習を入れたので休日がとれない。」な~んて愚痴っぽく言われたら、御父母様は次からは補習をお願いしづらくなります。
3)さらに、塾長は塾長にしかできない仕事をするべきで、他の人ができることは他の人に任せるべきです。何でもできるから何でもやってしまうというのは「器用貧乏」となりがちです。塾長自身ができるから、自分でやってしまっているのだと思います。しかし、その仕事をその道のプロ(専門家)に依頼したほうが、結局はミスが少なく、かつ、質の高い仕事になると思います。
4)塾長しかできない仕事とは、例えば、塾の授業システムの更なる改善、授業の向上、成績が上がる仕組み作り、塾長としての受験情報獲得、信頼関係づくり等々、たくさんあります。ところが、塾長自身が日々の仕事だけに追われていると、心身ともに疲れきってしまい、良いアイデア浮かびませんし、塾長本来の仕事が出来ません。
5)最悪それで身体を壊したら・・・・自滅ですね。
他人の塾経営にはこんな風に相談にのってアドバイスをしているのに、いざ自分自身のことになると・・・・わかってはいるんです。(*^_^*)
自分自身のことだからこそ、少しずつあるべき姿に近づけていきたいと思います。