先日電車の中で、わけのわからないことを言い、大泣きして騒いでいる子供とその母親に遭遇しました。
それ自体は夏休みですからよく見る光景でしたが、その母親が「そんなことをしていると周りの人に笑われて、恥ずかしいでしょう!」と叱っていました。
周りで他人が見ているからしてはいけないのでしょうか?
「人が見ているから○○しないの!恥ずかしいでしょう!」といつも叱られ、
そう育てられると、「じゃぁ、誰も見ていなければ、何をしてもいいんだ。」ということになります。
そうではないです!たとえ誰も見ていなくても「してはいけないことはしない。」のです。
恥をかくから、恥ずかしいから悪いことをしないのではありません。いけないこと、悪いことはもともとやらないのです。日本古来の固有文化はそういうものです。昔の人は「お天道様がいつも見ているから・・・・」とか「誰も見ていなくても、神様はどこにでもいて、いつも見ている・・・・とか」言い方はそれぞれですが、「誰がそこにいようがいまいが悪いことはしない。」と子供に教えてきました。そして、「いいことをすると周り巡って自分にいいことが返ってくる。世の中とはそういうものだ。」ということも教えてきました。
現代はどうでしょうか?若いお母さん達は欧米流の育て方、しつけのほうが優れていると思っているのでしょうか?目撃者がいないと 犯罪が多発し、夜間近所のコンビニさえ一人で歩いては行けない。そんな社会にしたいのでしょうか?
インターナショナルな時代にあって、国際交流を広げ、異文化交流をなすことと自国の文化を捨て去ることとは違います。日本人が文化的に欧米人になっても意味がないと思います。何千年も続いてきた日本古来の文化(公徳心、道徳心)を誇りとし、世界の範となる社会をつくりあげるべきだと思います。